コロコロ変わる空模様の中、趣味部屋の掃除を済ませ、
「わたくしバブは、本日一歩たりとも家を出ない、用事も何もしないことを、ここに宣言します!」
今になって夏バテか、どうにも疲れがたまった感じで、完全休暇が必要だと判断しました。しかし、世のオヤジ諸氏ならよ~~~くおわかりだと思いますが、思っただけでは実行できない家庭環境が現実にはあるわけで・・・・
「何言ってんの?休みの日はいつもゴロゴロしてんじゃないの」
何も分かっちゃおりません。
いつもいつもひとが良い気分でレコード聴きながらノンビリしていると、やれアレをやれだのコレをやれだの、いらぬ用事を言いつけるのは何処の何奴じゃい!なのであります。だからこその『宣言』なのです。
「そうじゃなくても最近はMさんの店の手伝いで週休一日なんだから・・・」
「それは自分の勝手でしょ・・・・」
「いいの、ともかく今日は何にもしないから」
と、ビールと日本酒を持ち出し、趣味部屋で半ばストのように一日を過ごしました。(笑)
昼間っから酒飲んで、CDかけっぱなしでウトウトして・・・目が覚めればまた一杯ひっかけぇのギターなんぞを抱えての一人カラオケ・・・それに飽きれば、昨日録画しておいた映画『七人の侍』を観~~の、またウトウト・・・・・・・
目覚めれば窓の外は早暗くなり、
「いやいや、暑い暑いと言ってる間に、ずいぶん日は短くなったもんだぁ・・って、えっ!もう8時ジャン!」
慌てて
「飯どうした?」
「あっ、いちおうは声かけたんだけど、返事無かったから、適当に食べちゃったよ。」
(「そうかそうか、さすがに今日は料理当番も可哀相だと思ってくれたわけね」)
「で?何食べた?俺のぶんは?」
「なに~、なんか食べんの?そんなら秋刀魚あるから自分で焼いて食べれば、あっ味噌汁だけは残ってるよ」
って、「え~~~~~~」であります。
そこで、『料理当番じゃないけど、今日の一品』
先日、何気に夜見ていたNHKの「きょうの料理」でやっていたレモンソースで食べる焼き秋刀魚を作りました。
なんてこたぁありません。塩焼きの秋刀魚にニンニク、オリーブ・オイル、バター、ケッパー、レモン酢で作ったソースをかけ、炒ったパン粉を乗せるだけ、
コレをつまみに、今度はちょっとふてくされながらウイスキーをいただきました。
まっ、最後がイマイチでしたが、疲れを癒すには充分な休日でした。『宣言』して良かった。
さて、今日の一枚は、ドナルド・バードです。
バードにとって「COMPLETE RECORDINGS」というCD紹介の時お話ししたアルバム「BYRD JAZZ」がデビュー作ではありますが、きちんとしたスタジオ録音でのデビューとなると、一ヶ月後に録音されたこのサボイに残るアルバムということになります。(「BYRD JAZZ」はライブ録音です。)
ドナルド・バードというと、今ひとつパッとしないイメージがあるのは何故か?それはとんでもないテクニックを持っているでもなく、かといって他を圧倒する個性があるわけでもない、つまりスター性にはあまり縁がない人だからということなのでしょう。ここでの演奏も正直に言えば「とりたてて凄い」といったものではありません。
ただ、テクニックや個性が無いことが、逆にいつも全力を出し切るというスタイルを生み、そしてそれがバードの魅力と捉えるなら、若さ溢れる(この表現は間違っているかも)この演奏は、まさにちょっと恥ずかしがっている青年がそれでも精一杯今ある力を出し切ろうとしている、そんなバードを聴ける一枚として魅力あるアルバムだと思います。
特にA面が良いですよねぇ、私は好きです。
垢抜けないジャケットですが、いかにもこの時のバードらしいっちゃらしい気がして、嫌いじゃありません。(笑)
BYRD'S WORD / DONALD BYRD
1955年9月29日録音
DONALD BYRD(tp) FRANK FOSTER(ts) HANK JONES(p) DAVE(PAUL) CHAMBERS(b) KENNY CLARK (ds)
1.WINTERSET
2.GOTCHA GOIN' N COMIN'
3.LONG GREEN
4.STAR EYES
5.SOMEONE TO WATCH OVER ME
おまけ、
え~~私が居眠りこいてるうちに、夕食以外もう一つコケにされたことがありまして、
娘から電話が入ったんだそうですよ。
「あっ、そういえばさっき○○から電話があって、『普門館』決まったって」
「?????? あれ?だってこの前の演奏会が最後だったんじゃないの?」
ちっくしょう!完全にコケにされました。先日聴きに行ったのは、最後の独奏コンサートだったんだそうで・・・・・
いやね、私は「おそらく『普門館』はダメだったんだろうな」って勝手に思って、わざとその話題に触れないようにしてたんですよ。ところがあ~た・・・・・
「ところで『普門館』って何だ?」
とは母。
「『普門館』といえば、高校野球なら甲子園みたいなもんなの、吹奏楽憧れの大会!」
ともかく、我が娘の吹奏楽部がその『普門館』での全国大会に駒を進めたことは、じつに嬉しいことでありまして、
「電話しようかな」
「あっ、今日は出掛けるからいないって」
「え~~~~~」
明日にでも電話をして「おめでとう」って言おうとは思ってるんですがねぇ・・・・『普門館』かぁ、10月19日、行きてぇ!!!!!
でも、チケット取れねぇだろうなぁ・・・・・・(笑)