「空也の最中」
久しぶりです。
餡の美味しさに、「ああこれこれ、この味」と。
予約をしておかないと、確実には手にはいらない限定お菓子。
その日のうちに売り切る、発送、配達はしないスタイルとか。
そうなると、余計にありがたみと美味しさが増すようです。
昨日銀座でのお食事の帰りに受け取れるようにと
友達が予約しておいてプレゼントしてくれました。
嬉しいですね。
今日と明日のお稽古の方のお口には入りますが、
巡り会えなかった方はまたの機会に。
八月も今日で終わりです。
気温の変化の激しい夏でしたね。
夏休みの取れた方は、良い思い出ができましたでしょうか。
秋になると新栗を使ったお菓子も出てきます。
美味しいお菓子を頂きながら、九月も頑張りましょう。
~ 露地はただうき世の外の道なるに
心の塵を何ちらすらん~
これは千利休の歌です。
露地は茶庭などともいいますが、
古くは路地とか路次とか書かれていたようです。
正式には外露地と内露地があり、潜り戸で分けられています。
外露地似は待合があり、内露地には蹲踞(つくばい)があります。
この露地には、
「外の世界すなわち日常的空間から、茶室という非日常的な別世界に導き入れる通路」
という意味があるそうです。
ですから、蹲踞で口を漱ぎ(すすぎ)手を洗うことは、心を漱ぐことであり、
そうやって、芸術的に隔離された空間へと入っていくというわけです。
招かれたお茶会や、お茶事で、良く手入れされた露地を歩くと、
知らず知らずに心が引き締まる思いもしたと思います。
しかし、露地はあくまでも通路であって、あまりにも見事でもいけないといいます。
露地を歩く時の飛び石も、
「渡りを六分に、景色を四分にすえるよし」
と、利休の言葉で古くから伝えているとか。
これは通路としての働きを主にして、見た目は四分でいいという意味ですね。
露地はその奥にある茶室の空間を生かすために、
それ自身にあまり作為があってもいけないということです。
こんな教えを知ってか、ある茶人が、
招いたお客様に飛び石の敷き方が見事だと褒められて、
客が帰った後に、石の敷き方を改めたという話があります。
利休の教えに従ったというわけですね。
俗世間から自然に異空間にいざなう道、それが露地であるようです。
裏千家我孫子茶道教室
今日は大切な人のお誕生日を祝いました。
銀座にある「花郷」という和食のお店で、
ワインと美味しいお料理で、ひと時を過ごしました。
誰の時も同じですが、
誕生会をすると、一年の速さが身にしみますね。
そして一年間いろいろあったけれど、
又こうして祝えることの喜びも感じますね。
たまにはお料理の写真でもどうぞ。
ランチのレディースコースです。
食事のあとは、席を移して、
フルートとハープの生演奏を楽しませていただきました。
裏千家我孫子茶道教室
銀座にある「花郷」という和食のお店で、
ワインと美味しいお料理で、ひと時を過ごしました。
誰の時も同じですが、
誕生会をすると、一年の速さが身にしみますね。
そして一年間いろいろあったけれど、
又こうして祝えることの喜びも感じますね。
たまにはお料理の写真でもどうぞ。
ランチのレディースコースです。
食事のあとは、席を移して、
フルートとハープの生演奏を楽しませていただきました。
裏千家我孫子茶道教室
一日の稽古がおわると、道具の片付けを確認するのですが、
昨日は最後に使ったお棗にお茶が入ったままでした。
珍しいなと思いました。
昨日の最後の方は何時もきちんと後片付けをしてくださる方だからです。
時間がおそくなってしまったので、急いでいたからかもしれないと、
特に気にも留めなかったのですが。
今日になってその方から連絡がありました。
「昨日の夜中に衝撃的に思い出したのですが・・・お茶を缶に戻すのを忘れました。
お茶が駄目になってしまうかもしれません。ごめんなさい。今度から気をつけます・・」と。
誰にでもうっかりはありますね。
でも気がついてこんな風に連絡してくださるのはそうあることではないです。
ちょっとほのぼのとしてしまいました。
裏千家我孫子茶道教室
中国から伝わる陰陽五行説では、
季節を四つの色であらわしています。
春は青、夏は赤、秋は白、冬は黒。
ここから、「青春」や「白秋」という言葉もできたのですね。
白秋で思い出したのですが、
北原白秋の詩の中に「千利休」という一編がありますので紹介しますね。
千利休
北原白秋
1
利休が茶を愛したのは
茶の心を楽しんだのだ。
あの朝夕の閑雅な心。
茶よりも煙が慕われる。
2
象(すがた)を幽(かす)かに保つことは
心を幽かに澄ますことだ。
それゆゑ利休は坐ってゐた
茶室の薄陽に微笑んでゐた
白秋が38歳の時の「水墨集」の中の作品で、
この中にはあの有名な「落葉松」の詩も納められています。
白秋がどれだけ茶の湯に触れていたかはわかりませんが、
利休について言葉を残したいと思うほどの、
何かを感じていたことは確かのようです。
今、外では虫が鳴いています。
昼間はは残暑が厳しくても夜はもう秋ですね。
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今日はお稽古で笑ってしまいました。
「お菓子を二人分お出ししてくださいね。」
と水屋に声をかけると、
「はあい」
と運んできてくださったお菓子。
お客様が懐紙にとって頂こうとすると、なにやらくっついています。
良く見ると
これです!脱酸素剤。
最近の個別包装のお菓子には、必ずと言っていいほど入っていますね。
それもたいていはお菓子の後ろにというか裏にというか、
隠れるようにピタッとくっついています。
だから必ず確認しないと、
お客様が発見なんて決まりの悪いことになりますよ。
まあそんな時はあらあらと思いながらも、そっと懐紙に隠して、
そしてお水屋で次の方のために、
「こんなのついてました~」
と教えてあげてくださいね。
裏千家我孫子茶道教室
フィりピンのお土産のドライマンゴーです。
まい年夏休みにフィリピンにいく友人がいます。
あちらに住む日本人のお友達に会いに行くのですが。
そのたびに買ってきてくれるドライマンゴー。
大好きなんです。
いつも、お稽古で皆さんにもおすそ分けをしたりするのですが、
ちょっと口に入れたら、美味しくて止まらなくなりました。
ドライマンゴーは、ずいぶん味わいましたが、
なんだか今までで一番おいしく感じました。
途中でコーヒーなど入れて、本格的に頂いて、
気がついた時はもうおすそわけの分は無し…
たぶん毎年行くので、どのマンゴーが美味しいか知っていて、
ちゃんと選んで買ってきてくれるのでしょうね。
というわけで、今回は残った袋だけ記念に。
お稽古の時のおすそわけはありませんのでごめんなさいね。
昨日知ったおまけの情報ですが、
ドライフルーツは、けっこう当たり外れがあります。
そんな時はヨーグルトに漬けておいて食べると、
美味しくなるということですよ。
裏千家我孫子茶道教室
昨年の夏に亡くなった母を忍ぶために、
兄弟家族がそろって、毎年恒例でコンサートに行こうと計画し、
友人が主催する「真夏に第九を歌う会」合唱団の演奏会を聴きに行きました。
チャリティーコンサートとして友人がライフワークにしている演奏会です。
無事に終わりましたと報告したいところですが、
会場に着いてみると、
当日になってソプラノのソロを担当するはず友人が、
突然の40度の発熱で出演ができなくなったという張り紙が。
コンサートにかかわる様々な準備を終えて、
「やっと自分の歌うソロの事に専念できるわ」と言っていたのが一週間前。
たまった疲れがピークに達してしまったのでしょう。
歌うことは無理でも、せめて、チャリティーの授与式で挨拶だけでもと思っても、
それもかななわなかった様で、とても残念だったと思います。
今日になって少し容態も落ち着いたということで、
私もここにコンサーツ終了のご報告をする気持ちになれました。
去年から、「レクイエム」を演奏するということは決まっていました。
それが、図らずも三月の大震災での被災者への鎮魂のミサ曲となるとは、
思ってもみませんでしたが。
合唱団の皆さんの歌声は、死者の魂に届けととばかり、
感動的に響いたのではないでしょうか。
私は本来ならば舞台で歌っているはずの友人の容態が心配で、
なかなか音楽に集中できませんでしたが、
兄弟そろって年に一度、一緒に母を忍べたことは良かったと思いました。
親がいなくなると、
なかなか異性の兄弟が顔を合わせる機会はないものですよね。
裏千家我孫子茶道教室
研究会を二日行ったお蔭で、
今月の平日の稽古は少しゆったりとできます。
というわけで、ちょっと時間のかかる「色紙点前」を楽しむことにしました。
御所篭で『色紙点前』
茶箱の六点前の中では一番複雑ですが、
やってみてはとても優雅な気分がして、楽しいお点前です。
女性の感想は、
「お姫様のおままごとみたいですね」
男性は、
「小さくて手が入りません・・紐がむすべません。」
確かに、この小さな篭や、箱に、
お点前どうぐ一式が詰まっているのですから、
一つ一つが小さくなるのは仕方がないですね。
でも、反対に小柄な女性には、
「とどきません!」
というお点前もありますから、おあいこです。
茶箱のお点前をしているといつも思うのは、
何時かは自分好みの茶箱をプロデュースしてみたいなということです。
玉手箱のような箱をまず見つけて、
その中に、大好きなお茶碗を入れる。
仕服の裂地にこだわって、振り出しは何を見立てましょうか・・
そんな風に考えると、ゆっくりと時間を取って、
掘り出し物や宝探しの旅に出たいなと思ってしまいます。
今は目先の事に追われてだめですが。
それに自分の好きなものは何かは分かるけれど、
物を見る目はまだまだ自信がありません。
せっかくですもの、自分でも納得のいくものを仕上げたいです。
茶箱は本当に玉手箱。
たくさんの道具がみるみる飛び出してきて、
最後にはさっと煙を吸い込むがごとく納まってしまうのですから。
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裏千家の薄茶はきれいに泡が立つように点てます。
その点て方に慣れた私達は、
泡と共に頂く抹茶の味がとても美味しいと感じます。
ですから、時々うまく泡が立たないと、
「こめんなさい、」と謝ったりしますし。
一生懸命に茶筅を振っても、
たまに何か条件がひとつでもそろわないと、そんなこともありますね。
でも流儀が違うとお茶の点て方もいろいろです。
例えば表千家さんは、裏のようにたくさん泡だてたりしません。
長年、表千家を修行なさっている友人がいます。
お茶の立て方の違いについての話になったとき、
「あの泡のあまりたないお茶も、点てるのが大変なのよ」と言われました。
「手をぬいてるわけじゃないのね」と冗談を言いましたが。
泡をあまり立てずに美味しく点てるのが難しいというのです。
どうしても一生懸命点てると泡がたってしまうそうで。
泡が立たないように押さえて、それでいて美味しいお茶に仕上げるのは難しい。
裏の薄茶も、あまり頑張って茶筅を振って、泡が立ち過ぎても、
風味がとんで、意外と美味しくなかったりしますけれど。
そうなんですね。どの流儀もお茶を美味しく頂いてほしいと、
心を心をこめて点てているのは同じなんですよね。
わたしたち裏千家が、右手ですることが正しいということを、
左手てしなさいという流儀もあるのですから、
目指すところは同じでも、そこに至る手段はいろいろ・・
それが流儀というものですね。
そん話を思い出しながら、
あまり泡の立たない、冷水で点てたお茶を、
今日も「美味しいですね」と頂きました。
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高原のお土産のブルーベリー
秋の香りがします
手摘みした時の、
ときめきも伝わってきます
一粒、二粒と口に入れると、
甘かったり、酸っぱかったり
次はどっちかな・・・
暑い夏が去ったら
私も高原へ
秋を摘みに行ってみよう
だからもう少しがんばれ
暑さも今日が峠とか
裏千家我孫子茶道教室
午後から突然雨が降りだしました。
屋根を打つ雨脚が水煙のようでした。
ゲリラ豪雨が、今日は我が街に。
直前に買い物から帰ってきたのであぶないところでした。
もうちょっと遅かったら、スーパーで足止めを食っていたでしょうね。
ベランダからの眺めですが、
一瞬墨絵のような景色になりました。
涼しげな景色ですが、
雨が上がった後も、暑さは収まりませんでした。
マンションの六階からの眺めは、いつも同じですが、
いろいろな表情を見せてくれます。
階下の眺めも、遠くも、空も・・少しずつ変わっていき、
時には突然の雪景色だったりもして。
そんなに自然がいっぱいの景色ではないけれど、
私には十分自然を感じられる景色だなと思えます。
裏千家我孫子茶道教室
毎日暑いので、少し涼しくなる話題を。
かき氷が食べたいと騒いでいたら、
美味しいこだわりのかき氷屋さんの情報を入手しました。
それがなんと、とても身近にありました。
一か所は台東区谷中にあるという「ひみつ堂」
谷中は私の良く行った大好きな場所です。
谷中銀座の散策、「朝倉彫塑館」、江戸情緒たっぷりのお店。
そうそう、谷中の墓地でお花見もしました。
「ひみつ堂」そこに最近できた「かき氷専門店」のようです。
もう一か所は千葉県柏の「三日月氷菓店」
灯台もと暗しで、隣の駅でした。
どちらも最近のできたので、
私の古いアンテナには引っ掛からなかったのです。
何にこだわっているのかというと、
「日光天然水」の氷と、生果実の手づくりシロップ。
食べた方の話では、
「鼻の芯が痛くならない、口どけの良い氷で、とても美味しいシロップですよ」
ということ。
う~ん・・早く食べたいですね。
ただし、今は最高のかき氷シーズンですから、
どちらのお店も、平日でもかなり待たされるようです。
まあいずれこの二軒は制覇するとして、
今日は上野でランチデートでしたので、
昔懐かしい「みはし」で今年初めてのかき氷を味わってきました。
満足しました。
裏千家我孫子茶道教室
お盆だというのに、
今日は朝から七事式の勉強会でした。
先週に続く二回目で、メンバーはどちらかというと熟年組。
熱中症にならないように、エアコン効かせて頑張りました。
午前中「結びふくさ花月」と「且座」を一座しました。
そして一息入れて昼食に、と言う時に、
お盆だから、外孫が遊びに来ました・・・・
というわけではないのですが、
出産でお稽古をお休みしている方が、
赤ちゃんを連れて顔を見せてくださいました。
私には孫みたいに思えるのですよ。
ただいまそんな外孫ちゃんが四人います。
外孫だなんて、勝手に決めてごめんなさいね。
この赤ちゃんは大震災の直後に生まれて、
もうすく五カ月になる可愛い女の子です。
赤ちゃんの笑顔を見て、
お稽古に居合わせた、もうずっと前に子育てを終えた方々も、
きっと癒されたでしょうね。
「みんなにこうやって愛されるように、赤ちゃんはかわいらしくてきているんですって」
誰かが言ったそんな言葉に納得しながらも、
そんなかわい赤ちゃんを虐待したというようなニュースが、
本当に信じられないし、悲しいですね。
そして癒されタイムの後は、又気合を入れ直して、
「且座」を二座しました。
皆さんお盆中の夏季勉強会を頑張りましたよ。
裏千家我孫子茶道教室
「先生、お仕服の紐が・・」
稽古中に異常発見の声が。
見ると、茶入れの仕服の打ち止めの紐が擦り切れてハラリと。
大事なチョンマゲがザンバラ髪にならないうちに、急いで応急処置をしました。
あいにく同じ色の紐がなく、ひとまず紫の紐でくくりました。
この仕服を着ている茶入れは、私が二番目手に入れたものです。
瀬戸の肩衝です。
もう40年近くも前のことですが。
初めはなぜか、丹波の茶入れでした。
たぶんその渋さに魅かれてだと思いますが。
そのあとやはり瀬戸の茶入れがほしくなり手に入れました。
その姿が気に入ったのはもちろんですが、
仕服が二種類ついていたことが嬉しくて。
小ぶりで、使いやすいこの茶入れは、
今では一番お稽古で活躍しています。
仕服の裂地は、「荒磯緞子」(左)と「宗雪切」(右)です。
平等に使っているつもりですが、
なぜか「荒磯緞子」の方が出番が多く、
皆さんも使いやすかったり、名前がが覚えやすかったりで、
登場回数は一番かもしれません。
道具冥利に尽きますね。幸せな道具です。
お稽古で毎日使われるようになったのは、ここ十年くらいですが、
何十年も使っていれば、大事に使っていても傷んできますね。
しばらくは「宗雪切」に頑張ってもらいましょうか。
そのうちに、好きな名物裂で新しい仕服をあつらえるのもいいかな。
なんだかそれも楽しみになってきました。
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