どんよりとした重た~~い空、昨日の「秋晴れ!!」は何処に行ってしまったのでしょう。それでも、変わりやすい天候は高気圧が移動性になってきた証、これからは一雨ごとに秋が深まっていくのでしょうね。
麻生新政権が発足しました。前内閣が約二ヵ月の寿命でしたが、今回はそれより長いのか短いのか、なんだかもうどうでもいいって感じがしてしまいます。(本当はそれじゃいけないんでしょうけどね)
小学校の頃、父に「大臣の名前ぐらいは覚えておくもんだ」てなこと言われ、それでも覚えないと「学校行ってるんだから、文部大臣と大蔵大臣と外務大臣だけでも覚えとけ!」なんて、わけの分からないことを言われたことを思い出します。今の子にそんなこと言ったら大変ですね、だって大人だって覚えきれないほどちょくちょくかわるんですから。
タンポポの綿毛がマウスの脇に・・・
こんな所に飛んできてもしょうがないだろうにねぇ
いつもならどんなに大きな鯛を出そうとも、贅沢にもひと箸、ふた箸、箸をつけて、「美味じゃ」てんでおやめになるお殿様。その日に限って
「美味であるぞ。かわりをもて」
普段は食べないんですから、そりゃ一匹しか用意しておりません。
困った御付の三太夫、ハッと気付いたように
「殿、庭の泉水がわきに植えましたる桜、満開でございます。美しゅうございますなぁ」
「ほう、さようか」
と、お殿様が庭を見てる間に、ささっと鯛をひっくり返しました。
「殿」
「ん、なんじゃ」
「持参いたしましてございます」
「おお、早かったのう」
満足そうに箸を付けるお殿様、ところがまたしても、
「ん、まことに美味である。かわりをもて」
これにはいかに三太夫とてなすすべなく、
「裏っ返しも出来ないし・・・・・・・」
もじもじしている三太夫を見てお殿様、
「どうした三太夫、かわりをもて。三太夫、これ、三太夫? ・・・もう一度桜を見ようか?」
新閣僚の顔ぶれは、昨日までの鯛が、ただ裏返しにされて膳にのった印象だ。3年前の選挙で選ばれた与党だから古さも隠せない。もう一度民意の海を泳いで釣られなくては、少なくとも新鮮な鯛には変われまい・・・・
今日の朝日新聞『天声人語』の一節でありますが、落語『桜鯛』を引き合いに出してのお話、「もう一度民意の海を泳いで釣られなくては」とは、上手いことおっしゃいます。
あえてもう一歩突っ込んで言わせていただければ、今までは甘い餌に釣られていたのは我々有権者でありまして、この餌がまた、甘いどころか完全な疑似餌だったりするわけで、「こやつら、疑似餌に大騒ぎして、馬鹿な雑魚どもよのう」
なんて殿様にやられっぱなしなんですから、今度行われるであろう「釣り大会」では、本来釣るのは我々で、きゃつらが釣られる魚であることを充分に思い知っていただく必要があると思います。
自民でも民主でも何でもいいから、ともかく、「釣り大会」の餌ばっかり考えてないで、「釣られるために何をすべきか」よくよく考え行動して欲しいものですね。
さて、今日の一枚は、ケニー・ドリューです。
といっても、ニール・ペデルセンを聴きたくなって引っ張り出した一枚です。
何故かって?そりゃあ「東京JAZZ」の放送を見たからでしょう。
えっ?「東京JAZZ」にペデルセンは出てないだろうって?
そのとおり!?(笑)
じつはね、ロン・カーターとジョージ・ムラーツのベースを聴いていて、無性にメロディアスなウッド・ベースが聴きたくなったのであります。
そういった意味でも、以前紹介した「DUO」よりもさらにペデルセンが全面に押し出されている今日のアルバムは、うってつけの一枚ではないかなんて思いましてね。
いいですねぇ、ペデルセンのメロディアスなベース・・・・・
でも、今日聴くのはA面だけ、明日B面を聴こうと思っています。
というのは、私にとってこの二人のディオは半面を聴くくらいがちょうど良いのであります。そして、たまに聴くのが良いのであります。(笑)
おそらくの話ですが、AB面をぶっ続けで一週間に3回聴いたら、私はこのアルバムを嫌いになるかもしれません。きっとつまらなくなってしまいます。
それは、二人のやり取りが繊細だから?巧みだから?滑らかすぎるから?
きっと、3ヶ月後くらいに「DUO」を聴いて、またその3ヶ月後ぐらいに「DUO LIVE IN CONCERT」を聴いて・・・・・・・
私にとってこの二人のディオは、そんなペースで聴いていく、大好きな演奏なのです。
DUO 2 / KENNY DREW
1994年2月11,12日
KENNY DREW(p) NIELS-HENNING φRSTED PEDERSEN(b)
1.JEG GIK MIG OVER S OG LAND
2.LARGO
3.MY LITTLE SUEDE SHOES
4.TRUBBEL
5.BLUESOLOGY
6.VIKING'S BLUES
9.CHILD IS BORN
10.IT MIGHT AS WELL BE SPRING
11.MY SHINING HOUR