なんざんしょ、急に涼しくなったというより、今朝なんか寒くて目が覚めるというほど気温が一気に下がって、体調管理に注意しなければいけない季節ですね。
とか言いつつ、一昨日はまたしても午前3時まで酒をあおり馬鹿騒ぎをしてきてしまいました。これじゃ体調管理もヘッタクレもあったもんじゃありませんよね。
「いや、これが『バブ流元気の素』だから」(笑)
ポール・ニューマンがお亡くなりになりました。享年83才、私にとって思い出深い名優がまた一人逝ってしまったことはじつに残念であり、寂しいものです。
ポール・ニューマンといえば以前このブログでも「ハスラー」の話を取り上げたことがありましたが、「明日に向かって撃て」「スティング」「評決」ヒッチコックの「引き裂かれたカーテン」なんかも思い出します。
「第二のマーロン・ブランド」何て言われて、アクターズ・スクールの同期、マーロン・ブランドやジェームス・ディーンからは大きく出遅れた苦労人。でもそのディーンの死が映画界に彼を引き戻す事になるんですから不思議な因縁ですよねぇ・・・・・
あっ、説明足らずでしたね、すでに大スターになっていたブランド、ディーンと比べ、ニューマンは、ブランドに似ていたこと、そして作品に恵まれなかったことで、一時映画界を離れ、舞台やテレビを中心に仕事をしていたのであります。
そんな時、ディーンが急死。すでに主演が決まっていた「傷だらけの栄光」の監督ロバート・ワイズは困っちゃって
「う~~~ん、どうすんべぇ」
そこで代役に指名したのが、舞台やテレビで実績を上げつつあったニューマンだったわけです。
「傷だらけの栄光」は実際のプロボクサー、ロッキー・グラジアーノの自伝的小説を原作に、アメリカ版「あしたのジョー」みたいな映画でしたが、きっちりと役作りをしたニューマンは「ほんとにボクシングやってたんじゃないの?」っていうようで、カッコイイだよねぇこれがまた。(笑)
ともかく、実質ここから映画俳優ポール・ニューマンは新たなスタートをきったというわけです。この時すでに30才を過ぎてたんですから遅咲きですよね。
話は大きく飛びますが、
私がジャズの一つの源流でもあるラグタイムを、始めて意識して聴いたのは、「スティング」だったんじゃないでしょうか。公開が1973年ですから、ちょうど私がジャズ喫茶に通い始めた頃だったと思います。
『ラグタイム王』と呼ばれたスコット・ジュプリンのあの「THE ENTERTAINER」(マービン・ハムリッシュのピアノでしたが)、どうにも耳に残って、当時の「バブ鼻歌ベスト3」にランクインしていたくらいでした。(笑)
なんとドーナツ盤が残ってました
たぶん映画館で見てすぐに買ったんだと思います。
あの頃はどうにも頭でっかちになりたがる頃で「ラグタイムとはなんぞや」と、いろいろ調べた覚えがあります。だけど、現代のように「ネットでちょちょ」ってわけにもいかず、音源だって田舎のレコード店じゃそれらしいものも見つかりませんから、(通っていたジャズ喫茶にもさすがにラグタイムはねぇ)ほとんど本に頼るのみ、あはは、薄っぺらな知識でしたねぇ。それでも
「あれ?そういえば、初期のジャズはトランペットが花形でしょ、ピアノがマーチングバンドにあるわけないし、いつから主流にのし上がったんだぁ????」
みたいに興味はどんどん拡がっていったように思います。
フレッチャー・ヘンダーソンもデューク・エリントンもカウント・ベーシーも、もともとはストライド・ピアニスト、大好きなセロニアス・モンクもストライド・ピアノに大きく影響を受けています。ストライド・ピアノの基をたどれば、東海岸全体に拡がったラグタイム人気が影響を及ぼし、ラッキー・ロバーツやジェイムズ・P・ジョンソン、ユービー・ブレイクらによってラグタイムが変化したものだと考えれば、いかにラグタイムが即興性がない、西洋音楽に近いといっても、ジャズピアノの大きな素因であることに間違いはないわけで・・・・・・
あれ?べつにラグタイムとジャズについて語ろうという事じゃなかったような?????
ともかく、ラグタイムという音楽を私の耳に届けてくれたのは、ポール・ニューマン主演の「スティング」であったことは間違いありません。
今日は一日『東京JAZZ』で終わってしまいましたが、今度の休みには「スティング」を久しぶりに見直してみようかなんて思っています。
あらためて、ポール・ニューマンのご冥福をお祈りいたします。
さて、今日の一枚は、そのストライド・ピアノを聴こうってんで、ジェイムズ・P・ジョンソンのベスト盤です。(というかこれしか持ってないんですけどね。笑)
今更これを聴いて踊りだす人もいないかもしれませんけど、自然と体が動き出すのは間違いないと思います。
説明やなんやかやは言わずもがな。たまには、こんなんを聴くのも良いですよね。
FATHER OF THE STRIDE PIANO
1921年~1939年録音
JAMES P. JOHNSON(p)
1.IF DREAMS COME TRUE
2.FASCINATION
3.LONESOME REVERIE
4.THE MULE WALK
5.BLUEBERRY RHYME
6.SNOWY MORNING BLUES
7.ALL THAT I HAD IS GONE
8.HOW COULD I BEE BLUE ?
9.SWINGIN' AT THE LIDO
10.HAVIN' A BALL
11.HUNGRY BLUES
12.OLD-FASHIONED LOVE
13.MEMORIES OF YOU
14.WORRIED AND LONESOME BLUES
15.WEEPING BLUES
16.CAROLINA SHOUT
おまけ、
今日は日曜日『料理当番、本日の一品』です。
久しぶりに煮魚、マコガレイです。煮魚が苦手な母もそこそこ食べていましたので、美味しかったんだと思いますよ。(笑)
こちらは、庭のオオバの実をいただいて茄子の味噌炒りを作りました。