なんだかすごいタイトルですが、オリジナルミュージカルのタイトルです。
鈴木ほのかさんが出るので観に行ってみました。
日本のオリジナルミュージカル、しかも舞台が現代、というのはかなり苦手なのですが、意外に脚本がしっかりしてました。
そんな題材大丈夫なの? というような内容なんですが、不妊治療の現状などよく調べてあって、よく出来てたと思います。色々勉強にもなりました(笑)
様々な事情で体外受精に踏み切る3人の女性を通して、不妊治療や妊娠にまつわる様々なケースを上手く配していた思います。子宮内膜症、羊水検査、多胎妊娠、減数手術、などなど・・・
なぜ体外受精だと多胎妊娠が多いのかなど、理由も初めて知って、なるほど、と思いましたよ。
精子バンクの話など、笑わせながら上手く解説してたと思います。
また、どうして子供が欲しいのか、という女性の気持ちが上手く描けてたなあと。
三人三様なんですが、結局のところは三人とも「子供を生むことで世間に認められたい」ということなんですよね。
子供を生まなきゃ・・・というのには外部からのプレッシャーもあると思うのですが、多分に女性が自分自身に課しているプレッシャーであったりもすると思うんですよね。
実際、「結婚して子供を生んで初めて一人前」と言っていた女性を知っている・・・。彼女は子供いるんですが。周囲以上に、自分で枠にはめている部分は多分にあると思いますね。
この作品ではそういう、女性の自分自身の気持ちの問題、というところにスポットを当てていまたしね。誰か悪役を作るでもなくなるし、良かったと思います。
ほのかさん演じるキャリアウーマンの湧水さんが、男より仕事ができると疎まれる、子供を生まなきゃ負け組・・・と思っていることについて、「今時そんなことない」という感想を書いてらした方がいましたが、私は全くないとは思いませんね・・・。その方はきっと恵まれた環境で仕事されているのでしょう。業種によっては歴然と男社会なところはあるでしょうしね。
ただ、湧水さんの場合、周囲は別にそんなこと思ってないのに、自分で思い込んでいるのかもしれませんね。
対する夫としては、主演のマルシアさん演じる芳野さんの旦那さんしか出てきませんでしたが、話のまとまりとしては代表の一組で良かったと思います。
この夫婦が、結婚相談所で知り合った遅めに結婚した二人、というのも上手くできていたと思います。
マルシア演じる芳野芳子さんが、なぜそんなに子供を欲しがるのか、ということをあまり語らず、謎を残しながら進んでいったのも上手かったと思います。
今井清隆さん演じる芳野氏も、一見優しいんだけど実は自分のことしか考えてなくて・・・というあたり、非常にリアリティのある夫像だったかなと思います。
最後に芳子が明らかにした、子供が欲しいという理由、それでいいのか? と思いましたが、リアルではあったかな。
受験も就職も結婚も、何をやるのも人より遅かったの・・・というのはリアリティがあって良かったと思うし。
そして、その事実をそのまま受け止めて一緒に頑張ろうと決意する芳野氏。子供がいない人生を生きて行こうと気持ちを切り替える湧水さん、子供がダウン症かもしれないと検査でわかっても、生もうと決意するレズビアンでシングルマザーの月野さん、の三人三様の結末が、上手くまとまっていたと思います。
精子バンクの場面は完全にコメディのみでしたが。ドナーに登録されたいと思う中年男性の心境が今イチわかりませんでしたが。
とまあ脚本は誉めたんですが・・・
ちょっと長すぎだなーと思ったし、正直なところ、ミュージカルである必要は特に感じなかったかな・・・(汗)
大真面目にとんでもない歌詞を歌ってたりするのは結構面白かったですが。このあたりはさすが忠の仁さん、かな。(ちょっとタナボタテイスト)
長すぎな理由のひとつに、メインの人たちが長々と歌うソロナンバーがあったと思うんですが・・・あれだけのキャスト集めたんだから、あのくらい歌わせないと、というのもわかるんですけど。実際私もほのかさんの歌あれより少なかったら暴れてたかと・・・(汗)
ストレートプレイでやった方が合ってたんじゃないかなあと思ってしまいました。精子バンクのシーンは踊ってたのがバカバカしくて良かったところはありましたが。
しかし、あれだけのキャストだからこそそこそこ客が入ったのでしょうし・・・難しいところですねー。
脚本は結構かいますが、作品全体としては今イチかな・・・。でもこういう現代ものオリジナルミュージカルとしてはまあまあだったと思います。
キャストでは、西村直人さんのコメディセンスが光ってましたね・・・というか他にあまり笑わせられる人がいなくて・・・(汗)あ、福井貴一さんは笑えました。
今井さんは、ギャグが笑えるというよりは、「今井さんがあんな役を」というので笑いを取ってたような。そういう意味でもやっぱりキャスト目当ての客が多かったのでしょうね。(私もそうだし・・・)
三矢直生さんの女医役もハマってました。
メインはさすがの歌唱力で、だから持ってる部分もあったのでしょうが、アンサンブルはかなり力不足な感じだったかな・・・(汗)
曲も悪くはなかったですが、後半はダレた感じが。ピアノ2台のシンプルな演奏は良かったです。下手なバンドやオケつれてくるよりははるかに・・・
鈴木ほのかさんが出るので観に行ってみました。
日本のオリジナルミュージカル、しかも舞台が現代、というのはかなり苦手なのですが、意外に脚本がしっかりしてました。
そんな題材大丈夫なの? というような内容なんですが、不妊治療の現状などよく調べてあって、よく出来てたと思います。色々勉強にもなりました(笑)
様々な事情で体外受精に踏み切る3人の女性を通して、不妊治療や妊娠にまつわる様々なケースを上手く配していた思います。子宮内膜症、羊水検査、多胎妊娠、減数手術、などなど・・・
なぜ体外受精だと多胎妊娠が多いのかなど、理由も初めて知って、なるほど、と思いましたよ。
精子バンクの話など、笑わせながら上手く解説してたと思います。
また、どうして子供が欲しいのか、という女性の気持ちが上手く描けてたなあと。
三人三様なんですが、結局のところは三人とも「子供を生むことで世間に認められたい」ということなんですよね。
子供を生まなきゃ・・・というのには外部からのプレッシャーもあると思うのですが、多分に女性が自分自身に課しているプレッシャーであったりもすると思うんですよね。
実際、「結婚して子供を生んで初めて一人前」と言っていた女性を知っている・・・。彼女は子供いるんですが。周囲以上に、自分で枠にはめている部分は多分にあると思いますね。
この作品ではそういう、女性の自分自身の気持ちの問題、というところにスポットを当てていまたしね。誰か悪役を作るでもなくなるし、良かったと思います。
ほのかさん演じるキャリアウーマンの湧水さんが、男より仕事ができると疎まれる、子供を生まなきゃ負け組・・・と思っていることについて、「今時そんなことない」という感想を書いてらした方がいましたが、私は全くないとは思いませんね・・・。その方はきっと恵まれた環境で仕事されているのでしょう。業種によっては歴然と男社会なところはあるでしょうしね。
ただ、湧水さんの場合、周囲は別にそんなこと思ってないのに、自分で思い込んでいるのかもしれませんね。
対する夫としては、主演のマルシアさん演じる芳野さんの旦那さんしか出てきませんでしたが、話のまとまりとしては代表の一組で良かったと思います。
この夫婦が、結婚相談所で知り合った遅めに結婚した二人、というのも上手くできていたと思います。
マルシア演じる芳野芳子さんが、なぜそんなに子供を欲しがるのか、ということをあまり語らず、謎を残しながら進んでいったのも上手かったと思います。
今井清隆さん演じる芳野氏も、一見優しいんだけど実は自分のことしか考えてなくて・・・というあたり、非常にリアリティのある夫像だったかなと思います。
最後に芳子が明らかにした、子供が欲しいという理由、それでいいのか? と思いましたが、リアルではあったかな。
受験も就職も結婚も、何をやるのも人より遅かったの・・・というのはリアリティがあって良かったと思うし。
そして、その事実をそのまま受け止めて一緒に頑張ろうと決意する芳野氏。子供がいない人生を生きて行こうと気持ちを切り替える湧水さん、子供がダウン症かもしれないと検査でわかっても、生もうと決意するレズビアンでシングルマザーの月野さん、の三人三様の結末が、上手くまとまっていたと思います。
精子バンクの場面は完全にコメディのみでしたが。ドナーに登録されたいと思う中年男性の心境が今イチわかりませんでしたが。
とまあ脚本は誉めたんですが・・・
ちょっと長すぎだなーと思ったし、正直なところ、ミュージカルである必要は特に感じなかったかな・・・(汗)
大真面目にとんでもない歌詞を歌ってたりするのは結構面白かったですが。このあたりはさすが忠の仁さん、かな。(ちょっとタナボタテイスト)
長すぎな理由のひとつに、メインの人たちが長々と歌うソロナンバーがあったと思うんですが・・・あれだけのキャスト集めたんだから、あのくらい歌わせないと、というのもわかるんですけど。実際私もほのかさんの歌あれより少なかったら暴れてたかと・・・(汗)
ストレートプレイでやった方が合ってたんじゃないかなあと思ってしまいました。精子バンクのシーンは踊ってたのがバカバカしくて良かったところはありましたが。
しかし、あれだけのキャストだからこそそこそこ客が入ったのでしょうし・・・難しいところですねー。
脚本は結構かいますが、作品全体としては今イチかな・・・。でもこういう現代ものオリジナルミュージカルとしてはまあまあだったと思います。
キャストでは、西村直人さんのコメディセンスが光ってましたね・・・というか他にあまり笑わせられる人がいなくて・・・(汗)あ、福井貴一さんは笑えました。
今井さんは、ギャグが笑えるというよりは、「今井さんがあんな役を」というので笑いを取ってたような。そういう意味でもやっぱりキャスト目当ての客が多かったのでしょうね。(私もそうだし・・・)
三矢直生さんの女医役もハマってました。
メインはさすがの歌唱力で、だから持ってる部分もあったのでしょうが、アンサンブルはかなり力不足な感じだったかな・・・(汗)
曲も悪くはなかったですが、後半はダレた感じが。ピアノ2台のシンプルな演奏は良かったです。下手なバンドやオケつれてくるよりははるかに・・・