先日、アップした『認知症介護実践者研修』のレポート。
たくさんのコメントを本当にありがとう御座いました♪
この研修で学んだことを如何に現場で生かすか?
本当に楽しい研修だったので、兎に角ひとつでも良いからみんなに伝えたかった。
認知症に関する最新の見解や、たくさんのコミュニケーション技法などなど。
テーマは色々とありましたが、ボクが選んだのは一番感動したこのテーマ。
思惑とは大きく差のある結果が出てしまいましたが、辛かった分、成長出来た様な気がします。
やっとそれらを受け入れて発表出来る精神状態になったので発表します!
10年振りの追記☆
※当ブログを御覧頂き、誠にありがとう御座います♪こちらの記事を御覧になられる方は下記の記事も参照して頂けるとより分かりやすいかと思いましたのでリンクを張り付けました。
みんどもあり(その壱)
みんどもあり(その弐)
みんなどうもありがとう!(完全版)
頑張れUNO君☆
ボクが研修を受けた際、関根一夫氏の講義(著書)『いてくれてありがとう』にとても感銘を受け、それをテーマにレポートを作成しました。
これらの記事を更新してから10年が経ちました。ボク自身、この頃のような『介護に対する熱い思い。』は色あせてしまったように思いますが、この研修でテーマとしたことは介護という仕事だけでなく、人生に於いても生きているのでとても有意義であったと思います。
この記事を読んで下さった方のことろにたくさんの幸せが訪れますように☆
2018年10月28日 瀬倉 晋哉
『さいたま市認知症介護実践者研修』
職場実習成果発表会・2008.7.3
1.タイトル:『みんなありがとう!』
所属施設:『グループホーム○○○』
氏名:『晋哉アレックス』(←今後はこの名を名乗ろうかと。)
2.職場の現状(問題点など)
◎職員の視点で物事を判断することが多く、利用者本位のケアが出来ていない。
◎利用者の人生、個別性をそのまま受け入れることが出来ていない。
3.職場の現状(問題点など)の中から職場実習で取り組みたいこと
◎利用者の人生や想いを受け入れ、職員の視点で判断するのではなく、利用者本位のケアが出来る様になりたい。
◎また職員同士が思いやりを持って働けるようになりたい。
4.背景・原因
◎機能論的人間観が優先し、存在論的人間観を意識した考え方、見方が出来ていない。
◎利用者ひとりひとりの生活の歴史を知る機会が少ない。
5.課題
◎機能論的人間観と存在論的人間観、2つの考え方の大切さを伝えて行く。
◎職員が利用者ひとりひとりの人生や想いを知ることで、利用者への理解を深める。
6.職場実習取り組み後、自分の職場や自分自身がどのようになっていたいのか
◎『~が出来るから立派。~が出来ないからダメ。』と言う考え方だけでなく、『あなたがいるから今の自分がある。いてくれてありがとう。』と言う考え方も大切にし、その人の歩みを知ることでよりその人への理解を深め、利用者、家族、職員に対し、優しい気持ちで接することを意識出来る様になる。
7.取り組み(対象と方法)
①対象:職場のスタッフ10名(ランダム)
②方法:機能論的、存在論的人間観の考え方を関根一夫先生の著書の事例や、自分の経験を織り交ぜ、分かりやすく読みやすい資料にまとめる。
10名の職員に個別で説明し、アンケートを配布。回収したアンケートにコメントを書き、各職員にフィードバックを行う。
研修終了後、レポートをまとめ全職員に配布する。
8.取り組みの結果
◎職員を対象に行う予定でしたが、6月21日に家族会(運営推進会議)を行い、参加された11名の御家族の前で発表を行い、アンケートの記入をお願いしました。
☆御家族の反応は☆
●とても気持ちが伝わった。これからも宜しくお願い致します。
●このような考え方をみんなが出来る様になれば、日本中の家族が楽になれるのではないでしょうか。親と自分との関係を考える機会になりました。
●自分の考え方や物の見方で周りの人の気持ちも変わるんだなと改めて感じました。
●日常気が付かないことを改めて思い出しました。ありがとうございました。
●私の大好きな詩を贈ります。(『ありがとう』と言う詩を手紙で頂きました。)
●この話はホーム長さんからホームのスタッフの方々にも説明して欲しいと思います。・・・中略・・・スタッフの皆さんも毎日、大変お疲れで苛々しているのかも知れませんが、高圧的で指示的な言葉で接するのではなく、優しく接して頂けたらと思いました。
※御家族には月末の手紙でコメントを返させていただきました。
◎職員には個別で説明を行う予定でしたが、どうしても時間を取ることが出来なかったので、10名の職員に作成した資料を配布し読んで頂き、アンケートの記入をお願いしました。
☆スタッフの反応は☆
●私も子供に対して『~が出来るから。~が出来ないから。』と、ついそういう目で評価をしてしまい、その子の個性や生まれ持ったものを否定するような言葉ばかりでした。人間の価値はそういうことでは決められないと、いつも思っていますがなかなか直りません。
●子育て中は『ほめることを中心に』『たしなめたり叱る時は押さえて』。三つ子の魂は大きくなってからでは無理です。読んでいて子育て中の頃が蘇りました。介護にも共通点があるのかも知れません。
●書いてある内容は理解できますが、ホームにどう反映して行くのか分かりません。まずはホーム長、自らが実践して頂きたいです。それを見て他の職員も分かるように思います。
●あまりに綺麗ごと過ぎて返答に困ります。介護はビジネスだから出来る事で、ビジネスの中での最良は尽くしますが、実の家族でもないのにそこまでの感情移入は難しいと思います。
※未返答4人。
9.結果からの学び(考察)
◎御家族からの反応は全て良い内容のものでした。
家族会ということで、悪い意見を書きずらい状況であったこともあると思います。
◎スタッフにはじっくり話して説明することが出来なかったので、誤解が生じた部分もあると思います。今回は敢て、自己主張の強い職員を選らんだ為、非常に厳しい意見も帰って来ました。現在の職場で一番大きな問題だと思うのは自己中心的な考えの職員が多く、職員間に大きなストレスがあるように思います。そこを含めて改善したかったので、敢て“介護”“認知症”と言う言葉を使わなかったのですが、余り上手く伝えることが出来なかった様に思います。
10.今回の取り組みで残された課題
◎スタッフにじっくりと説明する時間が持てなかった為、上手く伝えることが出来なかった。
◎ホーム長という立場上、機能論的な見方でスタッフと接していることが多く、その辺りの矛盾を感じてしまった。
11.今後への活かし方
◎まずは自分自身がこれらを理解し、変わることで少しずつ改善して行きたい。
◎もう一度、スタッフにじっくりと説明する時間を作り、機能論的・存在論的人間観、2つの考え方の大切さを共有して行きたい。
最後までお読み頂き本当にありがとう♪
職員からの反応には正直、泣きそうなくらい凹まされましたが冷静に考えてボクに求められているものが何か、少しは理解が深まりました。
一番大きな成果は我が家の中に。
妻や子供に対する感謝の気持ちが大きくなった。
それをボク自身が、利用者様や職員の皆に還元出来ればこの研修は成功なんじゃないかしら。
これで研修ネタは終了です。
夏も終わり、いよいよ秋だねぇ。
皆様は○○の秋ですか?
ボクはなんにしよう?
ライヴも決まったから『練習の秋』にしたいな。
明日は息子と公園でキャッチ・ボールをします。
寝る前に約束しました☆
季節の変わり目なので体調管理はしっかりやりましょうね。
お休みなさい☆