Sydney Yajima


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韓国の利下げ

2014-10-20 17:41:31 | 経済
韓国は、8月に続き0.25%利下げし 2%に、なった。
このことは、韓国のギリギリの経済状況を、よく物語っている。
問題は、これによって、韓国ウォンが安く誘導できるかどうか?なのだが、市場は、反応が薄い。

通常 利下げをしたあとの効果は、増税や減税と同じく、時間がかかる。
少なく見ても、半年ほどは、タイムラグがあると言われている。
しかし、今回の利下げは8月に行った効果を確認することなく、立て続けに行われた。

これによって、韓国からのキャピタルフライトが増える可能性があるにもかかわらず、リスクを覚悟の上で、行われたのである。
なぜか?

経済学者は口をそろえて、韓国経済は崖っぷちだと言うであろう。
そして、それは、間違いではない。
実際、韓国の庶民の生活はあちことほころんでおり、売れない製品がうず高く積まれ、しかも 中国からの安い品物が、どんどんと海外マーケットに侵食しているのは、ご覧のとおりである。

韓国はしかも少子高齢化がとても速いスピードで 進んでおり、この点からも海外の投資家は敬遠する理由がある。

なのに、さらに利率を下げることで、韓国への投資熱を冷まし、しかも国内のすでに冷え切ってしまった借金だらけの家計から需要をかき集めようとしている。
東南アジアで、韓国よりも、一人国民あたりの借金高が多い国は、ない。

しかも、利率を下げることで、ウォン安に誘導できるならともかく、そういう状況にもないというのが、より危機的な状況でもある。
韓国にとって、できる最後の方法は、金利を下げるだけでは、おおよそ追いつかないので、金融緩和を大幅に進めることだけだ。
もちろん諸刃の剣である。
より、自国通貨を傷つけるリスクのほうが、高いかもしれない。
だが、他に、方法がなければ、例えそれが虎穴に入る道であったとしても、通る以外方法はないのである。

続きはGSMで書く。