今年の夏あたりから、冷蔵庫がおかしくなりました。
氷を作らなくなりました。
冷蔵室が冷えている様子もない。
野菜室と冷凍庫はしっかり機能していたので、
そこにアイスノンやら、保冷剤やらを入れて凍らせ、
冷蔵室にせっせと運び、それで冷やしてなんとかしのいでいました。
そうなんです、昔の氷で冷やした冷蔵庫のように。
「懐かしいわ、子供のころはこうだったらわ」といいながらも、
内心は困ったことにと。
何時までもそうしてはいられないと思いつつも時が過ぎ。
次は唸り声を上げ始めました。
「電気をくうばかりだから、とりかえたほうがいいわよ」
そんな風にも言われて決心したころ、
断末魔のカタカタという音までし出しました。
これは大変、お正月に冷蔵庫が効かなくなったらどうしましょう、
とあわてて電気屋さんに走りました。
もう家族が減ったので今の大きさはいらないかしらと、
一回り小さいものを探しましたが、
「小さいとお茶事の時に困るかな」とか、「西瓜はどうするの。」
などと考えてしまい、結局同じような大きさになりました。
年内配送を期待したのですが、
なんと、早くても一月後半と言われてしまいました。
選んだメーカーは丈夫なので人気があるのだとか。
急に心細くなりましたが、
こうなったら、最低でもあと一カ月頑張ってもらわなくてはなりません。
心なしか「もうあなたはお払い箱よ」と宣告した途端に、
カタカタは無くなり、相変わらず唸りながらも健気に頑張ってくれています。
もうじきさよならの冷蔵庫
引越してから15年。
テレビは地デジ対応になり、エアコンは省エネに変わりました。
その時新しくした家電が、この先次々と寿命を迎えるのでしょうね。
どうか一日でも長く働いてくれますように。