今日の写真は、モーダレン・カレッジのホール(食堂)です。ハリポタのロケで有名なクライストチャーチ・カレッジのホールと比べるとかなりこじんまりしてますが(汗)その代わり、観光客が列になってたりしないのがいいかも。(ただし中には入れませんが(汗))
さて、先日ハワード・ショアのインタビューでバルトークが好きだったとか書いてあったのを読んで、「そう言えばオケコン(管弦楽のための協奏曲)のCDがあったなあ」と発掘して(汗)久々に聴いてみました。
で、その後、ふと思い立って、ヨハン・デ・メイの交響曲第一番を聴いてみました。
私が持っているのはロンドン・シンフォニー演奏のオーケストラ版なんですが、一昨年CD店でサントラコーナーにLotRサントラと一緒に置いてあるのを見つけて買いました。
実はこれ、あんまり聴きこんでないんですよね・・・(汗)
最初に聴いた時に思ったのは、なんだか妙にテンションが高いというか派手だなあ、というものでした(汗)
その後、もともと吹奏楽の作品なのだと知って納得。言われてみればそんな感じです。
しかし、なんだか今ひとつ惹かれるものがなく(汗)何度も聞き込んだりしないまま現在に至っていました。
久々にまた聴きなおしてみましたが、やはりあまり印象が変わるものではありませんでした(汗)
一番違和感を感じるのは、モチーフとして描かれているガンダルフにしろロスロリアンにしろゴラムにしろホビットにしろ、なんだかとても表層的なイメージが表現されているだけに思えるのですね。
冒頭から出てくる輝かしいガンダルフのテーマはカッコイイですが、あまりに輝かしすぎて、今ひとつ私の持つガンダルフのイメージと重なりません。強いて言えば、バクシアニメのポスターのガンダルフっぽいかな?
第一楽章に出てくる飛蔭のモチーフも、なんかただの速い馬って感じ(汗)
第三楽章のゴラムは、不気味な部分、コミカルな部分しか表現されていなくて、ゴラムの持つ哀しさや恐ろしさまでは表現されていなかったのが不満です・・・
第五楽章に出てくるホビットのダンスの音楽も、かわいいんですが、ただ明るいって感じで、ハワード・ショアが作った、明るいけれどどこか郷愁を感じさせる「ホビット庄のテーマ」には及ばないなあ、とか・・・
とまあ色々物足りないのですが、最後が灰色港で、静かに消えて行くように終わるのはいいなあと思います。「ジャーン!」と終わられると何か違うので・・・(映画のサントラはちょっとそういう終わり方で、やや不満ありなんですが、実は(汗))
でも、もう一度聴きなおす気は起きなくて、その後はまたバルトークのオケコンを聴いてしまいましした(汗)
いや、でもこの曲、吹奏楽としては名曲なんだそうですね。「指輪物語」の曲だということを抜きに、純粋に吹奏楽の曲として聴いたらまたイメージ変わるかもしれませんが(汗)
「指輪物語」に関連する音楽はまだ少ししか持っていないのですが、色々聴いていて、この作品を音楽で表現するのには二つの要素が必要なのだということに気がつきました。
一つは、物語に出てくる登場人物たちの内面を表現する要素。そしてもう一つが、舞台となった中つ国そのものを表現する要素です。
ドナルド・スワンの「THE ROAD GOES EVER ON」に入っている曲は、この一つ目の要素は素晴らしく、どの曲も聴いていて涙が出てしまうほどなのですが、一方で二つ目の要素はほとんど全くなく、ごく普通の音楽、という感じです。この点が、トールキンに諸手を挙げては賞賛はされなかった理由なのだと思います。私はとても好きですけどね。
トールキン・アンサンブルは、逆にこの二つ目の要素、中つ国を表現する要素がとても強くて、聴いたところとても暗く、淡々としているように思えます。(ホビットの歌は除く(汗))けれど、その淡々とした音楽の表現が、「指輪物語」全体に通奏低音のように流れる悲しみを表しているようで、これもまた聴いていて泣けてしまう曲がいくつかあります。灰色港の寂寥感は抜群ですしね。
この他の、プログレバンドのアルバムやロックミュージシャンのアルバムは、「指輪物語を音楽で表現する」というよりは、「指輪物語をモチーフに自分たちの音楽を作る」という感じに思えます。ヨハン・デ・メイの交響曲もこの部類に入るのかもしれません・・・
こうして考えると、ハワード・ショアのLotRサントラは、登場人物たちの内面を音楽で表現し、なおかつ中つ国の様々な文化を音楽で表現することにも成功していると思うので、素晴らしいなあ、と思ってしまいますね。まあ、時間も予算も桁違いに贅沢に使って作られたという点で、他の作品と同列で比べるのはかわいそうかな、というのはありますけど(汗)
さて、先日ハワード・ショアのインタビューでバルトークが好きだったとか書いてあったのを読んで、「そう言えばオケコン(管弦楽のための協奏曲)のCDがあったなあ」と発掘して(汗)久々に聴いてみました。
で、その後、ふと思い立って、ヨハン・デ・メイの交響曲第一番を聴いてみました。
私が持っているのはロンドン・シンフォニー演奏のオーケストラ版なんですが、一昨年CD店でサントラコーナーにLotRサントラと一緒に置いてあるのを見つけて買いました。
実はこれ、あんまり聴きこんでないんですよね・・・(汗)
最初に聴いた時に思ったのは、なんだか妙にテンションが高いというか派手だなあ、というものでした(汗)
その後、もともと吹奏楽の作品なのだと知って納得。言われてみればそんな感じです。
しかし、なんだか今ひとつ惹かれるものがなく(汗)何度も聞き込んだりしないまま現在に至っていました。
久々にまた聴きなおしてみましたが、やはりあまり印象が変わるものではありませんでした(汗)
一番違和感を感じるのは、モチーフとして描かれているガンダルフにしろロスロリアンにしろゴラムにしろホビットにしろ、なんだかとても表層的なイメージが表現されているだけに思えるのですね。
冒頭から出てくる輝かしいガンダルフのテーマはカッコイイですが、あまりに輝かしすぎて、今ひとつ私の持つガンダルフのイメージと重なりません。強いて言えば、バクシアニメのポスターのガンダルフっぽいかな?
第一楽章に出てくる飛蔭のモチーフも、なんかただの速い馬って感じ(汗)
第三楽章のゴラムは、不気味な部分、コミカルな部分しか表現されていなくて、ゴラムの持つ哀しさや恐ろしさまでは表現されていなかったのが不満です・・・
第五楽章に出てくるホビットのダンスの音楽も、かわいいんですが、ただ明るいって感じで、ハワード・ショアが作った、明るいけれどどこか郷愁を感じさせる「ホビット庄のテーマ」には及ばないなあ、とか・・・
とまあ色々物足りないのですが、最後が灰色港で、静かに消えて行くように終わるのはいいなあと思います。「ジャーン!」と終わられると何か違うので・・・(映画のサントラはちょっとそういう終わり方で、やや不満ありなんですが、実は(汗))
でも、もう一度聴きなおす気は起きなくて、その後はまたバルトークのオケコンを聴いてしまいましした(汗)
いや、でもこの曲、吹奏楽としては名曲なんだそうですね。「指輪物語」の曲だということを抜きに、純粋に吹奏楽の曲として聴いたらまたイメージ変わるかもしれませんが(汗)
「指輪物語」に関連する音楽はまだ少ししか持っていないのですが、色々聴いていて、この作品を音楽で表現するのには二つの要素が必要なのだということに気がつきました。
一つは、物語に出てくる登場人物たちの内面を表現する要素。そしてもう一つが、舞台となった中つ国そのものを表現する要素です。
ドナルド・スワンの「THE ROAD GOES EVER ON」に入っている曲は、この一つ目の要素は素晴らしく、どの曲も聴いていて涙が出てしまうほどなのですが、一方で二つ目の要素はほとんど全くなく、ごく普通の音楽、という感じです。この点が、トールキンに諸手を挙げては賞賛はされなかった理由なのだと思います。私はとても好きですけどね。
トールキン・アンサンブルは、逆にこの二つ目の要素、中つ国を表現する要素がとても強くて、聴いたところとても暗く、淡々としているように思えます。(ホビットの歌は除く(汗))けれど、その淡々とした音楽の表現が、「指輪物語」全体に通奏低音のように流れる悲しみを表しているようで、これもまた聴いていて泣けてしまう曲がいくつかあります。灰色港の寂寥感は抜群ですしね。
この他の、プログレバンドのアルバムやロックミュージシャンのアルバムは、「指輪物語を音楽で表現する」というよりは、「指輪物語をモチーフに自分たちの音楽を作る」という感じに思えます。ヨハン・デ・メイの交響曲もこの部類に入るのかもしれません・・・
こうして考えると、ハワード・ショアのLotRサントラは、登場人物たちの内面を音楽で表現し、なおかつ中つ国の様々な文化を音楽で表現することにも成功していると思うので、素晴らしいなあ、と思ってしまいますね。まあ、時間も予算も桁違いに贅沢に使って作られたという点で、他の作品と同列で比べるのはかわいそうかな、というのはありますけど(汗)