日本におけるコロナによる死者数が少ないことについて、軽症者の検査数を抑えて、重篤者に対して重点的に医療資源を振り向けているやり方が一定程度功を奏している、と考えてもよいかも知れない。しかし、岡江久美子さんの死去のニュースを聞いて、とても残念な気がする。症状が出てから三、四日経過を見てから判断するなどと悠長なことを言ってないで、患者の状態によってはもっと積極的にPCR検査をする、という姿勢があっても良かったのではないかと思う。現状で精一杯の現場を非難することはできないが、もっと早い段階に検査と医療を分離し、陽性者の症状による分別の体制を早く整備して他国並みの検査数をこなすべきではなかったかと思う。思考停止の政策決定者は非難されてしかるべきだと思う。
もしかしたら、岡江さんは死ななくても良かったかもしれないのだ。高熱が出ていたのなら三、四日待つ必要などない、PCR検査するしないの判断は状態を最もよく知る主治医に任せるべきである。すぐ検査してアビガンを投与していればと思う。家族にとっては無念の思いを捨てきれまい。とても残念の一言ではすまされない。