なんだかハッキリしない天気が続き、そろそろ太陽の顔を拝みたい気分です。
え~~昨日に引き続きまして一人っきりの『東京JAZZ』感想会を続けさせていただきます。
3日目ラストのミシェル・カミロ・トリオからでしたよね。
ラテン・ジャズの雄、ミシェル・カミロ・・・・・・・・
ごめんなさい、私のいつも聴いているジャズの範囲に彼が侵入してきたことは、今まで一度もありませんでした。(笑)
たしか以前チック・コリアの「SPAIN」をギターとのディオでやっていた演奏を耳にしたことはあったように思うのですが、これもかなり曖昧で、私がある年代を境に新譜をいかに聴かなくなってしまったかという恥をさらすような話でもあります。
ただ、今回そういった意味で、新鮮な耳で彼のピアノを聴いたことは、素直に感想を書けるという事でもあり・・・・・そのあたりをご理解の上、お聞き下さい。
今回、私はこの演奏を「放送当日、ダビング時、そしてもう一度」といった感じで、計3回聴き直しました。
それは何故か?
放送当日の演奏にはそれほど引っ掛かるところがなかったのですが、ダビング時に聴くと妙に耳に残ってしまって、もう一度聴いてみよう、つまり「聴くたびに響が増す。スルメイカ」みたいな・・・・私にはそんな演奏だったのです。
まるで叩きつけるようなピアノを弾くかと思えばとてもメロディアスで、静かなソロで始まった「SPIRIT OF THE MOMENT」なんか、途中の「ダッダッダ(イメージですよイメージ)」で「おっ来たなぁ」と思わせといて、またサーっと引いて、徐々に盛り上がっていって、今度はベースソロ、その後のドラムとの掛け合い・・・・・いやぁ、やられました。
そんでもって「GIANT STEPS」でしょ、出だしのあのソロはなんざんしょって感じですよねぇ。
最後の「TEQUILA」は、まさにラテン・ジャズの雄たらんところなんでしょうが、残念、我が家に冷えたテキーラはありませんでした。
ともかく、私はミシェル・カミロのアルバムを必ず買います!(笑)
ほらね、何故3日目最後のミシェル・カミロ・トリオの感想を今日に延ばしたか分かったでしょ、これだけでもえらい長文になってしまうからです。
4日目、5日目の感想はどうしようかなぁ・・・・・・
すいません。今日はここで時間切れとさせていただきます。4日目、5日目に関しては、以降『おまけ』で小出しにしていこうと思います。
最後に一つだけ、今回の『東京JAZZ』をもしもう一度その場で聴けるとしたら、私は真っ先に8月30日の夜の部に飛んでいくでしょう。
上原ひろみ、リシャール・ガリアーノ、そしてミシェル・カミロ、お腹いっぱいの大満足だろうなぁ・・・・
さて、今日の一枚は、レッド・ガーランドです。
一瞬、ウエス・モンゴメリーの「TEQUILA」も考えたのですが、やっぱどうしてもストリングスってぇのがねぇ。
「じゃあ」ってんで「コンガが入ってガレスピーのマンテカなんかやってると、それっぽ~~い」なんて選んだのがこれでして・・・その時点で、ラテン・ジャズを分かっていない私です。(笑)
しかも「MANTECA」以外、全くそれっぽくない一枚を選ぶあたりも、私らしいっちゃらしいでしょ。
ガーランド、ポール・チェンバース、アート・テイラーという、おなじみのトリオ(コンガは入ってますけど)のアルバムとしては、私は聴く頻度が少ないアルバムかもしれません。
どうも「MANTECA」以外にコンガを入れる意味がよく分からないアルバムなんですよねぇ・・・・・
とはいえ、このトリオの演奏で悪かろうはずもなく、全体にサラ~っと流してしまう感はありますが、楽しめる一枚であると思います。(出だしの「マンティ~カァ~~~!」がどうかというコメントは控えさせていただきます。笑)
MANTECA / RED GARLAND
1958年4月11日録音
RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) ART TAYLOR(ds) RAY BARRETTO(cnga)
1 MANTECA
2 S'WONDERFUL
3 LADY BE GOOD
4 EXACTLY LIKE YOU
5 MORT'S REPORT