北海道の稚内に行ったときの写真。利尻島の夕景にかもめが舞っている。ちょうど日が沈むのと、バスが着くのが同じくらいの時間で、大きな夕日が沈む寸前だった。走り出して港に行き、かろうじて間に合った。
カメラを持つ旅の前にも、私は東北、信州、北陸、九州と時間が取れれば旅をしていた。今思うと写真を撮ってないのがもったいなかったが、棋士になってからも地方に行くと、仕事を終えてから数日はぶらぶらしていた。お客さんと知り合いになって、何日間か泊めてもらったこともある。
列車やバスに乗ったり、知らないところを訪ね歩くのが好きだったのだ。今はすべてが便利になって、かえって旅の楽しみが減ってしまったように思う。
時間がかかる、便利でない、宿泊先も未定、当時の私の旅の心得だったが、今の時代では受けない発想だろうなあ。
便利になって得たものは何なのだろう。損得の基準を見直したほうがいいような気もする。得をしたと思った裏は、案外大きな損を積み重ねているのが今の時代のひとつの真相かもしれない。
カメラを持つ旅の前にも、私は東北、信州、北陸、九州と時間が取れれば旅をしていた。今思うと写真を撮ってないのがもったいなかったが、棋士になってからも地方に行くと、仕事を終えてから数日はぶらぶらしていた。お客さんと知り合いになって、何日間か泊めてもらったこともある。
列車やバスに乗ったり、知らないところを訪ね歩くのが好きだったのだ。今はすべてが便利になって、かえって旅の楽しみが減ってしまったように思う。
時間がかかる、便利でない、宿泊先も未定、当時の私の旅の心得だったが、今の時代では受けない発想だろうなあ。
便利になって得たものは何なのだろう。損得の基準を見直したほうがいいような気もする。得をしたと思った裏は、案外大きな損を積み重ねているのが今の時代のひとつの真相かもしれない。