角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

ミステリーファン必見!! 「推理作家ポー 最後の五日間」

2012-10-15 17:36:47 | 映画
今秋、世界のミステリーファンが注目していたのが、公開中の「推理作家ポー 最後の五日間」です。
ま、巷ではいろいろ言われていますが小生は積極的に評価するものです。


いわゆる「推理小説」というジャンルを初めて創造したとされるアメリカ人作家エドガー・アラン・ポー(1809~1849)の死ぬ間際の数日間は謎が多く、それ事態がミステリーといえます。

現実には、1849年10月初旬ボルチモアにいたポーは、ヘベレケの泥酔状態で知人に発見される(一説には酒場)んですが、そのまま、病院に担ぎ込まれ数日後に死亡、40歳という若さで亡くなりました。
で、その死ぬ間際、ろくに会話もできない状況にもかかわらず何度も「レイノルズ」と繰り返ししゃべっていたことが確認されています。ここ重要です
ちょうどその頃、州議会選挙の真っ最中で、いつもバーで飲んだくれているポーが立候補者に雇われた人間に無理やり酒を飲まされ投票所につれて行かれ放置されたとの見方が有力な死因とされているそうです。

推理小説の創始者E・A・ポー

さて、映画では・・・・・

ポーのあまりにも有名な作品「モルグ街の殺人」を模倣した猟奇殺人が起こる場面から始まります。
原作通り、密室の中で母娘が小説通りむごたらしい手法で惨殺されるわけ。

で、一方のポー(ジョン・キューザック)といえば、バーで飲んだくれてつまみだされているわけ。

そうこうしているうちに第二の殺人が・・・これもポーの小説「落とし穴と振り子」の方法。
正直、グロくてこの手の描写が苦手な人(オラも)はかなりひきます。

で、いよいよ警察もポーに相談せざるを得なくなり、ポーも事件に巻き込まれていきます。
この、事件を担当するフィールズ刑事(ルーク・エバンス)がなかなか良いです。
ルーク・エバンス

さらには、ポーの恋人エミリー(アイリス・イブ)も犯人に誘拐されいよいよポーも飲んだくれながらも本格的に捜査することに。
アイリス・イブとジョン・キューザック

これね、実際はポーの作品読み込んでいるほど楽しめる、かなりのマニア向けの仕掛けになっているんですが心配ご無用です。
小生も、実は「モルグ街の殺人」しか読んでないんですが、普通に推理映画として面白いです。

まぁ、ちょっとジェームズ・マクティーグ監督のグロい演出に目をつむればですけど・・・

んでもね、現実のポーの死をこういうふうに大胆に脚色するってのはホント感心しました。うまくつじつまあってるし。
自分、「ジャッカルの日」もそうだったんですが、どこまでが現実でどこまでがフィクションかというお話に目が無いんですね。

しかし、ジョン・キューザックってなんだかだんだんとニコラス・ケイジとキャラかぶってきてるような感じがしてるような・・・・