Sydney Yajima


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GOLD 2

2009-02-22 18:33:39 | オーストラリア資源
GOLD 2

高いコストをかけながらゴールドを採掘していたスーパーピット (カーグーリー 西オーストラリア)は、ニューマウントとカナダの バリック ゴールドの共同経営だった。だが、オブライアン チーフエグゼクティブは、見直しを考えている。世界の景気後退の意味とは、なにか?
これが、ここでも、問われているわけだ。
現在オーストラリアドルの、急落とともに、ゴールド価格の上昇によって、スーパーピットの平均産出コストは、US$654ほどだ。これは去年の平均$760よりもいい数字だといえる。去年は、高い人件費と、さらには、高い燃料費に泣かされた鉱山が多く、ここも例外ではなかった。(Reference:SYDNEY MORNINGHERALD 21st February Page 3 Newmont may offload mine : Jamie Freed  ) 

これから、ゴールド価格がさらに上昇するとしたら?
・・・あくまでも米ドル単位であったにせよ・・・
まだまだ 投資を 積極的に 今からでも仕掛ける余地があるとしたら?
・・・たとえ世界大恐慌の真っ只中でも、嵐の中で小さな岩陰に身を潜める・・・
そんな場所があるとしたら?
・・・それは、オーストラリアの鉱物資源かもしれない。

最近、ゴールドの上昇が、例えばトロイオンスあたり、急に2000ドルになるとか、あるいは3000ドルになる・・・という意見やうわさを聞く。(Re;)最近になって、そういうことを言う人が、随分増えた。これも、時代なんだろう。だが、多くの人がそう言い出すときには、私は懐疑的になる。というのも、トロイオンス250ドルの時代に、私は 今から10年以内に、きっとゴールドは1000ドルになると言って、散々笑われたことがあるからだ。あのときに、笑っていた人たちは、すでに マーケットからご退場となった。(Re:)

だが、今からさらに急上昇すると言う意見が、出てくると、私が懐疑的になるのには、もうひとつの理由がある。それは、例えば、米ドルがどこまで下落するか?ということで、あれば、別の意味で、理解できるが、それがゴールドの上昇と常に同じではないということ。ともかく、この読者には日本人を対象にしているので、日本円建てで考えると、いつでもゴールドの投資が得策かどうかは、為替を考えると当てはまる理論にはならないということだ。

私は最近のオーストラリアドルの下落を、気にしている。なぜここまで下がってきたのか?それは、イギリス・アメリカを始め 多くの海外投資が、損失補てんのために、引き上げたことが契機になっているかもしれない。

ヒラリークリントンが、中国に行った。(RE;)
彼女の中国との アジェンダは、以下の論点だと思う。
1.    世界の景気回復を共に やろう
2.    環境破壊をともに食い止めよう
3.    核爆弾の拡散を止めよう
4.    中国の人権問題をなんとかしよう
5.    チベットの平和と安定を、宗教の自由を求める立場から、見直そう

と、まあ、この5点だろうが、実際には私の見方からすると、2以下はどうでもよく、1の論点だけだろう。とりわけ中国の保有しているアメリカのドルを流出させられると、一日で終わってしまう脆弱なアメリカの経済を、なんとか支えてほしいと言う懇願にも似たものであったと、見た。だが、中国は、そのことをとっくに 計画の中に入れており、冷たく笑うだけであり、かえって ヒラリーにとっては これが 不気味に感じたはずだ。
私には、これが 年を取って売れなくなった売春婦が、ストリートで客引きをしても、誰からも相手にされないような扱いで、返されているようにも見えた。
これから中国は 日本や台湾、ベトナム フィリピンなど近隣諸国に対し、強い態度で出てくるだろう。なぜなら、アメリカがもう怖い相手ではなくなったからだ。日本は飲み込まれないように、することが、とても大事なことなのだが、尖閣諸島問題も、あるいはガス油田問題も、どんどんと中国のペースになっていくのが、なんとも情けない。

そのうち、中国は沖縄の領有権も主張しだすかもしれないし、韓国も調子に乗って対馬の領有権を主張するかもしれない。ロシアは北方領土を返す気がまったくなく、そうやって、寸刻みに日本の領土が減っていくのが、現在から未来の子供たちに引き継ぐ日本の姿なのだろうか?

そうやって領土を取られても、それでも戦争をしないほうがいい。

それは 愚かで臆病であっても、ひとつの考え方なんだという人がいる。

そうなのかも 知れない。だが、国を守るということは、領土を守るという意識、ひいては、日本人という気持ちを持つことだ。
日本人が何なのか?ということは、一度、我々の胸に問いかけてもいいんじゃないか?もし、国歌を歌うのがいやだというのなら、国旗の掲揚がいやだというのなら、じゃあ 日本をどんな国にしたいという理想があるのか、ぜひ聞かせてほしい。もし、そんな理想も将来の青写真もなく言っているなら、それは、子供の駄々をこねるのと同じだ。

話がそれた。

世界は より保護主義になり、国の役割が 銀行の保有から、社会の末端にまでいくようになる動きが強まっている今の時代。(Re:)国対国 というかつて 見た強烈な血の歴史が、また 繰り返される可能性は、避けて通れない問題だ。

平和で幸せな時代が、終わるのは、軍歌を右翼の街宣車が走るからではなく、まして、国旗を掲揚するからでも、国歌を歌うようになるからでもない。それは、もっと外国からの変化と 見えない大きな圧力で、起こるものだ。国内的にどんなに、平和を望んでいても、それを、ただしい方法で、外に発信する努力をしなければ、誰にも伝わらないし、保つことさえもできないだろうと、私は言いたい。


GOLD 1

2009-02-22 18:24:29 | オーストラリア資源
金の価格が ここに来て上昇し始めている。もうすぐオンス辺り1000ドルになるだろう。オーストラリアドル建てでは、すでに今までで、もっとも高い価格をつけている。それは、オーストラリアドルの下落とあいまってのことだ。( Re )

ゴールドの現物を持ち続けることが、保障となり、ゴールドこそが、本当に価値のあるもの・・・富である・・・という考え方は、昔から洋の東西を問わず、人類に普遍に存在する。

錬金術(ゴールドを作ること)を成し遂げようと、さまざまな実験をした結果 現在の化学が発展を遂げたというのは、皮肉な結果で、そしてそれらは、結局 ゴールドという基本原始をつくることができないという証明をするのに役立っただけだった。

社会が不安になり、貨幣の信用がなくなってくると、人々はゴールドを買う。ゴールドの価格は、市場原理によって、上昇することになっているが、そこには、また市場原理以外の要素で価格操作される。世界中の貿易は、アメリカドルを基本に動かされている。例えば、オーストラリアと日本が貿易をするとしても、取引の決済は、基本的にアメリカドル建てとなっている。これは、アメリカドルが、世界の基軸貨幣となっているからだ。
だが、ユーロ貨幣が導入されてから、世界の基軸にぐらつきが出始めた。
国によっては、基軸貨幣は自国貨幣を使うと言う動きがでたり、オイルの販売をユーロ建てで行うと、宣言したり、するようになったのである。
しかし、ロシアのルーブルも大きく下落しており、またここに来てヨーロッパの信用不安も大きくなってきている。ヨーロッパは 中央ヨーロッパと、西ヨーロッパに分かれているが、西ヨーロッパには、ドイツ、フランス、イタリア、などの牽引国があるのに対し、旧ソ連から脱却したスラブ系の東側には、産業の基盤もなく、悲惨な状況だと言われている。それはアメリカの現在の状況よりも悪いと宣言されている。(Re: )


こんなおり、オーストラリアのゴールド鉱山市場はどうなのかを観察してみると、まだまだ安いと言うことに気づくはずだ。Lihir Goldは今年は Equigoldno買収により 去年よりさらに大きな利益を生み出しそうだと言っている。$US109.3ミリオン 利益を去年出しているが、それはその前年度よりも24.1ミリオンダラー少なかったことになる。(Re: )


すぐに、ではゴールドを買えばいいという極端な発想で、こういう会社やゴールドの現物を買う人が増えつつあるが、リスクはないだろうか?ゴールドを買うのは通常、インフレを想定して、そのための保険として、買うことが多い。現在のゴールド価格は、実需よりも、この筋の金融商品という面から買われていると思われる。(Re:)

だが、ゴールドの需要が冷え込むというリスクを、考察しなければならない。人間の一番基本になる、衣食住に ゴールドは 直接 関係しないからである。ゴールドが工業製品に使われる量は、ごくわずかだ。多くの需要はジュエリーなどの装飾品に使われている現状では、その価格は、ディスポーザブル インカムに 左右されざるを得ない。だが、世界が100年以来の大恐慌の夜を迎えている今・・・(時計もない今が、夜の何時ごろなのかさえ分からない)ディフェンシブ マーケットに収入の多くが流れ込み(あるいは、収入以上の多くが・・・と言い換えるべきかも知れないが・・・)貧しい国の人間にとっては明日の糧さえなくなりつつある状況で・・・(Re:)さらに言えば、アメリカの住宅事情が、戦後最悪になっているこの状況の中、・・・ジュエリーのジュエリーの需要を見込んだ投資は、しっくりこない。
理解できるとすれば、米ドル単位で考えた場合のみ、米ドル対価で、ゴールド価格が上昇するのではないかという見込みだけである。それにしたところで、米ドルが大きく下落するという前提の話である。(確かにアメリカが増やしたM1やM2は、その可能性を多く含んでいるとはいえ)例えば、日本円で持っている資産をゴールドに変えるというメリットは、どの程度あるのかと考察すると、それは あまりない ということになってしまうのではないだろうか?(Re:)

これからの時代は、より現実的に考えて、ゴールドでできた装飾品をつけた、平和で楽しかった時代よりも、もっと、重苦しいものになると思われるのである。例えば、環境破壊や、それによる食糧危機、さらには、勃興国との軍事的衝突というリスクが 大いに高まってくる可能性を 私はより危惧している。

環境破壊、CO2の問題などは、いまや覆い隠すこともできず、この環境のいいといわれるオーストラリアでさえ、旱魃の地域では大山火事となり、犠牲者は300人を超えた。さらにクィーンズランド州の 洪水の地域では多くの人が避難しながら、水没した家を離れ、恨めしそうに 重く雨を含んだ雲を見上げている。

環境破壊は 主に、化石エネルギーを使い続けてきた人類へ ツケが回ってきたものだ。新興国の中国やインドが、今後、すでに大きくダメージを受けた地球環境を谷底まで落として行ってくれるはずだ。だが、先進工業国である日本人である我々に、彼らを責める資格はない。誰だって いまよりもっといい生活をしたいと願っているし、そのために、働いているのだから。
そして日本も多くの傷跡を 地球につけて今の発展があるのだから、人のことをとやかく言う資格など あろうはずもない。

では、どうすればいいのか?
実は、日本の産業界はすでに 多くの環境を支える次世代の代替エネルギーとなる研究をすすめていて、それらの多くは、実を結び始めている。今後、30年のうちに、それは現実に我々の社会に還元されていくであろう。だが、そのために必要なものがある。(Re:)

それは何か?
多くの研究費?人材?
それらのほとんどを、日本はすでに持っている。だが 日本にとって絶対的に足りないものがある。そしてそれをすべて、オーストラリアは持っているといえば、賢明な読者の方々にはすでにご理解いただけたことと思う。

そう、鉱物資源だ。
例えば、電気自動車を作るためには、特別なマグネットが必要になり、特別なバッテリーも作らなければならない。これらには、特別な鉱物が使われる。それは、マグネシウムの鉱床でごくわずかに採取できる、ネオジウムであるかもしれないし、あるいは、もっと他のものかもしれない。(Re;)だが、日本には残念ながら、そういう鉱物資源はない。あっても、とても産業が追いつくような規模の量ではなく、採算の合うような鉱山は、皆無だと言っていい。

今後の 世界を支配するものは、この鉱物資源を手に入れた者たちで、決して、オイルや、石炭を手に入れたものではないだろう。