JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

こりゃ非難囂々だな(笑)

2008年09月18日 | m-o

台風が不気味な動きで日本列島を席捲しつつあるようで、大きな災害が起きないことを願うばかりです。

それとは全く違う話で恐縮ですが『タバコ1箱千円でも税収増』との記事をご覧になりました?

なになに、
「厚生労働省の研究班(主任研究者=高橋裕子・奈良女子大教授)は、現行価格(300円)で据え置く場合よりも増収との予測を発表。」
ようは、禁煙を目指しても再喫煙する事例が多く完全喫煙は難しい、それを試算すると増収になるってんですが、
ちょっと待てよ、こんな試算を基に真面目に一箱千円なんて考えるバカはいないでしょうねぇ???????
まっ、真意は「千円、千円」と騒いでおいて「400円や500円なら、千円よりマシだろ」てな話にもっていきたいのでしょうが

そもそも、こんな試算をしだしたのは、禁煙気運の盛り上がりから喫煙者の減少が続き、タバコの税収が年々落ちていることに発端を成すわけで、「増収分を社会保障費に充てよう」なんてぇのは立前にすぎないと私は思っているのですが違いますかね?

「いや、喫煙は本人の健康被害は基より、周りに及ぼす健康被害も多大、しかるに税金で貢献するのは喫煙者の義務?」

そこまで言うなら、いっそのこと煙草を違法薬物扱いにしてはいかがでしょう?
北原白秋や太宰治なら、それでも地下に暗躍するヤミ煙草を買い求めるかもしれませんけど、少なくとも我々庶民はよほどのことがないかぎり法を犯してまで喫煙に走るとも思えません。
「いやいや、そうすると煙草農家も困るし、アメリカとの貿易摩擦も再発、なにより税収が無くなるのは困る」

タバコには、明治9年、時の政府が「煙草税則」を決めて以来、税金がかかっているのがあたりまえ、本当の意味で何のための税金なのかなんて真剣に考えた事など無いんじゃないでしょうか?

嗜好品、贅沢品だから?
ならば、「宝石カラット累進課税」とか「ブランド品特別消費税」てなものだってあったって良いんじゃないですかねぇ
えっ?他人に迷惑はかけていないって?
ならば、あのどうしようもない香水の香りを振りまいている方はどうなんでしょ?
自分じゃ気に入っている香りなのかもしれませんが、あたしゃ迷惑ですね。
香水着けなくて死ぬこたぁないでしょうから、「香水税」良いんじゃないですか?
え~とそれから、
「公共交通密度非累進課税」なんてぇのはどうでしょ?
便利な公共交通を最も利用できる(しているじゃないですよ)地域に住む人が、赤字で路線を減らさずには運営できない地方の赤字分を、その税収で負担するなんてぇの?????

あはははは、こりゃ非難囂々ですね。

ともかく、喫煙者としては、どうせ福祉なんて言ったって、何に使われるんだか本当のところ分からない税金の増税など、納得できるわけがありません。
「千円よりは400円や500円の方がまだ良いだろ」
って、ふざけんじゃありませんよ!!(怒ってます・・・・笑)

さて、今日の一枚は、ジャッキー・マクリーンです。
先日、「ハード・バップからの脱却という時代の流れの中で、ある種素直にそれを受け入れられないミュージシャンは数多くいました。」なんて話を、ドナルド・バードの「BYRD IN FLIGHT」のときにしましたが、同じブルーノートでも、マクリーンのようにある一つの方向性を見出したミュージシャンもいました。

「ジャズに大きな変化が訪れている。ファンであってもなくても、リスナーは心開いて聴くべきだろう。心の潜望鏡で、一歩先へと踏み出している開拓者たちを眺める必要がある。開拓者とはモンク、コルトレーン、ミンガス、セシル・テーラー、ケニー・ドーハム、ソニー・ロリンズ、マイルス、オーネット、そしてもちろん、デューク・エリントンのような人たちだ。」

マクリーンは1960年代前期から中期にかけて、間違いなくその一歩を踏み出そうとしていたのだと思います。(ここがドナルド・バードとは、ちと違ったんですね)
「LET FREEDOM RING」のライナーノーツに寄せられた前文の言葉で、そんなアグレッシブ・マクリーンのスタートを宣言したのでした。

そこで、今日のアルバムですが、若手で固めた「ONE STEP BEYOND」で、トニー・ウィリアムスなんかに若干あてられた風があったのが、このアルバムでは当時無名だった新人のエネルギーをみごとに活用していると感じます。
「当時無名だった」ここが大切ですよね(笑)後にストラタ・イースト・レーベルの創始者であり、MUSIC INC.で活躍するチャールズ・トリヴァーの参加は、このアルバムの最大の注目点でもあります。

ともかく、全体からあふれ出る息吹はまさにアグレッシブで、情熱が伝わってくるアルバムだと思います。

余談ですが、いかにアグレッシブで情熱溢れる演奏であっても、全てに受け入れられたかといえばさにあらず、同メンバーでクラブに出演していたときに客に殴られた、なんて事もあったようですし、この二ヶ月後に来日した際も、「半年ぐらい日本に住んでみたいんだが、仕事を世話してくれないか」とか「ジャズ・クラブの出演料はいくらぐらいなんだ」なんて、真面目に言っていたようですから、本国ではかなり空回りしていた部分もあったのだと思います。

ACTION / JACKIE McLEAN
1964年9月16日録音
JACKIE McLEAN(as) CHARLES TOLLIVER(tp) BOBBY HUTCHERSON(vib) CECIL McBEE(b) BILLY HIGGINS(ds)

1.ACTION
2.PLIGHT
3.WRONG HANDLE
4.I HEAR A RHAPSODY
5.HOOTNAN