森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

丹波市市島 エデン牧場

2005-09-27 22:44:57 | 日々の写真
久しぶりのオフなのと、昨日酒を飲んだせいで早起きをする。6時前にふと外を見ると、きれいな朝焼けだ。あわてて国道に出て車の来ない間に写真を撮る。
 今はバイオリズムが悪い。こんなときは少々悪いことが起きても驚かない。なのにこの朝焼けは一体何だろう。
 どこに行くか迷った末に、ネットでみつけた「エデン牧場」に決めた。兵庫県丹波市市島町、合併前は氷上郡だった。ナビを設定し、高速を使う。高速道路を走るのは久しぶりで、いつもながら初めは緊張して左車線で80キロで走る。氷上インターで降りて市島町に着いたが、番地はあっても牧場がない。近くにいたおばあさんに聞くと、すぐそばだった。エデン牧場に着いたが、人が誰もいない。困った末に、中には入らず動物の写真を撮らせてもらうことにした。アヒルが水浴びして、暢気そうなブタがいた。のどかな光景と思っていたら、私達の姿を見てギャーギャーと声高に叫ぶ。番犬の犬も吼える。
 中でも鼻がペリカンのようなアヒルが、明らかに私に威嚇してくる。ぐいぐいと首を伸ばし、顔をつつかれそうになった。
 「いいな。いつも動物達から注目されて」妻の見解だが、私は動物に甘くみられる何かがあるみたいだ。私が先に居なくなると静かになったらしい。「私を怖がっただけなのかなあ」
 帰りにさっきのおばあさんが目配りして車を止める「今年の5月に牧場に火事があってねえ・・・」そのときの状況を話してくれた。
 動物にもポニーやうさぎなど犠牲が出たらしい。今は大半の動物を他の施設に預けているとのことだった。
 さっきのアヒルやブタやカメ達は、火事の中で生き残った仲間だったのだ。何にも知らないで訪ねて来たのも、何かの縁なのだろうなあ・・。今も移動動物園は開業とのことだが、早く全面復興してほしいと願う。
 「また必ず来ます」親切なおばあさんに、そう返事をしてお礼を述べた。
 ふと目をやると近くに「高見牛」の看板が映った。牧場の池のそばで弁当を食べて、牛舎に行く。「こんにちは」と大声を出したが、ここも誰もいない。代わりにワンワンワンと小さな犬3匹ががなり立てる。私は吼える犬が苦手だ。牛舎にはかなりな数の牛がいた。
 牧場を出て神池寺に向かう。ここの「すまずの池」が目的地だ。思ったよりも山の奥で、人っ子ひとりいなくてちょっと不安になったが、道はきれいで無事に着く。「こんにちは」呼び鈴を鳴らしたがここも不在だった。
 妙高山の山頂近くにあり、天台宗の中本山の境内は厳かで、神護寺に似た雰囲気だった。「すまずの池」のそばにも絵になる建物があった。
 このあたりは動植物の宝庫で、多紀連山県立自然公園になっている。伝説の澄むことのない大蛇の池「すまずの池」はここのようだ。
 帰りは高速を使わずにR175から176号線を走る。途中車を止めて居眠りをする。帰宅して夕食後も居眠りをする。今日は神経の疲れでなく、運転と歩き疲れの心地よい疲れだ。
 それにしても、世の中はいろんなことがある。小さな旅の一日だったが、エデン牧場の火事の話は胸に迫るものがあった。動物のけなげさもジーンと来る。
 夜になり雨が降り出した。
 
 
 
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有馬温泉

2005-09-27 01:41:27 | 日々の写真
午前中に有馬温泉に行く。有馬は以前椎間板ヘルニアを患った退院後に、1ヶ月くらい将棋のお客さんに乗せてきてもらって、温泉に通ったことがある。
 今日は温泉に入る時間はないので、有馬の街を手早く散策だ。有馬は温泉街独特のレトロな雰囲気で、坂道が多く古い建物も残っている。ただ有馬温泉に車でに行くのは山道のカーブが多いのと、以前ホテルのバスに接触して弁償した記憶が生々しく残っていて、苦手なのだ。実際この狭い道を業者の人の車が、よくぶつからないで走っているなあと感心する。 
 今日はさっさと駐車場に入れる。秋も深まり観光客も多かった。有馬散策はまず急な坂を上り、なるべく横に移動して、最後に下に戻る手順がよい。もう何回も来ているが、知らない路地や曲がりくねった道が多くて、飽きさせない
 七つある源泉を訪ねながら、硫黄の匂いを嗅ぎつつ街の雰囲気が味わえる。ネコも多いのだが、媚が無く、割と人に無関心で堂々たるものだ。歴史ある地では、ネコもどっしり構えているのだろうか。
 この写真はレトロな店構えの家が並んでいるワンシーンだ。金田一耕助の世界だなあと思った。
 観光コースから少しはずれると、時代に遅れて合理性のない遺物、時代に囚われない諸々が存在している。そんな、何かをストップさせる心の養分に飢えたときは有馬がいいと思った。温泉の湯は、体中をほぐし、ぬくもりをくれるのだ。
 ★HP新着フォトのページに「有馬温泉の印象」を掲載しました・
 
 
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