GREAT LOVE KINGDOM

山を楽しむために生きる。

5月のスイカ

2007年05月17日 12時29分09秒 | 介護のお仕事
我が家にもスイカが登場。
先日、両親が我が家を訪れた際、お土産で頂きました。
子供たちは毎朝元気に家を出て、夕方には元気に帰ってきます。
食欲も旺盛で息子はボクよりたくさん食べているように思います。

ボクは不甲斐なくも疲れているので食欲も低下しております。
以前は疲れていても、しこたまお酒を飲んでストレスを発散出来ていたのに、大好きなお酒すら拒むんですよ。ボクの身体は。
(まぁ軽いダイエットにでもなれば良いのかな。)
そんな時に食欲旺盛な子供たちを見ていると、それだけで満たされます。

14日は前ホーム長の送別会でした。
介護職員は日頃、多大なストレスを抱えて仕事をしているので飲み会でそれが爆発するととても面倒だったりします。(まぁどの職場も同じかな。)
ボクは幸いにも面倒なことに巻き込まれずに済みましたが、これから先のことを考えると楽しいことばかりではないことを実感せざるを得ませんでした。

唯一の幸せは、最も期待を寄せていた職員に1階のフロア長を任せることが出来たこと。
本社は本年度からコンプライアンス部を立ち上げました。
コ○スンなど大手企業が内部告発によって槍玉に挙げられていますが、我が社もそれに備えているのでしょう。
今後はケアプランをはじめとする書類関係の管理は相当、厳しくなると思われます。
ボクのフロアだけは期限が切れることなくケアプランを更新して来たので、しっかり仕事が出来る、信頼出来る人に後を任せたかった。
それが叶っただけでも大きな収穫です。

ホーム長になってまだ半月。
職員の愚痴を聞く機会が凄く増えました。
でもね。聞いてあげるだけで彼らがすっきり出来るならそれで良いよね。
やっぱり人に話を聞いて貰うだけで気持ちが楽になることってあるものね。

昨日はホームの職員会議、今日は本社のブロック会議。
勉強することがたくさんあります。
仕事の話をすると軽く疲れるのでこのへんで。

入院している2人の入居者様の話。
まずは例のお婆さん。
(人前で全裸になってしまったり、目に付くものを何でも食べてしまったり破壊したり…苦笑。)
お婆さんが入院して約1ヶ月。
定期的に御家族様には電話連絡を入れているのですが、前回電話した時は『すみません…面会に行っていないので状況が把握出来ていないんです。』とのことでした。
そして昨日。電話をしてみると『丁度、今日面会に行ってきたのですが…特に身体拘束をされることもなく穏やかに生活しておりました!』と嬉しい報告を受けました。
近いうちに退院出来るとのことでした。
(他の職員は『えーっ!何で帰ってくるの!』と声を揃えておりましたが・苦。)

そしてもう一人のお爺さん。
お爺さんは昨年の9月にとある病院より入居。
入居当時より顔色が悪く、日増しに痩せて行く。
入居当時は50kgあった体重が10月には40kgに。
その都度、往診医や家族に連絡、相談していたのですが『様子をみましょう。』とのこと。
そして11月。いよいよ衰弱も進んでしまったので家族対応にて総合病院を受診してもらいました。
しかし、家族は『特に問題はないとのことでした。』とホームに報告されました。

そして今年の4月。
今までは何とか流動食は食べることが出来ていたお爺さんが、食事を殆ど残すようになってしまった。
早急にドクターと連絡を取り、家族に依頼して検査を受けて頂きました。
結果は末期癌…。
家族は淡々とした口調で『もう内臓の殆どが癌に侵されていて手術は無理だと言われました。もう退院は出来ないと思います。』と言いました。
こちらが『11月の検査では病気を発見出来なかったのですか?』と聞くと『11月の検査で既に“悪性腫瘍の疑いが強いので、早急に精密検査を受けるように。”言われていました。』だって…。
見殺しですよ。
11月から4月の半年間でお爺さんの命は長らえたかもしれないのに。

息子は○○省の官僚を務めている社会的には素晴らしい人物。
しかし何故、実の父親の病気を包み隠し、末期になるまで放置したのだろう。

数十年にわたる親子関係が“父と子”の愛情を打ち消してしまったのかもしれない。
コメント (7)
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