数年前にオークションで入手したAccuphaseのパワーアンプP260の右チャンネルにブツブ
ツとノイズが乗るようになった。クラスAは高熱になるので故障回避のため、夏は使って
なかったのに...
いつもの通り開腹を試みるも故障個所などわかるはずもない。
DC漏れを疑ってテスターを当てるとやはりその兆候が見られる。
ならばと可変抵抗を調整して電圧コントロールを試みるも全く持って対処できない。
ここはあきらめて一旦アンプを外して今後の対策を練る。
①修理に出す。
②新たなアンプを購入してこのアンプはジャンク品として放出する。
修理費用や同等の中古アンプのヤフオク相場などを調べ、結果は修理に出すことに決定。
Accuphaseでは古いアンプでも修理を受け受けてはいるが、状態によっては修理不能とし
て返却されてしまうケースも多々あると聞く。二度手間はどうしても避けたいのでネット
で検索して、実績のある修理業者に依頼することにした。
3週間ほどで修理を終えたP260が到着。重量が20㎏あるので慎重に梱包を解き組み上げる。
修理内容はコンデンサ2個の交換とリレーの清掃、オフセットとバイアスの調整を施した
とのこと。7万円近い高額な修理費用を支払い、その成果は如何に?
結果としては当然のことながらノイズは改善されている。
音は全体的に「前」に出る感じで力強い。低域は豊かで高域も華やかに前に出ている。
業者が指摘する症状に「歪」が多いとあり、それが改善された成果なのかもしれない。
相対的に対価格効果としては満足の部類と思う。
ただ、コントロールアンプやスピーカーの状態を精密にチェックしているわけではないの
で音自体が本来のものであるかは疑念が残る。
まずは今後この状態で末永く稼働することを願う。
しばらく入院している高齢の母親が老衰で余命幾何とない宣告を受け、焦燥感に苛まれて
いる。父が他界して20余年、実家の維持管理に二人三脚で取り組んできたこと、仕事や家庭
の愚痴を聞いてもらったり、経済的な援助もたまに無心したり、幼少期は愛情たっぷりに育
ててもらった。感謝してもしきれるものではない。
一昨年長男の他界で母の気持ちが崩壊し始め、老化が一気に進んだように思う。
身体もアンプの修理のようにレストアできたらいいのに...
コロナ過で面会も週一に制限される中、ただ母親の延命を祈るばかり。
アナログプレーヤーの3台目がこのLUXMANのフルオートプレーヤーPD-291。
一見してターンテーブルの厚さとストレートアームの形容から高級機と思いきや、実は
LUXMANにしては珍しい?エントリーモデル。
若かりし頃マイクロのDD7を使用していたが、訳ありで手放すことに。代わりに購入した
のがこのプレーヤーで、既に購入してから35年は経過しているのに普及機とはいえ、その
耐久性からして、やはりLUXMANの品質の良さだと思っている。
写真はOrtfonのMC10markⅡ。重いDL-103用にアームに追加ウェイトを付けているので、
軽いMC10用対策にヘッドシェルに錘を載せている。
こちらはDL-103。スタビライザーはAUDIOCRAFT / SD-33で重さはなんと730gもある。
QL-Y33Fの経験から古いDDモーターに負担がかからなければと思っている。
フォノイコライザーはCambridgeAudioのSOLO。繊細な日本製のAT-PEQ20よりも太くて
濃い音がする。昇圧トランスはDL-103にはこのDENON AU-300LCを使っている。
両者のマッチングはなかなか良く、MCの良質な高域に身厚な中低域がバランス良く表現
されている。
OrtfonにはSTM-72(左)を使っていて、この昇圧トランスはトランスのみの仕様なのでアー
スが取れない分ハムが乗ってしまう欠点がある。それでもデメリットを補うだけのパンチが
あって躍動感漲る音がする。
真空管をオブジェとして飾っている。LEDなどで灯りが灯ればより雰囲気が増すだろう。
施設にいる高齢の母を想うとやるせない。去年まではコーラスをやったり、庭木の手入れ
をしたり気丈に振る舞っていただけに戸惑うばかりだ。
人はみな年老いて枯れてやがては朽ちていく。命あるものの宿命で誰もそれを避けては通
れない。解かっていても日に日に年老いてく親を見るに忍びない日々が続く。
そんなことから山やキャンプなどの行楽には足が向かず、最近は運動不足と酒量の増加に
陥っている。(落⤵)
アナログプレーヤーの2台目がこのTechnics SL-1300でこれもフルオートプレーヤー。
20年ほど前に上司からいただいたもので、当時はCD全盛期でレコードの出番は皆無だっ
たから、暫く押入で眠っていたのを処分しようと数年前にハードオフに持ち込んだが買取
不能と言われた。理由は回転が安定しないからだそう。オーディオ再開後、清掃と注油を
施しターンテーブル下の調整ツマミで回転が安定することを知り、完全復活となった次第。
カートリッジは同じくMCとMMを使い分けしていて写真はOrtfonのMC20。
以前も書いたがこのヘッドシェルの持ち手の高さがありすぎてオートリターンの際にダス
トカバーに当たって惨事になるとこだったので、今はカバーの下にゴムを挟んで回避して
いる。
フォノイコライザーは中国製のYaqinで昇圧トランスはDENONのAU-320を使用。
このトランスはカートリッジ特性で2択設定出来るため、DL-103とMC20の使い分けが可能
で便利。
DENONのDL-103SはDL-103より軽量で針圧も若干軽め。音はもちろんだが、白い筐体に
赤い線が趣味心を満たしてくれる。ビスが少々長めなのはご愛嬌?
SL-1300は手持ちのプレーヤーの中で唯一のユニバーサルタイプのアームだから他2台のス
トレートアームタイプとヘッドシェル別にそれぞれのカートリッジが必要となるため効率
が悪い。(ストレートアームも手持ちの2種はそれぞれ規格が合わない)
左からMC20、AT-32E、V15typeⅢ(上)、F-150mark2(下)、DL-103、F-150mark2と混在。
針圧計はAmazonで安価なものを購入して使っているけれど特に問題は無さそうだ。
DL-103には針カバーが無いので、事故を防ぐために白色の針カバーとヘッドシェルごと
保管できるケースを購入。余剰な真空管はオブジェとして飾ってみた。
最近、レコードを聴き始めている。
暫くPCのデジタル音源ばかり聞いていたので、ノイズや歪があってもすごく新鮮に感じる。
アナログプレーヤーは3台持っていて全て昔のフルオートプレーヤーの普及機器。
そのうちの1台がこのビクターQL-Y33F。
数年前に程度の良い中古を購入してここ最近は結構活躍していたのだが...
カートリッジをMM、MCと交換して楽しんでいた。写真はDENONのMCカートリッジDL-103。
フォノイコライザーは最近までオーディオテクニカのAT-PEQ20を使用していて、MMと
MCを切り替えて聴いていたが、少し物足りなさを感じて昇圧トランスにDENONのAU-305
を導入。この昇圧トランスはどうもDL-103専用らしく、OrtfonのMC10などではゲインが
足りなくアンプのボリュームが普通に12時位になってしまう。
ならばとフォノイコライザーもMM専用の普及機、ケンブリッジオーディオに交換してみた。
これが結構ジャズ向きでなかなか濃い音がする。
結局カートリッジはDL-103(MC)とF150MkⅡ(MM)を交換して聴くことに落ち着いた。
ストレートアームのヘッドシェルの規格も基本ADCのはずでも挿入部の突起の位置が
違うものがあり、これらは互換性が無い。ヤスリで無理やり削ってはめ込む強者もいるが
アーム側の突起を痛めてしまっては元も子も無いのでそれぞれ別のシェルを入手した。
QL-Y33Fは突起が下側についているタイプ。(左側)
そのQL-Y33Fも昨日突然異音を発しターンテーブルの回転が安定しない状態になってしまった。
裏面を開けてみても原因はわかるはずもなく、おそらくモーターの故障と推測する。
とにかく不思議なことにレコードを聴いていると眠くなる。というか、知らない間に
落ちてしまう?感じ。CDやPC音源はそうはならないのに何故?
なので、次に導入するプレーヤーも寝入ってもオートリターンしてくれるフルオートにな
りそう。(笑)
壊れた機器の代替機をオークションで探していると、ターンテーブルの回転以外は未確認
のジャンク品、ビクターのQLY-44Fを見つけ早々に落札。
驚くことに落札した翌日には自宅に届いて落札から配送までの速さに驚嘆した。
ターンテーブルさえ回っていれば経年による接点不良等は仕方なしと覚悟はしていたが
見た目は別として、運よく動作的にはほぼ問題なしの完動品であった。
全体の清掃と接点を磨いてセッティングすると、DL-103でなかなかの良い音がする。
あとはターンテーブルの錆とダストカバーの傷にお色直しを施して我が家に迎え入れたい。
残念だが、QL-Y33Fは部品取りとして放出するか、出来れば避けたい廃棄処分となる。
年を重ねるごとに物を物として割り切ることが難しく愛着が湧いてくる。
そして廃棄出来ない物達がどんどん増えて家中を占領し、気づいた時には取り返しのつか
ないことに...
そんなゴミ屋敷にならぬよう、少しつづつ断捨離をして終活に備えねばと思う日々が続く。