「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

今頃はハワイの空の下でしょうね

2012年06月17日 | 日記

ビヨウヤナギ(未央柳)が毎日一輪ずつ開きます。
今週はその一輪を毎朝切っては挿しています。
一日花で、次の日にはおしべがハラリと落ちてしまいます。



この花を眺めながら、小さな別れがありました。

一週間前に、お稽古に通われていた方が、ハワイに。
ご主人の仕事の関係で、ご一緒に出発なさいました。

お稽古には一年ちょっと通われました。
思い出せば、入門してすぐ、お稽古中にあの大震災を一緒に体験したのでした。
これは一生忘れられない共通の思い出になるでしょうね。

出発が決まってからも、ぎりぎりまでお稽古に通われました。
今月など出発前なのに、一週間に三度もいらしてお茶との名残を惜しまれました。

ハワイには、簡単なお茶の道具も持っていき、楽しまれるということですので、
現地の方達との交流にも、茶道はきっと役立つのではと思います。

柄杓や、蓋置をこれから揃えますとおっしゃるので、
お稽古使いですが、信楽の蓋置をプレゼントしました。
使っていただける機会がたくさんあることを祈りながら。

物静かで、いつも丁寧にお点前に取り組む方でした。
予定は二年ということですので、ハワイの海でたくさん泳いで、
日に焼けて帰っていらっしゃるのを待っていましょう。

ここ一~二年の間に、このような別れが何度か続きそうです。
若い方達は、これから様々な人生が待ち受けているのですものね。
一時、お茶から離れなくてはならないこともありますね。
だからお稽古も一期一会なのだなと思います。