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日本語論36  語源学者

2018-06-10 | 現代日本語百科2025
語源の探求という、語源学を明らかにしたのはエッセイの著者、吉田金彦氏である。語源探求はその研究会の著作名となっていることは日本語論35に紹介をした。語源学は、こうして、よくもわるくも1981年から2008年までの軌跡である。国語学と語源学は、おかしな喩えでいえば、同族嫌悪もっとすすめて忌避しあうようなところがあったので、同様の文献実証を手法にしながら、地理と歴史と国語の三位一体的な研究というキャッチコピーには、文献学、言語学ともう一方にある民俗学がせめぎ合ったようである。語源が明らかになるというのは、戸籍を証明することのように、言葉の一つ一つに住居地番を振ることであると吉田氏は言っておられた。言語学者から国語の語源は格好の議論となって、岩波古語辞典に語源説を編集記載した大野晋氏の学説は証明されないものとなってしまったようである。日本語の語源であるというのは、語誌における語の発生に焦点をおく解説となる状況に変わる。 . . . 本文を読む

梅雨、つゆ

2018-06-10 | 木瓜日記
梅雨を、つゆと読む。梅雨は漢語でつゆは和語という。それはまた、黴雨とも書くことを、説明する。この季節の命名には歴史の時間に、地理空間がかかわる。つゆは16世紀に節用集に見え、それまでに知られた語に、ツユ、つゆ、梅雨と表記されて伝えられる。17世紀に黴雨と表現する例がある。一方で、歳時記、俳諧に見えて、語としての実感描写となる。すでに11世紀に漢詩に詠まれているから語による季節感はとらえられていただろう。きょうは、時の記念日、かつては時を刻むのは雨また露であるかと、漏刻の起こりを思う。 . . . 本文を読む