かかりつけの医師に聞いたところ、「コロナに関するPCR検査の数は意図的に抑えられている」らしい。それを裏付けるかのように、テレビで医学関係者らしい人が「今の制度では陽性と分かったら隔離病棟へ入院させなければならないので、検査数を増やせば医療崩壊を招く。検査数を抑制したのは正しかった。」と述べていたのであきれてしまった。お化け屋敷は怖いから目をつむって通り抜ける、と言う人に似ている。まあ、お化け屋敷は無害だから目をつぶっていても大丈夫だと思うが‥‥。
新聞では毎日感染者数が発表されるが、なぜか検査総数は載っていない。分母としての検査総数は重要である。検査総数の中の陽性者比率が高いと、それだけ検査されていない感染者が野放しになっていることになる。検査に引っかかった人だけを完全隔離しておきながら、一方で多数の感染者が野放しになっている。このままではいつか突然いたるところで重症者が顕在化することにもなりかねない。いずれ医療崩壊することは目に見えているのではないか。
「今の制度ではそうするしかない」と言うなら、制度を改める必要がある。どんどん検査して、陽性者が余りに多くて医療崩壊するというなら、軽症者は自宅療養してもらうしかないのではないか。少なくとも、「感染した人は、なるべく外出しないでください。」と頼むことくらいはできる。まったくの野放しよりはいくらかましだろう。
検査数を増やせば、実態はより正確に把握できるはずだ。あてずっぽうのまま、オーバーシュートだのブロックアウトだの御大層な外国語を使うことには胡散臭さがつきまとう。
アメリカでは軍隊まで出動して、サッカー場に野戦病院を建設することまで始めている。( =>The Seattle times ) いずれ到来する危機の為に、今のうちにできるだけのことはするという、政治家はそういう実行力が試されているのである。