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チャンネルセパレーションに優れ、歯切れのいい音で快調に鳴っていたYAMAHAのアンプがRチャンネルからノイズを発するようになった。30年以上たっているアンプなので、どこが壊れてもおかしくないのだが、このまま放置するわけもいかず開腹してみた。
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重量が20㎏もあるアンプなので下手に持ち上げようとすると腰が逝ってしまう。そのままの状態で中をのぞいてみた。何カ所かあるセレクター部分に接点復活剤を少量施す。特にSPのチャンネルセレクターが怪しかったのでここを重点に何度も回してみる。試聴してみるとノイズは収まっている、多分接点の接触不良が原因であったのだろう。古いアンプにはよくあること、暫くはこれで聴けると思う。
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YAMAHAのアンプで気を良くし、AccuphaseのパワーアンプのL側のボリュームに少量のガリが出ていたので、こちらにも手を入れてみようと開腹してみた。
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残念ながらボリュームやセレクター類はメーター基盤の下に隠れていて手が出せない。私の技量では基盤など到底外せないのであきらめることに、それでもボリュームを何度も回していたら今は気にならない程度に収まっている。
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大きなトランスと電解コンデンサー、両側にはパワトラが格納されているヒートシンクと基盤が整然と並んでいる。これも重量が20㎏ほどあるので移動は要注意だ。押し出し感のある低域が嫌味にならず好感を持てる。発熱はほとんどないので上にプリアンプやPCを載せて使用している。
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オークションで売却したHARMAN/KARDONのアンプがDC漏れのクレームを受け返品されてきた。
音は普通に鳴っていたので問題無しと判断し出品したのだが、落札者曰く電源を投入するとSPのコーン紙が突出するのでSP端子の電圧を図ると2V以上あるとのことでクレームがついてしまった。
試聴するためIPODで、念のため壊れてもいいSPにつないで試聴してみると確かに指摘された症状が見られた。
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SP端子の電圧を測ってみるとやはり片側が異常な電圧であった。(写真は逆CHの電圧)
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このアンプは3台所有したが、今は他を売却してこれが最後のアンプ。たまたま回路図が手元にあったのでDCバランスの半固定ボリュームを調整し、適正値に修正するとコーン紙突出の症状もなくなった。これで再出品ができる。今回の事で古いアンプのオークション出品についてとても勉強になった。故障やトラブル発生時の条件をさらに細かくきちんと明記する必要を感じた。