今、世界は別のバブルに入ってしまっている。
去年の3月に底を打ったとき、これは大恐慌だと、みんなが思い、そう思っていた。
アメリカ ヨーロッパ、そしてわが国日本もふくめて、政府は財政出動をした。具体的には、1%以下の低金利で、多くの金融や銀行はその金を使って、またハイリスクな投資を続けたために、株価は、持ち直し、最悪時の7割近くまで上昇している。もちろん、ピーク時にまでは戻ってはいないが、しかし、かなり高くなっていることは確かだ。
中国は、というと、40兆にのぼる財政出動で 国の景気をあおり国内需要を増やすことで、乗り切ろうとした。
どちらも 同じ財政出動の基本概念に違いはない。
問題となるのは、この先の時間軸のなかで起こりうるシナリオだ。
財政出動というのは、いわゆるカンフル剤の役割を果たすけれども、長期にわたって経済の下支えになり続けることは、できない。日本のように、20年も低金利を続けていても、円高は直らないし、低金利の効果も、「あたりまえの低金利」となってしまっては、限定的になる。さらには、貯蓄率の高い日本では、貯えに金利がつかないため、漠然とした消費マインドに、水を差す結果となり、逆に消費の冷え込みを誘うという皮肉な結果さえ生まれる。
次に、ヨーロッパやイギリスなどが、金利を上げる政策に転じると とたんにこの財政出動の効果は 反発し、逆の効果になる。つまり、去年の三月に逆戻りだ。
私は、いずれにせよ、経済はどこかソフトランディングするべく、その高度の下げ方を徐々に長期にわたって下げていく方向を探っているところだと感じている。
すでに去年の三月から、今の状態までの利益は乗ったので、確定に向かう動きも出始めているため、もうすぐまた、下がり始めるかもしれないが、それがどのくらい市場の自信が回復しているのかの指針になるはずだ。
もし、自信喪失のまま、利益確定に向かうと、世界恐慌のシナリオはもう一度、繰り返し、二番底を見なければならなくなる。
そのときには、財政出動を出来なくなっている政府は、無力で、一番底が、まだまだ あれはマシだったとさえ思える地獄画が 現れるかもしれない。
これから3年。
まだまだ世界経済は 生贄を必要としている。
去年の3月に底を打ったとき、これは大恐慌だと、みんなが思い、そう思っていた。
アメリカ ヨーロッパ、そしてわが国日本もふくめて、政府は財政出動をした。具体的には、1%以下の低金利で、多くの金融や銀行はその金を使って、またハイリスクな投資を続けたために、株価は、持ち直し、最悪時の7割近くまで上昇している。もちろん、ピーク時にまでは戻ってはいないが、しかし、かなり高くなっていることは確かだ。
中国は、というと、40兆にのぼる財政出動で 国の景気をあおり国内需要を増やすことで、乗り切ろうとした。
どちらも 同じ財政出動の基本概念に違いはない。
問題となるのは、この先の時間軸のなかで起こりうるシナリオだ。
財政出動というのは、いわゆるカンフル剤の役割を果たすけれども、長期にわたって経済の下支えになり続けることは、できない。日本のように、20年も低金利を続けていても、円高は直らないし、低金利の効果も、「あたりまえの低金利」となってしまっては、限定的になる。さらには、貯蓄率の高い日本では、貯えに金利がつかないため、漠然とした消費マインドに、水を差す結果となり、逆に消費の冷え込みを誘うという皮肉な結果さえ生まれる。
次に、ヨーロッパやイギリスなどが、金利を上げる政策に転じると とたんにこの財政出動の効果は 反発し、逆の効果になる。つまり、去年の三月に逆戻りだ。
私は、いずれにせよ、経済はどこかソフトランディングするべく、その高度の下げ方を徐々に長期にわたって下げていく方向を探っているところだと感じている。
すでに去年の三月から、今の状態までの利益は乗ったので、確定に向かう動きも出始めているため、もうすぐまた、下がり始めるかもしれないが、それがどのくらい市場の自信が回復しているのかの指針になるはずだ。
もし、自信喪失のまま、利益確定に向かうと、世界恐慌のシナリオはもう一度、繰り返し、二番底を見なければならなくなる。
そのときには、財政出動を出来なくなっている政府は、無力で、一番底が、まだまだ あれはマシだったとさえ思える地獄画が 現れるかもしれない。
これから3年。
まだまだ世界経済は 生贄を必要としている。