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昭和の時代を振り返る-16(昭和15年-①)

2014-09-21 15:57:35 | 昭和史
未修暦科目「昭和史」を再開する。 本編は随時掲載とする。

昭和15年はその後の日本を決定付けた年であるので複数編で綴る。

まず(15年-①)はまさに、昭和史 を紐解くとその時・その年である。

この年は、「紀元二千六百年・式典挙行」「日独伊三国同盟・調印」「大政翼賛会・発足」と、時代はさらに慌しさを増してゆく。

  ♪とんとん とんかりと 隣組  格子を開ければ 顔馴染み
     廻して頂戴 回覧版  知らせられたり 知らせたり~


【時代背景】

巷では、「贅沢は敵だ」「一億一心」「八絋一宇」などの標語が充満する。

いよいよもって為政者からの締め付けが強まった年である。

先ずは内務省では、「芸名統制令」なるものを通知、妙な芸名は不可とし、ミスコロンビア・藤原鎌足などがその槍玉となる。

曰く、“外人崇拝や国民的尊敬軽視に繋がる”との理由からである。

次は省令により、「隣組(隣保班)」が設けられた。この隣組は戦争協力の末端組織として、国民統制のための地域住民組織に義務付けられたのである。従って現在各地にある常会・町内会とは趣が少し違う。

更には「国民服令」なるものが公布され、祭典や儀式に着用を指示するに至る。

一方暮し向きでは、六大都市では砂糖・マッチが「切符制」になり、砂糖は一人当たり360g/月、マッチは5人以下なら小箱10個となる。

東京では、配給米に「外米」が6割混入されたのもこの年である。外米と言えば、今からウン十年?位前だったろうか、一時期東南アジアからの仁義買いの胴長米が出回ったことを思い出す。

そして文化や娯楽面では、「文化映画・ニュース映画の強制上映」が実施されている。また講談・落語会では、「艶笑・博徒・毒婦・白波物が口演禁止」となり、ダンスホールも全面禁止となった。

こうなっては庶民の唯一の楽しみは「」である。しかし、昨年から毎月1日は戦場を偲び国家総力を発揮する「興亜奉公日」と定めた為、1日の酒は不売日となっている。

よってこの日は ♪とんとん 徳利持って 酒買いに 酒屋の前まで 来て見れば                     本日休みと 書いてある アノネおっさん わしゃかなわん~なのである。

【主な出来事】

1月 米内内閣成立、
静岡市で大火災(焼失5121戸、死亡4名)
ソビエトがフィンランドを空襲
大阪・西成線(現桜島線)列車脱線火災事故(死者189名ほか)

2月 日本・皇紀2600年(紀元2600年)祝典
(かの阿部定を含む多数の囚人が恩赦) 
衆院議員・斎藤隆夫の対華政策批判(反軍)演説が問題となる(議員は除名)
ノルウェー領海でイギリスとドイツが軍事衝突

3月 汪兆銘、南京で親日政府樹立

4月 米穀強制出荷令
ドイツ軍がデンマークとノルウェーに侵攻(北欧侵攻)
デンマークが降伏

5月 日本軍、重慶を大空襲(一〇一号作戦)

6月 近衛文麿が枢密院議長を辞任し新体制運動推進を決意表明
ドイツ軍がパリに無血入城、イタリア軍がフランス領に侵攻

7月 米内内閣総辞職→第2次近衛内閣成立 
社会大衆党・政友会両派及び日本労働総同盟が解散   
閣議で基本国策要綱を決定(大東亜の新秩序・国防国家)

8月 立憲民主党・大日本農民組合が解散(議会制民主主義が実質上停止)
東京府が食堂・料理屋などでの米食使用を禁止
国民精神総動員本部が「贅沢は敵だ!」の立看板1500枚を東京市内に設置
八路軍、日本軍に対して大攻勢(百団大戦、

9月 日仏印軍定成立・日本軍北部仏印に進駐  
日独伊三国軍事同盟・調印・対米軍事同盟

10月 大政翼賛会・発足(国民動員体制の中核組織・・公事結社)
第5回国勢調査(内地人口7311万4308人、外地人口3211万1793人)  
敵性語追放:タバコ改名(バットが金鵄、チェリーが桜)

11月 大日本産業報国会創立   
紀元二千六百年・式典挙行(赤飯用のもち米特配、全国で提灯行列・旗行列)      
帝室博物館で正倉院御物特別展開催(初の一般公開)
12月ドイツ ヒトラーが独ソ戦(バルバロッサ作戦)の準備を命令
  旧日本海軍の艦上戦闘機、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が正式に採用される

などなど  独断と偏見で綴る昭和15年-①である。

つづく

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”暑さ寒さも彼岸まで”

2014-09-21 12:29:54 | 季節
昨日は彼岸の入りであった。

秋のこの時期は猛暑も退散し 朝晩には寒ささえを感ずる頃となる。

彼岸は一週間あり、

20日が 彼岸の入り」
23日が 彼岸の中日
26日が 彼岸あけ

である。

23日のお中日には「お墓参り」をする。

春秋のこの一週間 故人を偲び、尊びたいものである。



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