初めての冬季テント泊、視界の開けない吹雪とガスのなか、一瞬をついた晴れ間の山の美しさに感動した。
神々しいまでの冬山の魅力をテント泊によって堪能することができた。
猛烈な風と雪とガスの世界、まるで人の侵入を拒んでいるかのようだ。
テントはさかいやのオリジナルゴアテックス製テント。
シングルウォールだがゴアで厚地なので重い。本格的山岳テントで強風にも強く何よりGore-Texは結露がほとんどなく助かる。テント泊は就寝中テント内に付着した結露が凍ってそれが風により幕内で舞って顔にかかる、とても寝ていられる状況でない。
冬用の外張りは防水生地ではないが、防風、防寒を意識して出入口の吹き流しと裾にスノースカートを備えている。テントはシングルウォールでも十分なのだろうが冬期は室内に少しの雪でも持ち込むとこれが融けて水になり装備を濡らす要因になるので物置としての前室の確保と、出入口のファスナーが凍ってしまうので出入口が吹き流しとなっている外張りがやはり欲しいところだ。
換気用のフラップがついた窓も冬季用テントの独特のものだ。スノースカート四隅にしっかり雪を盛ってさらにガイラインで強風に耐え抜くテントとなる。ガイラインは十字ペグやワカン、ストック、スキーやスノーシューがある場合はこれら結んでテントの耐風措置とする。
いずれにしても装備の充実と重量は相反しているのでどこまでが妥協のラインか自分なりの分析が必要と思う。
TNFのGore-Texのアルパインジャケット&パンツ、厚地で重いが大変安心感のある素晴らしいマウンテンジャケットとパンツだ。
ストックはBlackDiamondの三段で伸縮するアルパインポール。抜群の安定感で頼りになる。ブーツはKoflackのプラブーツにTUBBSのスノーシュー。プラブーツは二重構造でインナーが取り外しできテントシューズにもなる。暖かく完全防水なので寒暖の差が激しい残雪期でも威力を発揮する。ただ少し見た目が大袈裟なので躊躇することもある。