Sydney Yajima


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豪州の利率カット

2015-02-03 20:33:55 | 経済
豪州は、今日、利率を0.25%カットし、2.25%とした。
銀行がこのカットをそのまま彼らの利率に反映するかどうかは、分からないが、おおよそ3日以内に、0.2%は下げてくるだろう。
これにより、豪州ドルは弱まり、安かったガソリンはやや、高くなるかもしれない。
シドニーでのガソリン価格は、このところ1ドルを切っていたほどだ。

問題は、中国の経済であり、それが、いずれ大きな問題になって世界経済に深刻な影響を与えることは、ほぼ 間違いないだろう。

よく、経済学者のなかには、中国が、世界経済のなかで、占める紙幣としての流通量が少ないので、たいした影響はないだろうという人がいるが、大間違いだ。
経済を紙幣の流通量だけで推し量られてはたまらない。
経済は生き物なのである。
もちろん、紙幣が血液の役を果たしていることを、私は否定はしない。
しかし、血液は、生き物全体ではないのである。

経済が死滅することはなく、それは形を変えて のた打ち回るのである。
中国が破綻したとしても、それは、経済の終末ではなく、単なる事象でしかないのだ。

今後、オーストラリアは段階的に 利率をさらに引き下げていくだろうとの予想もある。
つまり、5年後は限りなくゼロに近い利率にまで、下がる可能性さえあるということだ。

同じことは、韓国にも言えるだろう。
韓国は、ウォン高に苦しんでいたといわれるが、実際には、安く誘導しすぎたために、その揺る戻しに苦しんでいただけである。
本当に安くなってしまう時期が 数年の間に訪れるだろうが、そのときは、輸入ができなくなり、国内がハイパーインフレになる可能性だってある。
似た状況は、もしかしたら、シンガポールやタイ あるいはほかの地域にも見られるかもしれない。

オーストラリアの経済は、資源輸出から、徐々に 農産物中心に舵きりを始めるかもしれない。
人口が増え続ける限り、この国に移民が増え続ける限り
オーストラリア経済は、ほかのどの地域に比べても堅調なのである。