「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

平幹二朗朗読の「平家物語」

2016年11月30日 | 日記

「建礼門院右京大夫集」もあと少しで読み終わります。
とうとう右京大夫の恋人、平資盛は亡くなってしまい、
悲しみに暮れるところまで読み進んだのですが、
昨日はその資盛が壇ノ浦の戦いで源氏に敗れ、入水するくだりを、
「平家物語」の中の文章で読んでみました。

平家物語巻第十一「能登殿最後」よりです。
平家物語をそこに縁ある人の別の文から見直すと、
又面白さが増すものですね。
講師の先生から、
それぞれの登場人物のエピソードを聞かせていただくと、
物語の世界が一層興味深く心に残ります。

そして最後に、先日亡くなった平幹二朗さんの、
平家物語の朗読を聞くことができました。
さすがに聞かせる語りでした。
このようなCDが出ていたのは初めて知りました。

聞きなれたつややかな骨のある、語りと声が、
今は亡き人を間近に思い出させてくれました。
だいぶ前大河ドラマで、後白河法皇を演じた姿を、
一堂でまた思い出したりして懐かしみました。

ところで昨日私は、インフルエンザの予防接種をしました。
なんと初めての体験です。
インフルエンザの予防注射は今まで一度もしていませんし、
幸いインフルエンザに罹ったこともありません。
でも高齢者はかかると重症ということで、
今年は節目の年を前にして、いよいよ受ける決心をしたわけです。

お医者さんに今日は過激な運動は避けてくださいといわれ、
頭?もあまり使いたくはなかったのですが、
講座にはちゃんと出かけていきました。
お勉強が済んで、そのあとは、
なんと友人が旅先で保護した子猫をそのまま育てていて、
それがまたかわいらしくて、しばし一緒に遊んでしまいました。

                  


友人は今年亡くなった愛猫の生まれ変わりと、
旅先から連れ帰って目の開いていない状態から、
やっと体重が二倍になるまでになったとか。
一日中振り回されて、仕事にならないといっていますが、
こんなかわいい猫にまとわりつかれたらねえ~。

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証明書写真を撮りに

2016年11月28日 | 日記

「顔写真のついたマイナンバーカードお持ちですか。」
「いえ作っていません。」
「それでは運転免許証は」
「持っていません」
「ではパスポートは」
「ちょっと前に切れて、まだ更新していません」
「・・・顔写真のついている物は…」
「顔はそんなに世間にさらしたくないので・・」
などと、のんきなことを言っていられなくなりました。
先日その証明書がなくて、
ある手続きでもたもたしてしまいました。

どれか一つあれば済むものを、無いとなると、
いろいろな証明書を付けなくてはならないようで。

パスポートも、マイナンバーカードも写真が必要。
その写真を撮るチャンスがなくてずるずると時が経ってしまいました。
今日、ようやくその気になったのは、
午前中に美容院でカットをして、午後から着物を着て、
お茶友達の家に行く日だったからです。
こんなに撮影に適したタイミングはめったにないので、
カットしたての着物姿で無事撮影を済ませました。

普通仕上げで4枚一組1600円でした。
自分で撮る手間を考えるとこのくらいは仕方ないですね。
美肌加工写真は2400円とありましたが、
お見合い写真じゃあるまいし、今更びはだかこうも必要なし。
(遺影にも使えるかもしれませんが、その時は笑った写真がいいなあ)

            

「背景はどの色にしますか」と言われたので、
「何色が人気ありますか」と聞くと、
「皆さん白かブルーになさいます。女の方はブルーが肌の色が引き立ちます」
と言われたので、「ブルーにします!」と。

先ほどその写真を貼り付けて、
マイナンバーカードの申し込みの準備を完了しました。
明日ポストに入れます。
でもこのカードができて受け取りに行くときも、
本人確認のための、いろいろな証明書が必要なのですね。
証明書がほしくて申請しているのにね。
「私が本人です」ではだめなのですねえ・・。

 

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新しく仲間入りの唐物茶入

2016年11月27日 | お茶三昧

         

今まで稽古に使っていた唐物の茄子茶入れの仕覆の紐が、
切れるのは時間の問題となりましたので、
今日から新しい唐物写しの茶入れを使い始めました。
それだけ上級のお点前をする機会が増えたということですね。

もったいぶっていたわけではありませんが、
何時から使い始めようかと好機を伺っていました。

昨日真の許状の引次があり、
私がお点前をしなくてはなりませんでした。
そこでこれはチャンスと、目出度く私か初使いをしましたので、
今日から解禁になりました。

引次をされた方には、
「あなたのために使おうと、今日までまっていたのよ」と。
新しいお道具を使うときはわくわくしますね。
持ち主の特権で、初使いはわたしでなくてはね。

「本能寺文琳」の写しです。
仕覆は「朝倉間道」です。

伝来は、朝倉義景~織田信長~本能寺~中井大和守主水~
小堀仁右衛門~松平不昧
~五島慶太~五島美術館。
ということで
本歌は、現在五島美術館所持となっています。
とても衣装持ちで、仕覆も朝倉間道のほかに、
大阪蜀金、竪筋緞子、紋筋緞子、水鳥緞子、造土緞子を持っています。
でもやはり「朝倉間道」が歴史的ドラマからいっても、
一番似合うような気がします。

30年親しんだお茶入れには、少し休んでもらいます。
そのうち紐を取り替えて上げましょう。


余談ですが・・引次で「真の行台子」のお点前をしたのですが、
終わって無事に立ち上がれたときはほっとしました。
これができるうちは足腰はまだ大丈夫。
今日も頑張ろうスクワット!!


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もってのほかとボジョレーヌーボー

2016年11月25日 | 日記

          

             食用菊「もってのほか 」                       

頂いた食用菊です。

山形県は食用菊の生産量で全国1位だそうですね。
その食用菊の数ある品種の中でも、
「食用菊の王様」と呼ばれているのが、この「もってのほか」とか。
正式には「延命楽(えんめいらく)」という名の品種。
名前の由来は、「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか」だとか、
「もってのほか(思っていたよりもずっと)おいしい」といったことからのようです。

この菊は来月のお茶事の献立に使われるようです。
懐石料理係りの方が、今日は当日の進行表を作ってきました。
気合が入っていて頼もしい限りです。
「師匠が完璧でないと、弟子は頑張る」
という私の法則は正しかったようです。

この「もってのほか」は早速夕飯の一品に。

今日は朝から晩まで休む間もなく稽古でした。
こんな日は お昼はお茶とお菓子のご相伴で過ごしてしまいますが、
その反動?
晩御飯はじっくりと楽しみますよ。

           


今夜はもってのほかをおつまみに、ボジョレーヌーボーを頂きながら

ニンニクとトマトたっぷりのパスタでした。
実は急に来週、
宮島と広島にグループ旅行にいくことになり。
ほろ酔い気分で、ガイドブックを見ています。
私は二度目ですが、
他のメンバー皆がまだ行ったことがないというので再びの宮島です。
紅葉のしっぽくらいは見られるかしら。

 

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初雪の日のお茶は「幸の白」

2016年11月24日 | お茶三昧

     

今朝も地震で起こされました。
朝食を済ませて外を見ると、
雪景色でした。

遠くから車でいらっしゃる方はお休みでしたので、
いらっしゃることができた方達とのんびりと稽古でした。
濃茶は「茶通箱」をして楽しみました。
というのも、昨日初めてのお茶を頂いたからです。
早速茶通箱のお点前で、二種類のお茶を頂きたくなりましたよ。

          

金沢のお茶屋さんです。
「一緒にお味見しましょうよ。」と、
急遽お点前をしていただきました。

そんなにお茶の味の違いが分かるわけではありませんが、
やはりいつものおなじみの味とは少し違いました。
「白」というと、一般的には薄茶用ですが、
美味しいので、濃茶でも使えますといわれたそうです。

お茶の名前が「幸の白」とは今日の雪景色にぴったりで、
なんだか今日のために頂いたみたいです。
幸せな雪になりますようにと願いつつの一服です。

 

それにしても11月の初雪はあまりないことのようです。
もう最近はすべてが想定外で、
想定外という言葉ももうつかえないくらいですね。
何があっても驚かない覚悟が必要かも。

若い方に、
「この先長く生きるあなたたちの未来が心配ね」
と言うと、
困ったように笑っていました。

 

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小学校でのお茶体験授業

2016年11月23日 | お茶三昧

            

今年も小学校での茶道体験授業へ。
もう10年くらい続いているでしょうか。
その間には、あの大震災があった年の直後で、
電車のダイヤが乱れていて、行くことができなかったりしたことも。
昨日は朝方にまた、津波の心配される大きな地震があったので、
ふとそんなことも思い出しながら、
盆略点前のできる道具を持って、出かけました。
やはり、お昼頃でしたが地震の影響で電車は遅れていました。、

いつも日暮里から、ゆっくりと谷中霊園の中を歩いて向かいます。
大きなイチョウの木がきれいに紅葉していました。

墓地のメインストリートには、タクシーが所々に。
車内では車の屋根に降りかかる落ち葉の音を子守唄に、
運転手さんが休憩を取っていたりしています。

体験授業は5・6時間目に二クラス実施でした。
もう先生方も慣れていて、私は軸をかけたり、
自分が盆略点前をする支度をしたり、
お茶を棗にはいて準備をするだけで、
道具はきちんと用意してくださっています。

       

一期一会という言葉について簡単に、
四年生にわかりやすく説明をして、
道具の話をして、お点前を見てもらいます。
そのあとはグループに分かれて、
全員が、茶筅を振ってお茶を点てる体験をします。
今回は外国人の先生(英語の時間の先生でしょうか)に、
デモンストレーションのお客様になっていただきました。

一クラス一時間ですから、できることはこれだけですが、
中身は結構濃いですよ。
こうして、私と子供たちの「一期一会」は、
毎回あっという間に過ぎます。

終わって、校長室から校庭を眺めると、
桜の木のきれいな紅葉が見られました。

     

春には満開の花で、卒業生を見送ったり、一年生を迎えたりする桜ですね。
ふと三十年務めた時間に帰る瞬間でした。

こんな時間があとどれくらい持てるでしょうか。
ご縁が続く限り頑張りたいと思いますが。

 

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やっと東急プラザへ

2016年11月21日 | 日記

           

銀座でのランチ会の後、初めて東急プラザに寄ってみました。
いつも時間がなくて横目で通り過ぎていましたが、
遅ればせながらのデビューです。

和のティストのお店をちらっと見て、
あとは屋上からの眺めが目的です。

         

まず眺めたのは西かな・・東かな・・方向音痴の私には、
おてんとうさまが出ていない日は、方角がよくわかりませんが。
とにかく下を眺めました。

         

そして四丁目の方向はこんな感じ。

         

日比谷方面はこんな感じ

              

眼下は泰明小学校です。

              

今にも降り出しそうな空に、四時前というのにもう暗くなりました。

          

帰ろうと思ったころには灯がともり、
又違う風情の漂う屋上でした。
銀座の街を初めてこんな風に眺めました。
都会住まいの友人に教えてもらった眺めです。
自分の力の足りなさがちょっとわびしかったのですが、
そんな気持ちが少し消えたかなあ。
上から眺めるっていいことなんですね。

        

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畠山記念館でのお茶会へ

2016年11月20日 | お茶三昧

      

畠山記念館での「清峰会茶会」に行ってきました。
今回の茶会では、濃茶席と立礼席の席主さんが、
知り合いの先生でしたので、ぜひともと、
お友達と、社中の方と連れだって伺いました。

茶室を囲む木々には紅葉もみられ、
ポカポカした日差しの下で、
入席を待つ時間も苦になりませんでした。

九時過ぎには着いたのですが、もうすでにたくさんの人でした。
お茶の方はこういう時は、張り切って早々とお集まりですね。
まあ他人のことは言えませんが。

濃茶席は、茶杓の教室でおちかづきになった先生で、
お人柄をしのばせる素敵なお席でした。
裏千家の濃茶席でしたが、楽茶碗は一椀も使われず、
それぞれに添えられた古帛紗がとても素晴らしいものばかりで、
裂地フェチの私にはまあ目がとろりと・・
とろけんばかりに拝見してしまいました。

午後から伺った立礼席は、石州流です。
いつもごいっょにお茶会を持たせていただくお仲間ですが、
お茶会の時は自分の席でいそがしく、
なかなかゆっくりと、お点前など拝見できませんでしたので、
今日は石州流のお席の雰囲気を十分味あわせていただけました。
尾形乾山の菊絵茶碗と空中信楽が格別に目に残り、
手に取ることはできませんでしたが、
小ぶりなお茶碗でいて、眺めるだけでも存在感がありました。

薄茶席。濃茶席とすすみ、
お昼を挟んで、また二席の薄茶席へ。
すべて楽しむことができて、満足の一日でした。
それにしても、お庭の飛び石の上を歩く足取りが、
回を重ねるごとにおぼつかなくなるようで、
少し寂しく感じたるようになりました。

いやいやまだまだ頑張りますよ。
お誘いした皆さんにも満足いただけて、良かったです。

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天下人の愛した茶道具

2016年11月17日 | お茶三昧

           

今週末にお茶会で訪れる「畠山記念館」ですが、
一足先に展示だけを見に行きました。
写真の茶壺は、銘「十五夜」の唐物茶壺です。
大ぶりで堂々としていて、見ごたえがありました。
期間限定で、運よく、瀟湘八景(しょうしょうはっけい)図の、
国宝の「煙寺晩鐘図」(伝牧谿筆)も観ることができました。

今回ちょっと感動したのは、
香木「蘭奢待」を見ることができたことです。
香木ですから見るだけではとお思いでしょうが、
1cm四方にも満たない小さな香木が、
眼の中いっぱいになるほどの存在感をもって、迫ってきましたよ。
やはりあこがれている物だからでしょうね。
説明をしてくださった先生は、一度この香を聞いたことがあるそうです。
ひと聞き"ン万"という高価な体験だったそうですが、
それでも冥土の土産に一度くらいはと思ってしまいました。

他にも、銘「信長」の井戸茶碗も、古瀬戸の肩衝茶入れ「円乗坊」も、
脳裏に焼き付けてきました。
いつまで焼き付いているかは自信はありませんが。
また会えることもあるでしょう。

畠山記念館の展示は、数が多くないので、二度回っても疲れませんね。
もう一度見たいものをじっくりと見直せるのがいいです。

12月11日までです。
国宝の「煙寺晩鐘図」は20日までの特別展示ですが。
まだの方は是非。

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紫檀の菓子切

2016年11月16日 | お茶三昧

         

紫檀の菓子切です。
切れ味良さそうですね。

    

こんな説明書きが付いていました。
食用油を塗ってお手入れするとよいのですね。
無料で刃こぼれも直してもらえるなんて、
そのくらい大切に長く使ってみたいです。

昔は象牙でしたが、それがプラスチックに。
途中から一生物のステンレスが主流に。
でも菓子切は、意外と失くすものなんです。

早速、日曜日に出かけるお茶会に持っていこうと思います。
切れ味を楽しめるようなお菓子に出会えますように。

新人さんの入門で、お稽古の道具をそろえて差し上げました。
菓子切は赤いサックに入ったステンレスです。
「わあマイ楊枝ですね。」と嬉しそうでした。
これから稽古を続けていくと、
いろいろと道具についてもこだわりが出てくるでしょう。
次は自分好みのものをそろえてくださいね。

 

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一服にかける想い「開径待佳賓」

2016年11月14日 | お茶三昧

          

           (ある日の朝の一服は萩の茶碗で)

朝起きて一仕事始める前に、お茶が一服いただけたら、
その一日は落ち着いて過ごせるかしらと思います。
そんな願いを込めての、日常の一服もありますが、
お茶事というおもてなしでいただく、
嬉しくもありがたい一服もあります。

昨日は茶室開きの会に伺いました。
この春完成した、新しいお茶室でのお茶は、
とてもご亭主の想いの伝わるものでした。
もし自分がお茶室を建てることができたらと想像すれば、
これから過ごすこの空間での、様々なお茶のひと時を思っただけでも、
とても嬉しく期待で胸がいっぱいになると思いますから、
ご亭主のお気持ちも、察してあまりあります。

三畳台目のお席に6名でしたので、
お懐石は、別室にていただきました。
お部屋には一人一人のテーブルと椅子が用意されており、
座る事が少し不自由な方への心遣いが。
足のことなど気にせずに、お手作りのお料理を頂くことができ、
本当にありがたく思いました。

私は次客としてお席に入らせていただきました。
お正客は10才も年配の方でしたので、
露地を後ろから付いていきながらも、
ふらつかれたら私が支えて差し上げなければと、
自分もふらつくのにそのことばかり気になりました。

露地草履で、露地の敷石の上を歩くのは、
若い人ならスイスイでしょうが、
我々の年になると足元がかなり危なくなります。
蹲での手を清めるときの姿勢や、
鳴り物の合図を聞く時の蹲踞の姿勢なども、
なかなか厳しいものがあります。
お点前だけでなく、そんなときにも、
足腰を鍛えることの重要さを再認識しますね。

茶事には決まったルールがありますが、
客と亭主のお互いの思いやりで、
そのルールをどのようにアレンジしていったらよいか、
実際のお茶事を体験するときはいつも感じることです。

往復五時間の道程をかけて伺ったお席ですが、
往きは期待に胸を膨らませ、
時の経つのを忘れて楽しんだお茶事、
復路は、余韻に浸りながら、
お茶事三昧の一日を過ごしました。

お懐石を頂いたお部屋にかかっていた軸、
「開径待佳賓」(みちをひらきてかひんをまつ)
の言葉が、とても心に残りました。
待ちに待った大切なお客様のためにに、
道を整える'(準備をする)・・・
そういうことでしょう。
嬉しい軸です。



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足袋一年分

2016年11月12日 | お茶三昧

       

足袋のストックが無くなったので注文しました。
足袋5足と、足袋カバー2足です。
一年持つかわかりませんが、
これだけあればしばらく安心していられます。
最近のお気に入りは、「楽々正座足袋」です。
甲のところにうっすらと綿が入っていて、少しクッションになります。
私のサイズは21.5cm。
足袋の足に合わないのはみっともないような、落ち着かない気がして、
ちゃんとぴったりを履くようにしていますよ。

お部屋に上がるような外出の時に、新しいものを下ろして、
そのあとは稽古に下ろして指先が切れるまで使います。
社中の方はそんな足袋しか見ていないかもしれませんが。

足袋の裏は結構汚れるもので、
ブラシでこするように洗っても、そんなにすっきりとは落ちませんね。
勤めを辞めて、靴で外出することが少なくなって、
ストッキングの消耗は減りましたが、
足袋の消耗もバカになりません。
夢は老舗の足袋やさんで、オーダーの足袋をつくることでしたが、
なかなかそんな余裕はできませんから、
この足袋で、今は満足しています。

明日はお茶事のご招待です。
新しい足袋で気持ちよく出かけることにします。

 


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虎落笛( もがりぶえ)を聴きながら

2016年11月10日 | お茶三昧

                            

一昨日は木枯らし一番が吹きました。
「ヒューヒュー」と聞こえる風の音に、
虎落笛という言葉を思い出しました。
茶杓の銘に使える季節になりました。

少し前は11月にしては暖かな一日があり、
「小春日和」がいいかしらと思ったりしましたが。

外の様子がどんなでも、
そうアメリカの大統領選挙の波乱におどろきながらも、
開いたばかりの炉で、松風の音を聞きながらの一服で、
平常心を保とうではありませんか。
と思っていたら急に大きな音がして、
すわ何事か・・
ベランダの衝立式の生け垣が、風で倒れた音でした。
虎落笛なんてのんきなことを言っている場合ではありませんでした。
下敷きになった鉢植えの椿が気の毒でした。

夜咄の茶師の準備が佳境に入り、
今日は午前中は、茶事の流れの確認の稽古をしました。
夜咄は、「前茶」があったり、「止め炭( 立炭)」があったり、
手燭の扱いがあったりと、稽古をしなくてはならないことも多くて、
亭主さんは大変です。

午後は懐石担当の方が、稽古をしながら、
料理人さんから借りた資料の本を参考に、
献立をあれこれ悩んでいました。

そんな皆さんに付き合いながら、
私は私しで、日曜日に「茶室開きの茶事」にご招待を受けているので、
今日はその準備をしました。
お祝いにお包みする新券ををそろえたり、
着ていく着物を決めたり、長襦袢の半襟を確認したりと。

これは稽古ではなく、実際の茶事ですから、
失礼のないようにと気を使いますね。
当日楽しむためにも、準備は早めにしておこうと思います。

こうしてお茶三昧の毎日を送っていると、ふと、
『もしお茶がなかったら私は何をしていたのだろうか。』
と考えたりします。
もう他の私は考えられないかも・・ですね。

 

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銀座はうっすらクリスマス

2016年11月09日 | 日記

        

四丁目「和光」のディスプレーです。

なんだかわかりますか。
大きなお母さんシロクマが寝そべっていて、
そこにしがみつくように乗っかっている小熊です。

お母さん熊はすーすーと息をしているのでしょう、
気持ちよさそうに大きな体が上下しています。
道行く人たちは、「癒されるね」とカメラを向けていました。
それで、私も。

灯りが付いた銀座の通りは、
そこここにもうクリスマスのムードが漂っていました。
まだ11月が始まったばかりなのに。
短い秋から、急に冬が来たように感じるここの所の寒さですから、
そんな気分を盛り上げたくなるのもわかる気が。
でもまだ今年の予定が残っています。
あまり急がせないでほしいのですが。

四丁目の交差点の一角が変わりましたね。
あの「三愛」はもうありません。

でもあと三方の角は、変わらないと安心しています。
私の目の黒いうちは絶対ダメよと念じて、有楽町まで歩きました。

 

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藤間藤太郎の会へ

2016年11月08日 | 日記

         

藤間藤太郎先生は、
多くの歌舞伎役者さんの踊りの師匠でいらっしゃいます。
池田理代子さんも、藤太郎先生のお弟子さんで、
ちゃんとお名取さんなのですよ。

もうずいぶん昔になりますが、理代子さんに誘われて、
藤太郎先生のお稽古場を見せていただいたことがあります。
ちょうどその時、今の市川海老蔵さんが、
また中学生で新之助さんだったころのお稽古に、
幸運にも遭遇したのを覚えています。
まだ、菊之助、新之助、辰之助の、「三之助」して、
注目を浴びる少し前だったと思います。

今回は藤太郎先生の独演会。
先生の振付による、「万歳」というおめでたい踊りと、
能を原点とした、清元「隅田川」。
いつまでも初めにお会いしたころと変わらず、お美しい先生ですが、
うかがうところによると八十歳とか。
磨かれた芸はこれほどまでに人を引き付けるものかと、
「隅田川」は、瞬きもせず見入っていたように感じます。
脇を固める義太夫も、清元も、お囃子も超一流で、
お囃子は人間国宝の堅田喜三久さんでした。
日本舞踊の宝をじっくりと堪能させていただきました。

お茶のお点前で、「そろそろ足がふらつくわ」
などと言っていられないと反省いたしました。
益々修行をとのエネルギーをいただきました。

終わって、幕間のサンドイッチではすこし物足りないという人あり。
表参道まで出て、とりよしで一息。
美味しい鳥の手羽先の唐揚と、久しぶりのお酒「八海山」で、
お腹にもエネルギーを満たして、
「充実した夜だったわねえ」と大満足でお開きにしました。

 

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