金山滝からの撤退で不完全燃焼だったので、午後からは植物園からサイクリングロードを歩いてみた。散策程度と思い、ザックを背負わずカメラだけ持って歩いた。
微かにある踏み跡を頼りに渓谷に沿った新雪の路を歩いていると気持ちがいい。
何箇所かの沢や橋、堰堤を越えてひたすら歩く。軽い散策のつもりが脚が自然に先へ先へと進む。
そういえば以前もこの場所で写真を撮った記憶がある。遠い昔ここをランチを背負って終点の「国民の森」迄、まだかまだかと延々と歩いたことが思い起こされる。
務沢の水位観測所は「国民の森」までのおおよそ中間くらいか?
雪崩で路が崩落している個所があり、ここまでか?と思ったが、デブリを恐る恐る超えて、さらに先へ進むことに。こうなるともう引き返すことは考えない。終点まで突き進むのみ。
13時30分に植物園の駐車場を出発してここで15時30分。写真を撮りながらのラッセルだったので、2時間も費やしてしまった。
目的地まであと500mの所で積雪はさらに深くなり、この先少なくても30分はかかると判断し、明るいうちに駐車場に戻るために残念ながらここで引き返すことにした。
軽井沢から前岳への登山口。現在は廃道になっているらしく通行止めとなっている。
以前この路を歩いた時は確か春先で、何とか「国民の森」にたどり着くことが出来た。ランチのはずの「すき焼き」を東屋で作り、慌てて掻っ込んで、帰りは途中で暗くなってしまった記憶がある。
光り輝いていたあの頃...出来ることならばキラキラと楽しい想い出が詰まったあの頃に戻ってみたい。
帰りは頑張って1時間30分で駐車場へ到着。ちょうど17時で暗くなる寸前ギリギリであった。次回は近々終点まで再チャレンジしたい。
今冬初めての登山、というか山登りそのものが10月以来となる。朝、慌ただしく準備をするも、すっかり感覚が鈍っていて、装備の選択に時間を費やす。登り始めは普段と変わらず10時。
上空にマイナス15度の寒気が入り、今日は真冬日の予報。
この土日でしっかりトレースがついているものと確信し、ゲイターも携行せずに登り始めた。この日は先行者が1人のようで既に下っている模様。
樹林帯は適度な風雪でヒートアップすることもなく順調に歩を進める。気温が低く、足元も締まってLOWAビブラムソールのグリップが心地良くとても歩きやすい。
この後案の定、吹き溜まりがひどくなり、所々でトレースを見失う。何よりゲイターを持ってきていないので、腰まである吹き溜まりではパンツに付属のゲイターではもたないと判断。残念ながらザ・ブーンの分岐まであと少しのところで敗退。先行者も途中で引き返したようだった。
金山滝の砂防ダム。この辺は霊場になっているらしく神社や祠などが散見され、一種独特の雰囲気がある。
アウタートップス、ボトムス共にMarvelPeak。ブーツLOWA、ザックGregory、ビーニーTERNUA。
トップスはDIAPLEX素材のハードシェルでパンツはSchoellerのソフトシェル。
今日は最初から前岳までと決めていたのでバーナー、ツェルトなどの装備は持たずミニマム装備。このルートは吹き溜まりが出来やすく、トレースもあっという間に消えてしまうため、過去に何度も敗退している。
ルート上の蛍光テープがほとんど撤去されていたような気がする。
本来この目印は自然界にあるべきものではないのは十分理解できる。
雪山を志すべき者、他人のトレースを頼ることなく己の技術を磨けという事か...
いつもの中岳へ。案の定、金山滝登山口は満車の為、ザ・ブーン登山口からの登り始めは11時を回っていた。トレースはしっかりついていても女人堂へは13時、中岳頂上には14時を過ぎていた。
途中大勢の下山者とすれ違うも、この時間に頂上へ登っていたのは他に1人だけだった。例年より雪が少ないと感じていたが、頂上神社は頭だけ出た状態でこの時期では例年並みか。
目の前に奥岳の堂々たる山容が迫る。なかなかどうしてアルペンムードが漂っている。
登行中は風雪が強く低温に苛まれたが、徐々に晴れ間が覗くようになり、山頂では冬の陽射しが山々の表情をより豊かに醸成してくれる。彼方に田沢湖スキー場も見ることが出来た。
ブナ林の後方に中岳。日曜日とあって多くの登山者が登っていたこの日も時間帯をずらせば静寂の「山」に浸ることが出来る。
女人堂の仏跡群のお地蔵さんに着せられた赤い着物、今回初めて見た。
ようやくSOTOのバーナーSOD-310を入手、低温下で初めて使用したがマイクロレギュレーターの威力を発揮、無風状態にも助けられ数分で800CCの水を沸騰させた。ゴミと化していたオプションの長いゴトクがようやく日の目を見ることに。ただ、Snowpeakの極Titanだとわざわざ長いゴトクは必要ない。バーナー自体も少し嵩張るので冬季以外ではSOD-320の出番もあり。
2年ほど前に新品で購入していたMarvelPeakのDIAPLEX製アルパインジャケットをこの日初めて着用。適度なストレッチと裏生地微起毛で暖かい、一見ソフトシェルのような実は完全防水機能を持ったハードシェル。日本メーカーのPhoenix製なので袖の長さ、身幅、着丈などフィット感に優れ、とても着やすい。袖も甲側の丈が長かったり、フードの作りも大きすぎず細部への拘りも見られる。低温下でも下はウール混の化繊ベースレイヤー1枚で事足りた。ボトムスは同じくMarvelPeakのSchoellerDryskin製のソフトシェル。石井スポーツで5年ほど前に購入して冬山で4~5回ほど着用しただけなのに表裏の素材が所々で剥離してきた。スイス製のSchoellerはかつて山岳ウェアのマテリアルを席巻したソフトシェルの草分け的存在。何着か使ってきたがその耐久性には少々疑問が残る。ソフトシェル素材ではWindstopperを筆頭に、山岳メーカーの自社開発素材が進歩して、それらは今Schoellerに取って代わろうとしている。
MarvelPeakはPhoenixが設立した本格山岳仕様のブランドで、mont-bellに次ぐ国産アルパインメーカーとして注目されたが最近の動向は寂しい限り。著名な海外ブランド勢に押されて売り上げが伸びないのかもしれない。
ブーツはHanwagのGore-Tex。中敷きにスーパーフィートを入れているので疲れ知らず。ビブラムが少し硬化しているせいか、圧雪されたトレース歩行では結構滑るのが難点。
年のせいか最近山での寒さが堪える。特に指先の冷えが尋常でなく古傷のある左中指が特にひどい。おそらく末端への血流が滞っているためであろう。次回は中で指を握れるオーバーミトンにしようかと思う。
何年かぶりに正月スキーに行ってきた。元旦の田沢湖スキー場は悪天候のため、予想外に空いていた。気温が高くて湿り雪とガスで視界が効かず、さらにゴーグルが曇るので快適なスキーではなかったが、それでもクワッドリフト10本くらいは滑った。
今日はテレマークスキーを選択。この日テレマーカーは他に女性一人だけしか見かけなかった。
本当に久しぶりのテレマークではあったが、それなりに滑れるもので、勘が少しづつ蘇ってくる。とはいえそもそも初心者に毛が生えたような技量なので、小回りターンや深雪をバンバン責めるなどという芸当は到底できない。
板K2、ビンディング、ポールBlackDiamond、ブーツGARMONT、ベースレイヤーTERNUA、ミッドレイヤー・スキーパンツ・ビーニーPatagonia、ゴーグルSMITH、アウターは湿雪なのでBerghausのGore-Texプロシェルとした。ゴーグルのスポンジの部分が劣化してボロボロになっていた。
雪が積もると恒例の近場の山へ登った。午前中は所用があり、結局登り始めが11時30分となってしまった。
まだ12月上旬で低山ということもあって気持ちが冬山モードになってないせいかとても寒い。
今日は時間も無いし天候も悪かったので、最初から女人堂までと決めていた。祠はきちんと雪対策がされている。
気温は低いが積雪は10㎝くらいしか無く、やはりまだ
12月上旬。
いつもの通り細いブナ林が「よく来たね」と迎えてくれる。
見晴らしのいい女人堂で昼食、停滞していたらその寒いことといったらない。ラーメンを食しても全く効果なし、手先の中指はジンジンとしびれ感覚がない。きっとこのような状況が長時間続くと凍傷になるのだと思った。
低温下ではガスバーナーは極端に火力が落ちる。先日、SOTOのガスバーナーと長いゴトクのオプションをショップで購入した。自宅でこのゴトクを購入したバーナーに取り付けようと試みたが合わない!ネットで調べたらこのゴトクはSOD-310というマイクロレギュレーターストーブ専用のもので私が購入したのはSOD-320という耐風設計のなされていないものだった。売り場では隣に並んでいたので何の疑いも持たずに購入してしまった。返品も面倒なのでそのまま持っているが、いずれ高性能な310を購入しようと思っている。
冬季低山のお薦めウェアはソフトシェル。今日はジャケットHoglofs、ボトムスMountainequipment。ただ、この日は非常に寒く、登りの樹林帯では透湿機能に助けられたけれども、上では低温と強風で中厚のソフトシェルでも少し頼りなく感じる。
真冬日は、やはりハードシェルか冬季用の裏地起毛厚手のソフトシェルが必要。
ベースレイヤーのfinetrackのスキンメッシュは汗冷え感が無くて、まさに今日のようなシチュエーションに最適。ビーニーは初デビューのTERNUA、ポリ製だが薄地で軽量、柔らかく被っていても変な締付感が無くてストレスフリー。タイツは「さかいやスポーツ」のアウトレットで購入したダンロップの薄地のもの。ウエスト82㎝でもMサイズで少し大き目、お尻の辺までずり下がっていた。
ザックはGregoryのニューロゴ、バックカントリー用のものでこの日が新調初デビュー。背面開きなど色々な仕掛けがあって楽しい。
ただ、32ℓなので正直容量が少し足りない。滑走重視となれば致し方ない所だが、冬季は防寒着など嵩張るのものが多いし、とかく荷物が増える。担いでいる見た目はそこそこの大きさに見えるけども、最低40ℓは欲しい所だ。