今日は、小さな白いクレマチスが開いていました。
切って花入れに挿すには忍びない場所に咲いているので、
このままで観賞することにしました。
先日「正引次」の資格を伝授された方の「引次」の式をしました。
私が「真台子」のお点前をして、それから許状をお渡しました。
ここのところ体調を整えるために少し体を休めていたので、
すっかりなまっていたのでしようか、お点前の翌日は軽い筋肉痛でした。
それだけ真のお点前は、足腰を使うということなのですが。
これを考えると、毎日真のお点前を必ずすれば、足腰が鍛えられるということですね。
考えに入れておきましょう。
茶道を習い始めて、何年かの努力の先に、資格という形を得ることができます。
お稽古をなさる方によっては、それを初めから目標になさる方、
自然の成り行きで手になさる方、初めから望まない方と考え方は様々です。
それはその方の茶道に向かう考え方の違いですし、
ライフスタイルに合った取り入れ方で良いと思います。
一人でも多くの人が生活の中にお茶を持っているということは、
素敵なことだと思うからです。
そして長年の努力を形にして、さらにその先を進もうという姿も尊いと思います。
茶に魅せられた仲間が増えることは心強いです。
私はいつも、お稽古の方にその人らしいお茶を見つけてほしい、
私にできるのはそのお手伝いをすることだけと思っています。
自分にとってどんなに茶道が大切なものでも、
自分の価値観を押し付けることはできません、
私はただ、「お茶にかかわっている時間が好き」
という事の延長線上にいるだけですから。
ある方が、
「お茶をするようになってから、待てるようになりました」
とおっしゃっていました。そう感じることができて幸せですね。
私もちょっとお手伝いで来たようで嬉しいです。
一方で、
「お茶を習ったら少しは落ち着きが出るかと思ったのですが、
何時まで経っても落ち着きがなくてこまります」
という方も。ご安心ください私も同じですから。
でも他のことでたくさんの物を得たのでそちらはあきらめますよ。
まずは美味しいお菓子と御茶を頂いてホッとできる時間があれば、
「ああ幸せ」と人をうらやむことか少し減りますよ。