goo

グラフを書きなれる


今年の入試で、いろいろな学校でグラフを描く問題が出題されていました。

複雑な形をした容器に水を入れていったり、しきり板の高さを変えてみたり、あるいは回転させてみたり、という条件もあれば、速さの問題でも出題されていました。

速さの問題は文章が長くなります。いろいろな条件が出てくるので、それが整理できなくて問題の解法が思いつかない、あるいはポイントに気がつかないということがおこるわけです。

ですから私は、速さの問題では出来る限りグラフを書くように指導しています。

すぐ問題の解法が思いつく場合は別ですが、そうでない場合は問題の条件をグラフにしてみる。比で解く速さの問題の場合、同じ時間動いているところ、か同じ距離を動いているところが問題を解く鍵になるのですが、それが見つかりやすくなります。

ただ、図形といっしょでグラフも書きなれていなければ、上手になりません。今は、まだ真似でいいと思うのです。私はホワイトボードに自分でグラフを書き、それを子どもたちに写させています。真似るから始まって自分でできるようにする、というのが一番の早道です。

ですから、ご自宅では解説のグラフを、ノートに写すことをお勧めします。

写せばなぜこういうグラフになるのか、少しずつわかってきます。たくさんの問題をやるよりも、こういう作業をすることによって、子どもの可能性は広がるので、今はあわてずに、ひとつひとつの作業を大切にしてください。

グラフを描く問題は今後も多く出題されるでしょう。定規を持ってくるように指示が出ている学校では、定規を使えますが、そうでない場合もあり得るので、フリーハンドでグラフを書けることも学校によっては必要になります。

慣れないうちは方眼罫を使っていくと便利です。そして慣れてきたら全く白紙のノートを使って勉強してください。そういう日頃の勉強が、やがて入試で役立ちますから。



「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

===========================================================
今日の田中貴.com

第74回 揺れる心
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

3月13日の問題
==============================================================

==============================================================
お知らせ
算数5年前期第8回 算数オンライン塾「売買損益の問題」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================



にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村
コメント ( 0 )