9月に「尖閣諸島は誰のものか?」と題して①~③までちょこっと、この問題を紹介しました。
一応、終わりのつもりだったんですが、異常に中国のゴリ押し主張が強いことと、この問題に関しの権威と言って差し支えない方からコメントをいただいたので改めてこの問題を考えてみたいと思います。
で、その方と言うのは①で紹介した長崎純心大学準教授、石井望先生(漢文学)です(自らコメントいただき恐縮です)。
↓↓↓
http://pub.ne.jp/gwnhy613/?entry_id=4512789
ご覧になっている人は、既にお読みになっているかもしれませんが、あらためてご紹介したいと思います。
オラだけ独占しておくのはもったいないし、というか日本人全員知っておくべきことだと思うのです。
国連総会で日本を盗人呼ばわりする中国外相
さて、この間の国連総会でも中国外相は「明朝の頃より尖閣諸島は中国が領有し(証拠有りと強弁)ていたものを、日清戦争時に日本が盗んだ」との珍論を大マジメに披露。
常識ある日本人なら、プッと噴き出したくもなるんですが、事情を知らない第三国の人たちは中国のこの演技力に騙されるやも知れません(あんまりマジメなんで)。
一応彼ら(中国)の主張は、琉球への冊封使の旅行記録や明時代の福建省の海防図への記載が根拠としているわけ。
そこで、石井先生の出番なんですが、これらをことごとく痛快に論破しているわけ。
というわけで、「八重山日報」の石井先生の「尖閣特集」のコーナー。
地図があった方がわかりやすいと思うので、載せときます。

その略図はコレ(八重山日報にのってました)。

「尖閣前史、無主地の一角に領有資料有り」冒頭部分抜粋
尖閣を通る東西航路
琉球は日本とチャイナとの二方面に臣服(しんぷく)する外交を結んでゐた。皇帝の使節一行が琉球に派遣され、琉球王が臣下の形式を執(と)ったことは教科書などにも出てくる。使節の船は琉球人の案内により福州から東に進んでタイワン島の北側をかすめ、釣魚(尖閣)列島を通って姑米山(こべいさん)(久米島)から那覇に到達する。ほぼ東西方向の航路であった。使節渡航をめぐる漢文諸史料の中では、航路上の琉球域西端は常に姑米山(久米島)である。姑米山の西の赤嶼(せきしょ)(大正島)を含む釣魚(尖閣)列島は無主地(むしゅち)であり、明治以前にいづれかの國の領有を示す史料は一つも存在しない。明治になってその無主地を先に領有したのが日本である。無主地時代から明治の日本領へとつづく歴史が釣魚列島の五百年であり、歴史から言っても法理から言っても日本固有の領土である。
チャイナはユーラシアの中で東方に孤立した文明である。中華思想をいつまでも捨てないのは、孤立した田舎者だからこそ可能なことだった。中華思想ではチャイナが天下の統治者だとの虚構(きょこう)を原則とする。天下の統治者にとって無主地はチャイナの一部分だとの理屈になり、昭和四十五年ごろから釣魚列島の領有を主張し始めた。無主地が自動的に自分の物だとは、もちろん公法上で無効の歪説(わいせつ)である。
さて、ここからが面白くなるんですが、ちょっというかかなり長いので、下記にURL貼り付けておきますので、後でじっくりと読んでください。
尖閣前史、無主地の一角に領有資料有り①~④
↓↓↓
http://www.yaeyama-nippo.com/%E5%B0%96%E9%96%A3%E8%AB%B8%E5%B3%B6/%E8%AB%96%E8%80%83-%E9%95%B7%E5%B4%8E%E7%B4%94%E5%BF%83%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%87%86%E6%95%99%E6%8E%88-%E7%9F%B3%E4%BA%95%E6%9C%9B/
それから、先生からもう一つ情報をいただきました。これも「八重山日報」日報です。
民国地図、尖閣は「国外」 中国公式見解を否定 石井准教授「具体的反論を」抜粋
尖閣諸島(石垣市登野城)が明代(1368年~1644年)の中国の「管轄範囲」だったことを示す証拠として、中国政府が公式見解に採用している明国の軍事書の島嶼(とうしょ)図が、実際には国外であるだけでなく、海防範囲外を示していることが分かった。中国の主張に対する有力な反論になりそうだ。石井望・長崎純心大准教授(漢文学)がこのほど、佐賀県で開かれた講演で明らかにした。
・・・と、ここから本文始まるんですが、これもURL貼り付けときます。読めば目からウロコ間違いなしです!!
http://www.yaeyama-nippo.com/2012/10/06/%E6%98%8E%E5%9B%BD%E5%9C%B0%E5%9B%B3-%E5%B0%96%E9%96%A3%E3%81%AF-%E5%9B%BD%E5%A4%96-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%85%AC%E5%BC%8F%E8%A6%8B%E8%A7%A3%E3%82%92%E5%90%A6%E5%AE%9A-%E7%9F%B3%E4%BA%95%E5%87%86%E6%95%99%E6%8E%88-%E5%85%B7%E4%BD%93%E7%9A%84%E5%8F%8D%E8%AB%96%E3%82%92/
関連記事「佐賀新聞:「尖閣、明大は無主地」石井准教授反論」
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2302730.article.html
さて、石井先生もブログのコメントで指摘しておりますが、問題はこの真実を伝える宣伝戦なんですね。
チャイナデイリー
最近中国は海外の新聞にデカデカと尖閣の領有権を主張する広告出したり(上記写真)、かなりお金をかけています。
ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ロサンゼルスタイムズこの主要3誌だとインパクトでかいです。
ヒトラーも「嘘も百回つけば真実になる」と言ってるように、何回も何回も「尖閣は中国の領土」ということを繰り返していったら、第三国の人はこの嘘の情報が刷り込みされていくんじゃないかと・・・・・
また、外国に暮らす邦人や留学生の皆さんも動揺が広がるでしょうし、やっぱ、きちっと反論できるように勉強しないとダメですね。
外務省は渡航する邦人にすぐに反論できる「小冊子」なんか配ればいいのに。
そして、東京都が尖閣購入で寄付金集めたでしょ。15億円でしたっけ。もはや返却するのも大変でしょうし、ここは中国以上の宣伝戦にこの資金を投入することはできないものでしょうか?
確かに日本政府は「領土問題は存在しない」という立場なので、積極的に「領有権を主張」するのは矛盾するようですが、そんなこと言ってる場合ではありません。
それに中国の根拠なき主張には、第三者でも正確かつわかり易く、しかもデカデカとした広告を載せ、大反論することは意義あることだと思うのですが。
寄付した方々もこれなら納得すると思うんですけどね。ま、都がやるかどうか問題はありますが・・。
んでも根本的な解決方法は子供の時からの教育でしょうね。
小生自身も沖縄県の尖閣諸島も、島根県竹島も授業で習った記憶が無い。
北方領土は習うのになしてなんだベ?
一応、終わりのつもりだったんですが、異常に中国のゴリ押し主張が強いことと、この問題に関しの権威と言って差し支えない方からコメントをいただいたので改めてこの問題を考えてみたいと思います。
で、その方と言うのは①で紹介した長崎純心大学準教授、石井望先生(漢文学)です(自らコメントいただき恐縮です)。
↓↓↓
http://pub.ne.jp/gwnhy613/?entry_id=4512789
ご覧になっている人は、既にお読みになっているかもしれませんが、あらためてご紹介したいと思います。
オラだけ独占しておくのはもったいないし、というか日本人全員知っておくべきことだと思うのです。

さて、この間の国連総会でも中国外相は「明朝の頃より尖閣諸島は中国が領有し(証拠有りと強弁)ていたものを、日清戦争時に日本が盗んだ」との珍論を大マジメに披露。
常識ある日本人なら、プッと噴き出したくもなるんですが、事情を知らない第三国の人たちは中国のこの演技力に騙されるやも知れません(あんまりマジメなんで)。
一応彼ら(中国)の主張は、琉球への冊封使の旅行記録や明時代の福建省の海防図への記載が根拠としているわけ。
そこで、石井先生の出番なんですが、これらをことごとく痛快に論破しているわけ。
というわけで、「八重山日報」の石井先生の「尖閣特集」のコーナー。
地図があった方がわかりやすいと思うので、載せときます。

その略図はコレ(八重山日報にのってました)。

「尖閣前史、無主地の一角に領有資料有り」冒頭部分抜粋
尖閣を通る東西航路
琉球は日本とチャイナとの二方面に臣服(しんぷく)する外交を結んでゐた。皇帝の使節一行が琉球に派遣され、琉球王が臣下の形式を執(と)ったことは教科書などにも出てくる。使節の船は琉球人の案内により福州から東に進んでタイワン島の北側をかすめ、釣魚(尖閣)列島を通って姑米山(こべいさん)(久米島)から那覇に到達する。ほぼ東西方向の航路であった。使節渡航をめぐる漢文諸史料の中では、航路上の琉球域西端は常に姑米山(久米島)である。姑米山の西の赤嶼(せきしょ)(大正島)を含む釣魚(尖閣)列島は無主地(むしゅち)であり、明治以前にいづれかの國の領有を示す史料は一つも存在しない。明治になってその無主地を先に領有したのが日本である。無主地時代から明治の日本領へとつづく歴史が釣魚列島の五百年であり、歴史から言っても法理から言っても日本固有の領土である。
チャイナはユーラシアの中で東方に孤立した文明である。中華思想をいつまでも捨てないのは、孤立した田舎者だからこそ可能なことだった。中華思想ではチャイナが天下の統治者だとの虚構(きょこう)を原則とする。天下の統治者にとって無主地はチャイナの一部分だとの理屈になり、昭和四十五年ごろから釣魚列島の領有を主張し始めた。無主地が自動的に自分の物だとは、もちろん公法上で無効の歪説(わいせつ)である。
さて、ここからが面白くなるんですが、ちょっというかかなり長いので、下記にURL貼り付けておきますので、後でじっくりと読んでください。
尖閣前史、無主地の一角に領有資料有り①~④
↓↓↓
http://www.yaeyama-nippo.com/%E5%B0%96%E9%96%A3%E8%AB%B8%E5%B3%B6/%E8%AB%96%E8%80%83-%E9%95%B7%E5%B4%8E%E7%B4%94%E5%BF%83%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%87%86%E6%95%99%E6%8E%88-%E7%9F%B3%E4%BA%95%E6%9C%9B/
それから、先生からもう一つ情報をいただきました。これも「八重山日報」日報です。
民国地図、尖閣は「国外」 中国公式見解を否定 石井准教授「具体的反論を」抜粋
尖閣諸島(石垣市登野城)が明代(1368年~1644年)の中国の「管轄範囲」だったことを示す証拠として、中国政府が公式見解に採用している明国の軍事書の島嶼(とうしょ)図が、実際には国外であるだけでなく、海防範囲外を示していることが分かった。中国の主張に対する有力な反論になりそうだ。石井望・長崎純心大准教授(漢文学)がこのほど、佐賀県で開かれた講演で明らかにした。
・・・と、ここから本文始まるんですが、これもURL貼り付けときます。読めば目からウロコ間違いなしです!!
http://www.yaeyama-nippo.com/2012/10/06/%E6%98%8E%E5%9B%BD%E5%9C%B0%E5%9B%B3-%E5%B0%96%E9%96%A3%E3%81%AF-%E5%9B%BD%E5%A4%96-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%85%AC%E5%BC%8F%E8%A6%8B%E8%A7%A3%E3%82%92%E5%90%A6%E5%AE%9A-%E7%9F%B3%E4%BA%95%E5%87%86%E6%95%99%E6%8E%88-%E5%85%B7%E4%BD%93%E7%9A%84%E5%8F%8D%E8%AB%96%E3%82%92/
関連記事「佐賀新聞:「尖閣、明大は無主地」石井准教授反論」
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2302730.article.html
さて、石井先生もブログのコメントで指摘しておりますが、問題はこの真実を伝える宣伝戦なんですね。

最近中国は海外の新聞にデカデカと尖閣の領有権を主張する広告出したり(上記写真)、かなりお金をかけています。
ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ロサンゼルスタイムズこの主要3誌だとインパクトでかいです。
ヒトラーも「嘘も百回つけば真実になる」と言ってるように、何回も何回も「尖閣は中国の領土」ということを繰り返していったら、第三国の人はこの嘘の情報が刷り込みされていくんじゃないかと・・・・・
また、外国に暮らす邦人や留学生の皆さんも動揺が広がるでしょうし、やっぱ、きちっと反論できるように勉強しないとダメですね。
外務省は渡航する邦人にすぐに反論できる「小冊子」なんか配ればいいのに。
そして、東京都が尖閣購入で寄付金集めたでしょ。15億円でしたっけ。もはや返却するのも大変でしょうし、ここは中国以上の宣伝戦にこの資金を投入することはできないものでしょうか?
確かに日本政府は「領土問題は存在しない」という立場なので、積極的に「領有権を主張」するのは矛盾するようですが、そんなこと言ってる場合ではありません。
それに中国の根拠なき主張には、第三者でも正確かつわかり易く、しかもデカデカとした広告を載せ、大反論することは意義あることだと思うのですが。
寄付した方々もこれなら納得すると思うんですけどね。ま、都がやるかどうか問題はありますが・・。
んでも根本的な解決方法は子供の時からの教育でしょうね。
小生自身も沖縄県の尖閣諸島も、島根県竹島も授業で習った記憶が無い。
北方領土は習うのになしてなんだベ?