「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

久しぶりの新宿

2013年11月30日 | 日記






今日は久しぶりに新宿での会合でした。
そしてこれもまた、かなり久しぶりに、KEIO PLAZA HOTELへ。

最近は新宿も人の流れが変わりこの辺りはどうなのでしょうね。
隣の都庁も、もう仕事を辞めてからはご無沙汰です。

12時に西口交番で待ち合わせ。
まず食事をして、それからラウンジに場所を移して、
ケーキセットで三時間もおしゃべりでした。
お店にとってはもいい迷惑ですね。

外が暗くなってやっと店を出ました。
道路の向かいのイルミネーションが5時に点灯しました。
HOTELの店頭も待ちましたが、まだ点く様子がなくあきらめて、
「新宿でもきれいなところがあるかしら」と、南口まで歩くことに。
サザンテラスのイルミネーションが灯っていて、
沢山の人(ほとんど若者)でにぎわっていました。

1~2か月に一度集まる学生時代の四人組です。
いつもと変わらずの内容の過ごし方ですが、
メンバーの一人が、近々手術をします。
そして年越しは病院ですることになると。

「お見舞いがOKになったらメールするからね」
当の本人はこんな調子で元気に見えましたが、
そんな風に笑って言えるまでの葛藤はさぞかしとおもいました。
別れ際は今年最後でしたが、
「良いお年を」ではなくて、「頑張って」になりました。


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一日だけ調査しました

2013年11月30日 | 日記
一日の我が家の湿度調べの結果です。



夜のベッドルームは、快適範囲内



暇だとお思いでしょうが、
湿度計という新しいおもちゃを与えられたので、
仕事の休みの昨日、家事の合間に湿度調査をして遊んでみました。

朝一番はとても良い環境でしたが、
昼間は換気をしたりするとたちまち湿度が下がりますね。
慌てて閉めたりしました。

でもちょっと注意すれば、
40~50パーセントは維持できるということがわかりました。

外は相当乾燥していますね。
お肌のためにはお出かけ時はしっかりメイクをする、
家ですっぴんでいるときもクリームを塗って、
直接空気に触れないようにしたほうがいいですね。

稽古のない日でしたので、茶室の調査はまた別の日に。
(まだやるつもりなのね)

とまあ調査結果もまとまったので、
これからは50パーセント維持を目標に、
冬の乾燥期を乗り切りたいと思います。



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気になる快適な湿度

2013年11月29日 | 日記






稽古中の会話。
お点前をしながら・・・

Aさん「どうしてこんなにきれいに忘れてしまうのでしょうね。」
Bさん「今年の夏は暑かったですからね。」
Cさん「脳みそが腐ったんでしょうか。」

師匠ののつぶやき(年のせいかも・・・)

Aさん「お茶ができるって幸せなことですよね」
師匠「お金はないけど、こうやってお茶ができるものね」
Bさん「そうそう、お金は全然ない」

ある平日の午前中のお稽古でした。


寒くなって暖房を使うようになると、部屋の湿度が気になりますね。
「お肌には60パーセントがいいそうよ」
そんなことを聞いたので、我が家の湿度も急に気になりました。
考えてみたら、温度計も湿度計もなかったことにも気が付きました。
そこでさっそく探してくださった人が。
単独のものがなくて、時計と一緒のものです。
こういうものがそばにあると、今度は一日中湿度が気になりだしましたが。

早速快適な湿度を調べてみました。

朝起きたときの部屋の温度と湿度は、21度で48パーセントでした。
湿度がもう少しあるといいですね。

実は寝る前はもっと低かったのですよ。
それでヒーターのそばに濡れタオルを一枚かけて寝ました。
その効果でしょうか。

きっと今日は一日中これを持ち歩いて、
家じゅうの湿度のチェックをしてしまうであろう私です。





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「利休にたずねよ」公開間近

2013年11月28日 | お茶三昧


「利休にたずねよ」が公開間近ですね。
話題になったころ読みましたが、
この小説は歴史上の人物と、茶道とのかかわりをオムニバス形式で綴りながら、
そこに若き日の利休の恋という架空の物語を絡ませています。

この小説をお茶を知らない人が、
利休とはどんな人物だろうかという興味で読む場合と、
私たちのように茶道に長くかかわり、
利休が特別な存在ともいえる者が手にする場合では、
きっと全然とらえ方や、印象が違うでしょうね。

いくつかの利休にまつわる逸話は真実の部分もあるでしょうが、
その逸話さえ、本当かどうかはっきりしないことも多いのですから、
半分はフィクションとして、かなり脚色されたものですね。

小説として読めば、純粋な初恋物語と言えますから、
興味もそそられ、面白く読みましたが。

それとはまた別に、『利休の逸話』という本を最近読みました。
これは多くの茶書から利休の言動を取り出して集めた、
利休の人となりを知る手がかりになる本です。
これを読み原典を読もうという興味がわくと良いですね。

多く利休の話として伝わっていることには、真実でないことや、
実は他の茶人の話だったりするものもあるようです。
それが利休の話になって伝わっているのは、
そのほうが説得力があるからでしょうか。

よく考えたら、利休ならこんなことをするはずがない、
でもいかにも利休らしい話だなというものもあるようです。

そんな逸話に触れながら、
私たちは利休の目指した、理想とした侘茶が、
どんなものかを探っていくのですが。

映画に対する興味は、
原作をどのように映画として展開させているのだろうかということと、
使われた小道具として、はたして本物の茶道具がみられるかということ。
そして在りし日の団十郎と海老蔵の親子共演の場面。
海外の賞を受けた際の評価の対象の一つとなった、
「日本の和の美」がどれほどに表現されているか。
私にはそんなところでしょうか。

前々から友人と見に行く約束をしてありますが、
またシルバー割引が活用できますよね。
どんなお土産がつくかしらかしらと期待もしながら。



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都会にもそろそろ冬が

2013年11月27日 | 日記


昨日は、前日亡くなられた知人のお通夜に、
別の約束もありましたので、申し訳なかったのですが、
少し早い時間に伺ってお別れをしました。

お寺に向かう車の中から見る都会の終わりかけた紅葉に、
よく私たちを車で送ってくださった故人を思い出していました。

前日は嵐のような風が吹き、紅葉もだいぶ散ってしまった様です。
今年は例年より東京の秋が短く感じられます。

辛い闘病生活に、愚痴ひとつおっしゃらなかったその方のお顔は、
まるで仏様のように静かでした。

その足でもう一つ用事があり、
最後に杉並公会堂のコンサートに向かいました。
待ち合わせた友人と、急いで食事をとり、
朝から忙しく動いていましたので、きっと寝てしまうと覚悟を決めて、
少し後ろの方の座席に「ふっう」と、腰を下ろしました。



こんな一日にコンサートに集中出来るかしらと思いましたが、
個性的なそれぞれの曲が、少し私を空白の時間にいざなってくれました。

二曲目の、和と洋のコラボレーション『火の光』は、
琵琶や尺八、箏の音が、バイオリンや、ピアノの音とは違う懐かしさをもって、
理屈抜きに体にしみわたるようでした。
友人とやはり歴史に培われた血なのでしょうねと。

友人が合唱で出演している最後の曲『平和への道程』も、聴きごたえがありました。
「祈る人への呼びかけ」という二曲目のコーランか、心に残りました。

ひとつだけこれは効果があったのかしらと思ったのは、
字幕のほかに、映し出されて映像でした。
いろいろと考えた末の演出だったのでしょうが、
音楽だけで十分伝わったのではと。
これは素人の感想ですが。

朝から四件の予定を終えで、帰路に就くころは、
日中の温かさとはうってかわって冷え込んでいました。
これからはもっと暖かくして外出しなければと。

若いころはもちろん、御前様になっても平気でしたが、
そろそろ夜遅くなる外出は、億劫になってきましたね。
でもこんなことで、楽しみを返上はしませんが。




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悲しい知らせが多い月でした

2013年11月26日 | 日記



今月は三件の訃報に接しました。

友人のお母様、
そして親友の親しい方がお二人。

皆さんの悲しみはそれは大きなものでありましょう。
三年前に母を、そしてその前には、
まだ若い友人を見送った私ですので、それはよくわかります。

親友が見送ることになってしまったお二人は、
年下で、まだまだこれからの人生をお一人は輝かしく、
お一人はゆったりと生きられるはずの方々でした。
それが何とも残念で仕方がありません。
何かを書こうと思っても、こんな時は言葉にできることが少ないですね。
ご冥福をお祈りします。

これからはこのような悲しみに多く出合うのでしょうね。
先日もその親友とは
「長生きもしたくないね」と話したばかりでしたが。
最近体調が良くないと言っている友です。
悲しみで気力が衰えてしまわないかと、今はそんなことも心配です。


そんな悲しみの知らせばかりでしたが、
昨日一年以上お休みをしていた方から電話がありました。
「またお稽古をはじめたいのですが」と。
お忙しい中で、体調を崩されることも多く、
何度も休んでは再開の繰り返しをなさっていますが、
今回は一年以上開きましたので、とても心配をしていました。
時間もとれ、元気になった時に思い出すことがお茶であることに、
お茶を教えるものとして、よかったなと思わずにはいられません。
これからははゆっくりと長く楽しんでほしいです。

少し心が休まりました。
今月はもう悲しい知らせは御免です。



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映画もお土産付

2013年11月25日 | 日記



先日フランス映画を見に行った時のことです。
私はシルバー割引をしてもらえます。
嬉しいような、悲しいような・・
もうそういう年齢だと居直ってしまえば"ただ嬉し"ですが。

それはさておき、チケットと一緒に、
「どうぞお持ち帰りください」と渡されたのが、『オリーブオイルの小瓶』。
割引で見られるうえに、こんなものいただいてしまって良いのかしらと。
「フランス映画だからオリーブなのかしらね」と友達とちょっと喜んでしまいました。
ドイツ映画だったら、ビールか、ソーセージかしら。

そういえば、その前に韓国映画を見たときは、『プルコギのたれ』がサービスでした。。
ちゃんと映画に合わせてありましたっけ。
映画館もいろいろ考えているのですね。
シルバー割引だけで十分だと思っていましたから、とてもお得な気分になりました。

昨日はネットスーパーで注文をしました。
届いた品物と一緒に、『栄養ドリンク』がサービスとして入っていました。
「ネットスーパーをご利用いただきましてありがとうございました」
というコメントつきでした。
頼むのは主婦でしょうから、"コラーゲン"のドリンクなのでしょうね。

「運んでもらって、おまけま付いて、申し訳ないわね」
と単純に喜ぶ私は、きっと良いお客様に違いないですね。



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無一物中無尽蔵

2013年11月24日 | 日記




「これはなんとお読みするのですか?」
「無一物中無尽蔵ですよ。」

皆さん、なるほどとその言葉を飲み込みますが。

「でも私にはまだそんな境地はとてもむりです」
「そうですよ、欲しいものがたくさんあります!」

と、即座に切り返す。

言葉としてはわかりますが、私も右に同じです。
茶碗がほしい、茶入れがほしい、着物もほしい。
「もう物はいらないわね」
などとわかったような言っていますが、
もしかしたら買えないから負け惜しみかも。
もしお金があったら、あれもこれもと欲しがるかもしれませんし。

でも、この言葉は私には、
手に入らないときの慰めにはなりそうです。
深く解釈すると、ものではなくて心のありようを言っていますね。
心を無にしてこそいろいろなものが見えてくるのでしょう。

そういえば自慢じゃあありませんが、
私にもいったん無になった時に、大事な何かを得たという経験はありますけれどね。


ああ「無一物中無尽蔵」の境地は遠し。



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炭には気をつけて

2013年11月23日 | お茶三昧


先日言った五島美術館の庭園で出会った「六地蔵」です。
陽だまりに並んで立っている姿が、何とも心が休まりました。


昨日は、朝から10時間以上炭を使って稽古が続きました。
一番初めにいらした方が初炭をしてそこに炭を足しながら、一日過ごしました。
少しの違いでお炭ができなかった方は、来週頑張って下さるそうです。

それはよいとして、
昨日は夕方から頭痛がし始めました。
一日中炉の近くで過ごす私には、ちょっと炭の匂いの嗅ぎすぎだったかもしれません。
部屋を閉め切っていたわけではないのですが、
もう少しこまめに換気をすればよかったかもしれません。
今日は少しくらい寒くても、風を入れる時間を増やしました。

お稽古が終わった後意識がなくなるようなことがあったと、
よく私の先生が話していらしたのを思いだします。
そして笑いながら、「中毒になるたびに頭がやられるそうよ」と。
そんなことになったら大変ですから、十分に気をつけたいと思いますが。
炭は情緒があってよいですが、やはり文明の力との共存も考えなければいけないようです。


炭の中毒で頭が壊れたわけではないでしょうが、
昨日は曜日を勘違いしてしまいました。
今日は木曜日だから燃えるゴミの日だと、袋を二つも下げて降りて行ったら、
どうもゴミ置き場の様子が違います。資源ゴミが並んでいるのです。
そこで初めて、金曜日だと気が付きました。
木曜日は朝からお茶事でゴミを捨てに行くことに気が向かなかったので、
曜日が一日抜け落ちていたのでしょうね。
管理人さんに「今日は金曜日ですね」ときまり悪そうに言って、
また袋をもってエレベーターに逆戻りでした。

私はこんなこと初めてなのですが、
「時々やりますよ」とい私よりちょっと若い方の言葉に、
皆さんもやることなのねと少し安心しました。

とにかく頭がこれ以上壊れないように、
炭には注意をしなければいけませんね。



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口切の茶事

2013年11月21日 | お茶三昧

口切の茶事が無事に終わりました。


全日の準備や、予習の甲斐があって、時間通りに進みました。
さすがはベテラン組さんたちですね。


心配していた炭もとてもよく起きて、釜の煮えもつきました。
ほっとしたことでしょうね。
初炭の時は、正客さんにいろいろ聞かれても、何も耳に入らなかったそうです。
初めての亭主役ですものね。だいぶ緊張していたようですよ。
「皆さんの様子がいつもとちがうのですもの」
それは稽古の時とは違って、お客様も真剣ですものね。


お料理作りに専念してくださった水屋のお二人も、
皆さんに美味しいといっていただけて満足なさったのでは。
お料理の写真は、運ぶのと、いただくのに夢中で、
ちゃんととることができずに残念でした。
茶懐石を初めて作ってみた方はいろいろと失敗もありましたが、
勉強になったことでしょう。経験を次に生かしてくださいね。

終わってお客様がお帰りになり、後片付けが済むと、
皆さんで薄茶をいただきました。
すっとお料理作りで陰の力になった方にも、
薄茶を点てていただいて気分転換です。
そこに入った帰ったばかりのお客様からのメールは、
「今日はありがとうございました。次は私たちが主催で、三月にやることにきまりました。」
ですって。やる気満々でうれしいです。

ひとまず皆さんお疲れをとってくださいね。
私ばほとんど口だけで済むようになり、ずいぶん楽になりましたよ。
お疲れ様でした。



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河井寛次郎のお茶碗で一服

2013年11月20日 | お茶三昧





今日は月に一度の「茶道具の美」の講座に出かけました。
二回目の今日は「茶入」についていろいろと勉強させていただきました。

茶入れの分類についてはなかなかすっきりと頭に入らないのですが、
時代を追って押さえていくことで、大まかなところはわかってきたような気がします。
だが・・名前を覚えることが本当にできなくなりました。
とにかく欲張らないで、一日一つでも覚えることだそうです。
でもどうしても、忘れるほうが勝ちますね。

講座の中で楽しみなのは、実際のお道具を見ることができる事です。
前回の天目茶碗、今回は茶入ですが。
「遠州高取」を見せていただきました。

そして今日は受講者の方がお持ちくださったお茶碗で、お茶もいただきました。
河井寛次郎の御茶碗です。
三色碗と名前がついていますが、大振りのとてもきれいなお茶碗です。
こんな図録にあるようなお茶碗で、お茶が頂けるのもうれしいですね。

終わって、講師の先生は「明後日口切の茶事をするので」と、
お忙しそうにお帰りになりました。
私も同じく明日は口切の茶事で、のんびりしてはいられません。
午後から準備にらっしゃるので、急いで帰ってきました。

道具の準備をし、お炭手前や濃茶、口切の作法など、
一通りおさらいをしてこれで大丈夫と。
稽古の茶事でも、だんだんと緊張感が高まってきたようで、
「今日はゆっくり寝て明日がんばってくださいね」というと、
「道具の名前が覚えられないとねられません」と、悲壮な叫びをあげて帰られました。

お懐石料理組さんたちも、今頃せっせと準備をしているでしょうね。
始めのころ、私も真夜中までかかって、お懐石の準備をしたことを思い出します。

明日はお天気も良さそうです。
きっと緊張の中にも楽しいお茶事になると思います。


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五島美術館そして代官山

2013年11月19日 | 日記


五島美術館に「光悦~桃山の古典(クラシック)」を見にいきました。

平日の午前中というのに多くの人で、その人気ぶりを忍ばせました。
写真ではわからない本物の迫力を十分に味わえました。

やはり、黒楽の「雨雲」「時雨」は圧巻で、
そしてその二つとは趣の違う「朝霧」は穏やかでした。
赤楽は「乙御前」をじっくりと見られたのがうれしいです。
光悦七種のうちでは、黒楽「七里」と赤楽「雪峯」を見ることができました。

あまりにたくさんのお茶碗を見たので、印象が錯綜してしまいましたが、
それでも、「雨雲」と「乙御前」は脳裏にしっかりと残っています。
今日はこの二点だけで十分とします。

多くの書跡も一堂に。
先日のお茶席で拝見した光悦の軸を思い出し、
もしこれらを見た後に、あの軸を目にしたら、
また違った見方ができたのではと思いました。

気持ちの良いお天気でしたので、庭園を一回りしました。
少し冷たかったものの、庭園の中は外とは違う風が吹いているようでした。


帰りはランチをと、代官山で電車を降りましたが、
お目当てのお店はなんと第三火曜日が定休日でした。
それでもう一軒、好きなお店に向かい無事に食事にありつけました。
食後のコーヒーを飲んで、通りを隔てた向かい側にある「蔦屋書店」に寄りました。



新しい感覚の本屋さんということで、最近評判にもなっているようです。
お茶を飲みながら、好きな本を手にして、選ぶことが出来たり、
図書館のような本屋さんという感じでしょうか。
結構長い間見学をして楽しみ、記念に買ったのは本ではありませんでしたが。
かわいい「キャンドルスタンド」です。
どうも私の心は来月おこなう「夜咄の茶事」に向かっているようです。

久しぶりによく歩き歩数計は8000歩を超えていました。
高校時代の同級生三人で、遠足に行ってきましたという感じです。




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口切の茶事も間近

2013年11月18日 | お茶三昧



気持ちの良い穏やかな風に揺られながら、
朝日を浴びて光る花が何ともかわいいですね。。
冬に向かって、これから目を楽しませてくれそうな花の苗を、昨日植えました。



去年楽しませてくれたシャコバサボテンも、もうこんなに花芽を付けて、
毎朝見るたびにどんどん膨らんでいきます。
すっかり花がなくなって寂しくなったベランダも、
これで少しははにぎやかになるでしょうか。

と、このようにのんきなことを言ってはいられなかった。

先日、今回の口切の茶事のご亭主グループの方からSOSの電話が。
「頼みのツバキのつぼみがまだまだかたくて、お茶事にまにあいそうもありません」
茶事は三日後の木曜日です。

その方のお庭にツバキがあるので、
「お花は任せてください」とおっしゃっただけに、
思い通りにいかないお花にすっかり慌てていました。

毎回お茶事で一番大変なのが、お花だということは私もよく承知していますので、
皆さんには出来るだけ努力をしていただいて、
でも私ももしもの時のために、代わりになるものをそっと用意しておきます。
「どうしてもツバキでなくてもよいですよ。」
「かわりはどんな花がいいでしょうか。」
「照葉と、あと何か手に入るお花があれば探してみてください。私も心がけておきますから」
そう伝えると、少し安心したように、
「お花って大変なのですね。お茶花になりそうなものは、花屋さんには売っていない花ばかりだし・・」
そうそう、そうやって普段の私の苦労をわかっていただければ、
私も準備する甲斐があるというものです。

皆さんが用意出来たら、それを使っていただいて、
私の用意した花は、待合や稽古に使えますので無駄にはなりません。
というわけで午前中に心当たりをに三か所回って来ました。
無事に何とか手に入りましたよ。

これから道具を出して並べてみようと思います。
お茶入れはご自分の「備前の肩衝」をお使いになるそうなので、
それに合わせて道具組をしてみました。

今年やっとふくべの炭斗を新調しました。
零細企業の悲しさ・・いえいえ喜びで、
お茶時をするごとにひとつづつ、
何か新しくお道具をそろえていくようにしています。
おかげさまで「口切り」の道具は「石臼」を残すだけになりました。

これで前日にいらした皆さんにやっていただくこと以外は、
全部準備完了です。

おっと・・ありました。待合になる私の部屋の片づけです。
ここは当日の朝ささっとね。
安心して、明日は五島美術館まで遠足に行ってきます。




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東野圭吾の「卒業」に「雪月花」

2013年11月17日 | 日記


東野圭吾の小説「卒業」の中で、
お茶の七次式の一つ「雪月花の式」が、殺人のトリックに使われています。
友人が、旅行に行くときの飛行機の中で、暇つぶしにと読んで見つけたそうです。
茶道を知らない彼女には、読んでも何のことやらわからなかったそうですが、
「それを知らなくても、小説はおもしろかったわよ。」と。
早速読んでみると、その場面はかなり詳しく、
「雪月花の式」について説明を加えながら書いています。
これはトリツク後で説明するときに必要になるからでしょうね。
花月知らない人には詳しく書かれていても、よくわからないだろうなと思いました。
実際に何度も動いてみて、体で覚えて納得しないと、
茶道を知っているものでさえ、簡単ではないからです。


お茶と毒殺。ありそうなことですね。
茶室という密室で、お茶に一服盛られたらおしまいです。
戦国の世、武士の世には、そんなこともあったに違いない・・
なんて想像もしてしまいます。

この小説は、密室でのお茶でなく、
広い部屋で大勢で行う「雪月花の式」で考えたので、
発想としては、札を引くというゲーム性の方に目を付けたのでしょうね。
そして一見偶然の重なりのようなこのいわば集団点前に、
トリックのを重ねたら面白いと思ったのでしょうか。

それにしても「雪月花」を取り入れるには、相当お茶に詳しいことは確かでしようね。
というより、そのくらいしっかり勉強しないと、小説には取り入れられないですね。

というわけで、思わぬきっかけから、「卒業」を読んでしまいました。



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柿は懐かしい果物

2013年11月16日 | お茶三昧


山形の柿をいただきました。
種無しの庄内柿ですね。

子供のころ、季節になると、福島に住む祖父母から、
木箱で送られてきた柿をよく食べました。
田舎の庭の柿だったのでしょうか。
なんだかとても懐かしく思えて、早速父と母のいる仏壇に供えました。

仏壇のお花が切れてしまっていたので、
稽古の途切れた合間に、近くに花を買いに出ました。
今の時期、花屋の店先に並ぶパンジーやビオラの苗がとてもきれいで、
これから寒い間ずっと楽しめそうと、ついでに買ってきてしまいました。
明日お天気が良かったら、プランターに植えようかしら。

今日は午前三人午後三人の稽古。
気持ちの良いお天気で、開いて間もない炉を囲んで、
仕事のこと、遊びや趣味の楽しみのこと、そしてお茶のこと…
それぞれの今の関心ごとを語り合って過ごす時間。

先輩のお姉さま方をお客様にお茶をたてる、
まだ半年もたたない新人さん。
「厳しくチェックね」などと冗談を言いながら見守る先輩。
お茶という共通の話題が、年齢や性別を超えて、
人をこんなにも穏やかに触れ合わせるものなのだと。

皆さんのお話に耳を傾けながら、
時には交通整理をしながら過ごす、
こんな時間はやっぱりいいですね。

いつもいつも思っているわけではないけれど、
稽古が終わって、いただいた柿を食べながら、
今日はしみじみそう感じていました。

明日はお稽古の方とこの柿を味わおうと思います。




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