来年のお題「本」ということで、
お道具屋さんにもそれを取り上げたものが並んでいますね。
宮内庁の発表によりますと、歌会始の応募(詠進というそうですが)に当たっては
「お題は「本ほん」ですが,「ぼん」,「ぽん」,「もと」等のように読んでもよく,
「本」の文字が詠み込まれていれば差し支えありません。
さらに,本を表す内容であれば,「本」の文字がない場合でも差し支えありません。」
ということですので、バリエーションは多そうですが。
「来年の勅題の帛紗を買いました」
と新しい帛紗を持ってこられて、早速使おうとなさるので、
「新年になってからにしなさいな」とはやる気持ちを抑えて差し上げましたが。
「私は毎年干支の帛紗を買って使うのが楽しみなんです」という方もいらして、
帛紗という小物は稽古のモチベーションUPにもなるのでしょうか。
年の暮れになると新しい帛紗に気持ちがうきうきする人も多いようですね。
干支や勅題の帛紗、あまりのんびりしていると、売り切れになる事もあるそうで、
「この色だけしか残っていなかったんです」となる事も。
毎年取り代えるなんてもったいないという方もいらっしゃいますが、
「高価な道具は買えないから、せめて帛紗で贅沢を」という考えもよくわかります。
色々うかがうと、皆さん「せめてこれだけは・・・」の贅沢をお持ちのようですよ。
我慢することのほうが多い毎日です。
ストレス発散の「せめて」を持つのは良いかもしれません。
今日は雨の中コートを着て着物でいらした若い方が。
最近着付けを習い始めて、その教室から直接お稽古にいらしたのです。
お茶会を何度か体験し、
いつも母親に着せてもらってばかりではと一念発起なさったようです。
習ったのはまだ長じゅばんを着るところまでだそうで、
あとはきれいに仕上げていただいた様で、とても素敵でした。
早速お点前を。
四ケ伝の「唐物」と薄茶は「流し点」が今日の稽古でしたが、
和服でお点前をすると、また所作が美しく見えるから不思議なものです。
気分もきっと良いと思いますよ。
一日も早く「全部自分で着ました!!」という言葉が聞けますように。
頑張ってくださいね。
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