Sydney Yajima


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一色正春 海上保安官

2010-11-12 19:11:40 | 世界情勢
中国の圧力に対して、たった一人の男が人生をかけて、日本の弱腰に抗議した。
その罪は すべて受けると言う。
その姿は多くの日本人の心を動かし、やがてうねりとなって 民主党政権を崩壊させるのに、十分な力を持つ。
なぜならば、日本人は そういう男が好きだし、そういう生き方が好きだし、桜のように散ることに美意識をもってほとんど涙を流すほど感動する資質を持っているからである。

それは心琴を鳴らすのに 大きな力を持つ。
今後、なぜ、彼が人生を賭して抗議しなければならなかったのか、そして、誰がそれをさせたのか、についても考えなければならないだろう。

ステーキ ホルダーという考え方がある。

今回の場合、ステーキホルダーは

1 日本政府
2 日本国民
3 日本の漁民
4 保安官たち
5 アメリカ
6 中国政府
7 中国の漁民

そして 日本人の中国でのビジネスを展開している会社
あるいは、日本で中国人を相手に観光で生活を凌いでいる人々。

などなどであろうか。

それぞれに、利益があり、その利益の中で、自分の損得を考えるのであるから、当然、対立も出るだろう。
しかし、一色氏にしてみれば、公開しない政府の弱腰に、痺れを切らし、思い余って行動したのであろう。

他方、別のグループ・・・中国でビジネス展開している商売人にしてみれば、鎮火してきた両国の関係がまた冷え込むことに、うんざりしているだろう。彼らにしても 自分たちの生活がかかっているからである。

理想ときれいごとだけで言えば、一色氏の行動は、絶賛されていい。
私も 快挙だと叫びたい一人だ。
だが・・・

もしここに、坂本龍馬がいたら、何と言うだろう。

彼は、日本中が攘夷を叫んでいる中、孤独に、開国を考えていた。
開国などというと、一思いに斬られる時代にである。

彼ならば、もっと遠く、大きな視点で物を考えるはずだ。そして感情や、面目などは後回しにして、未来の視点で見るはずだ。
そうすると、ちょっと 違った見方ができる。

一色氏を罰するとか罰することを 反対するということは、彼個人の覚悟の上のことなので、我々が口を挟むことではないのかもしれない。いらぬ 口を挟むことは、彼のせっかくの覚悟をないがしろにすることでもあるからだ。

私の、今、言いたいこと、そしてそれは、今まで書き続けてきたこと。

アメリカと中国のパワーゲームが、今後、どんな化学変化で、いつ、どんな傾きをするのかだ。
経済の面から、軍事の面から、あるいは政策や政治の駆け引きの面から、たくさんのアングルを通じて見るべきだという提案で、今、感情だけで動くことは、日本にとって利益にはならないと言っているのである。

民主党は、いくつかの間違いをしてきたと思う。
特に、大きな間違いは、日本が、不安定な政治をしている国だという印象を世界に与えてしまったことだ。
そして、もっと大きな問題は、雇用を増やすことに最大限の努力をすると 念仏のように言ってきたが、実際にはその手腕が無かったことである。雇用を増やすためには、まず若者に夢を持たせなければならない。少なくとも、昭和の時代には、夢を持たせる政治家がたくさんいた。彼らは今の政治家のように小理屈は言わなかったが、もっと 太かったし、ダイナミックだった。

日本が、今しなければならないことは、中国とアメリカの鼻息をうかがうばかりではなく、きちんと、世界の経済大国の一員として、透明性のあるしかし骨組みのしっかりした青写真を、官民ともに、チームとなって作り上げることだ。




オーストラリアのバブル崩壊の足音17

2010-11-12 18:12:00 | フリーメーソン
シドニーの物価が高いことはこれまで何度も書いた。
グラフで見て欲しい。
ここ10年で倍になっている。
これは、借金をして家を買った人々にとっては深刻な状況を意味する。

まず、利率があがるだろう。
それは銀行が海外から金を借りるためには そうしなければやっていけないからだ。
そしてその次に、家を売りたくても買い手が居ない状況になる。
なぜなら、人々は上がり続ける利率をみて 恐怖を感じ、手が出なくなるからだ。
第三に、銀行の抵当物件のオークションが出回り始める。なにしろ流動性のないものだ。何しろ不動産というぐらいだ。動かない。そのため、銀行は元手を取るために、売り急ぎをするはずだ。それが更なる価格下落を呼ぶ。
そして、ホームレスがあふれる。

オーストラリアのバブル崩壊の足音16

2010-11-12 18:06:05 | オーストラリア株式
よく、新聞が書くことだが、人口が増えているから住宅価格が上がるのは仕方ない。移民が多いからだと言うが、このグラフを見て欲しい。2000年以降急激に家の価格が上がっているのに比べ、人口の伸びは、なだらかである。
新聞の言うことは 前にも書いたが、自分たちの利益のためにプロパガンダを流しているにすぎない。

オーストラリアのバブル崩壊の足音14

2010-11-12 17:56:56 | オーストラリア株式
さて、投資の話が出たので、今のオーストラリアが、どのくらいの水準にいるのかを見てみよう。
このグラフは、オーストラリアの銀行が どのくらい海外の銀行に依存しているかを示している。
このままでは、さらに利率を上げていかなければ借り続けることはできないだろう。
金額が増えれば増えるほど、信用は減るからだ。
当たり前の話だが。

オーストラリアのバブル崩壊の足音 8

2010-11-12 17:39:28 | オーストラリア株式
オーストラリアでは、税金の申告時に、損失として利息や、レンタルの経費を計上できる。
この表はその割合をしめしている。
損失と経費を足すと 利益が上がっていないことがひと目で分かる。
トントンなら喜ばなければいけないくらいの数字だ。
もし、これでキャピタルゲイン・・・どころか住宅価格が下がったりなどしたら、目も当てられない。

オーストラリアのバブル崩壊の足音7

2010-11-12 17:36:31 | オーストラリア株式
これは 投資した家に対して、貸したらどのくらいのリターンがあるかという数字である。
まるで、すずめの涙ほどのレンタルをもらうために、どうやら、人々は投資しているらしい。もちろんキャピタルゲインがあればいいのだが、それがなければ、一体なんのための投資になると言うのだろう?
まるで、オーストラリア版の樹海物語が始まりそうである。

オーストラリアのバブル崩壊の足音7

2010-11-12 17:32:20 | フリーメーソン
そして、このグラフをみてほしい。
家のレンタルと家の価格の推移だ。
レンタルが数パーセント程度で、ほとんど上がっていないにもかかわらず、住宅は275の頂点を突き抜ける勢いである。

これだけでも、いかに異常に上がり続けていたかが理解できるはずなのだが・・・
しかし、まだ家はそれでも上がり続ける。決して下がらないと言う人が まだまだたくさんいる。
そういえば日本でも1989年ごろにもしタイムスリップすることができたなら、そんなことを言っている人が国民の8割近くいたはずだった・・・のではないだろうか?

オーストラリアのバブル崩壊の足音 6

2010-11-12 17:25:17 | フリーメーソン
可処分所得が オーストラリアは他の国に比べて高かったということも、別のバブルを作り出した一因として数えられるかもしれない。
それは、歴史が決めることかもしれないが、このグラフを見てみれば いかにオーストラリアが今まで恵まれていたかが理解できるはずだ。

オーストラリアのバブル崩壊の足音5

2010-11-12 17:22:21 | オーストラリア株式
人々の生活の余裕はなくなってきている。
住宅ローンが占める割合はGDPの9割にものぼり、人々が自由に使える金は、もうないことがこのグラフで分かる。
この状態が永遠に続くと考える人がいたら、その人は、目がおかしいか 頭がおかしいか、おそらくはその両方であろう。