下界では連日の30度超えの猛暑が続き辟易としていたところ、「涼」を求めて暫くぶりに山へ行くことに。休日は何かと忙しくなかなか行けなかったことも祟り、運動不足でブクブクと太ってしまったので手始めは迷うことなく最も楽な秋田駒ケ岳に決定した。驚くことに今日が今シーズン初の山行となった。
11時過ぎのバスに乗り八合目から男岳まで一気に登る。時折ガスがかかり日が陰ると涼しくなるが、日差しが強いと結構暑い。それでも大汗をかくこともなく快調に歩を進める。花のトップシーズンも終盤に差し掛かり登山客も疎らであった。
山頂は早くも秋の気配が...トンボがまとわりついてなかなか離れない。
ここへ来たらムーミン谷は絶対に行きたい所、帰りのバス時間を確認しなかったので、多少不安はあったがまずは降りてみることに。途中ですれ違った方にバスの時間を尋ねると、もうこの先に人は居ないしガスが出て暗くなると危ないから引き返したほうがいいとのアドバイスをいただく。
あと2時間はあるのでアドバイスにお礼を申し上げ、先に進むことにした。
チングルマの綿毛が一面で開花時はさぞかし素晴らしかったであろう。
男岳方向を望む。切り立った岩峰がガスの中に佇み、いつものことながらアルペンムードたっぷりの景観に見とれる。
何という名前か知らないがカリフラワーのような植物が一面に咲いていた。
駒池には不思議な緑の葉が円形状に浮かんでいる。
同じような形状のものが他にも数個ある。細かい葉が寄り合って円形状なっているようだ。浮かんでいるのか根を張っているのかわからない。
大焼砂ではコマクサの群落を見ることができた。年中風が北方向から吹きさらし絶えることがないこの厳しい環境下、火山灰の中に群生する可憐な姿に驚異的な生命力を感じる。
大焼砂の苦しい登行時に一方向から吹きすさむ風に腹冷えとなる現象が今回も発生し、腹痛の原因がそこにあることを確信した。
とにかく暑いので上はMarmotのメッシュTシャツに下はタイツは履かずに七分パンツを着用。パンツは先日ショップで購入したColombiaのもの。七分丈など微妙な丈のものは試着が必要なのでネットでの購入は難しい。
トレラン用のスパッツを着用、靴の中にゴミが入らず快適。
例によって阿弥陀池小屋のトイレに駆け込み、帰りのバス時間に追われ慌ただしく下山するもトイレに登山用のタオルを忘れてしまった。途中で気づいたけれども引き返すとバスに遅れるので諦めることに。忘れ物はしたけれどトイレには使用料(寄付金)は収めてきた。
勢いに乗ってついに3台目のDACも交換してしまった。
すでに廃番となっている今更ながらの機器ではあるけれど、
ネット上で賛否両論が行きかう、かつては注目を浴びた
ONKYOのDAC1000。
殆ど使用感がない極上の個体をオークションで入手した。
UD-501からHP-A8とブラック系ボディのDAC導入が続いたが、
今回は他の接続機器と歩調を合わせたようにシルバーボディの
登壇となった。ONKYOはDAC1000を後継機の発売を待つことなく
早々と廃番としてしまった理由を実は傘下に収めたPioneerのU-05に
その地位を譲った為との噂も耳にする。
早速音出しをしてみると予想外に柔らかく艶やかな音がする。
導入した他のDACは解像度が高く、クッキリ、ハッキリとした音質
なのに比べ穏やかな感じ。高級機の雰囲気をほんの少しだけ垣間
見れたような...
このDACも接続の入出力系統が豊富で、機材の多い我が家では
これが選択における必須の条件。入力系統が全てデジタルで
USBとAES/EBUが各1とCOAXIAL、TOSLINKそれぞれ2系統づつ、
出力はアナログのバランスとアンバランス2系統となっている。
COAXIALにはCDプレーヤーとIPODドック、TOSLINKにはMD
プレーヤーとMMフォノイコをかませたターンテーブルを
つないでいる。IPODドックにはUSBポートがあるので、
こちらには2台目のPCをつないでいる。
ターンテーブルはアナログからデジタルに変換し、
さらにまたアナログに戻すという何とも無駄な事をしているが、
他につなぎようが無いのでこの方法で割り切るしかない。
USBが24ビット192kHz、他デジタル系が4倍のアップサンプ
リングで机上ではCOAXIALが176kHz、TOSKINKは192kHzにて出力。
DSDは非対応でさすがに古さは否めないが、我が家では
これからでも活躍の場ありと判断し導入を決めた。
この辺の価格帯のDACは電源を入れてから本来の音が出るまで結構な
時間を要すとの口コミが多いが、今後その辺も検証してみたい。
山に限らず平地でもアーベントロートは美しい!雲と暁のグラデーションが織りなす一瞬をカメラに収めた。
刻一刻と変わっていく上空を走行しながら撮影。Ambientな楽曲が合いそう。
6月10日19時過ぎ、国道46号線角館付近で撮影。
先日のHP-A8の導入ですっかり調子に乗り、新たにTEACのUD-501を導入。
TEACといえば以前はオープンリールやカセットデッキなどの録音系の機器が注目されていたが、その後VRDSシリーズの高級CDプレーヤーを展開。現在ではESOTERICという超高級オーディオブランドを立ち上げている。
本機はコンポシリーズのUSB-DACで、DSD5.6MHzファイルとPCM32bit/384kHzのファイル再生に対応。すでにニューモデルが発売され、旧型の新品が市場で安く出回っていたので早速入手してみた。質感はアルミ製のブラックボディで高級感があり、ツマミ類の感触もなかなかイイ!
USBでPCと接続、ItunesではWASAPIでPCM24bit/192kHzでは高域にノイズが乗る。ノイズがなくなるまで落としていくと96kHz位になってしまう。この差は大きく、音の鮮度が落ちたようなベールを1枚かませた音になってしまう。ジッターが影響しているのだろうか...
一方foobar2000ではASIOの専用ドライバを組み込んでも48kHzまでしか認識しない。内部でアップサンプリングされているのか?
DSDネイティブの再生どころか、このような中途半端な状態なので、これからじっくり取り組んでいきたいと思っている。
入力系が充実している本機でもアナログRCAの入力は無い。RIAAの接続環境が必須なので、前回より少しだけ高価なA/D変換機を購入した。これは結構イケていて、音のやせ細りが少ないと感じた。
TEACは先日経営破綻したギターのトップメーカー米ギブソン社の子会社となっている。この後、影響は出ないのだろうか?
日本の優れたオーディオメーカーが投機目的やM&Aなどに翻弄される事が無いよう願っている。