母が他界して四十九日に満たずとも、キャンプに出かけたのはここ1か月の事をじっくりと
振り返ってみたかったから...
雨と風が予想されたので大幕は敬遠しようと思ったが、今回はどうしてもIGTを使いたかっ
たのでヴァールPro.Air4を選択。悪天候の無理を押して近くのキャンプ場へ行って来た。
予報では強風が吹き荒れるとのことで、張り綱をしっかりと取る。
風速12メートルの予報通りテント設営時に時折突風が襲ってくる。雨もパラパラと
小雨ではあるが小康状態が続く。明日撤収日の雨だけは勘弁して欲しい。
IGTを導入したかった理由はSnowpeakのタクードを購入したから。今の時期、まだ寒さはそ
れほどもなく、ストーブとしても十分使えると判断。なので他の暖房器具は携行しなかった。
そしてフラットバーナーに載っているのはやはり新調のSnowpeak土鍋膳。
これで美味しいご飯を炊き上げるのがもう一つの目的。
さらにはSnowpeakのニューモデル、フラットテーブルアーキテクトの新規導入。
重厚な金属製のパーツ類が趣味心を擽るが、如何せん高価でなかなか手が出ない代物。
組み立てが結構手間で面倒臭いが、それも楽しみと思えるほどクランプは精密な作りで
所有欲を満たしてくれる。なによりテーブル上の整理整頓に一役買ってくれる。
タクードはストーブというより調理用の石油コンロという位置づけ。炎はゴトクギリギリ
の所に抑えて使うのが良いそうだ。直径20㎝以下の鍋には天板を置いて使用するとよい。
今宵の肴はマグロとアジのお刺身と鍋はきりたんぽと完全和食をチョイス。
お酒はお気に入りの「ゆきの美人」復興生しぼり純米吟醸。微発泡で主張しすぎず品の良さ
がある。とても美味しくお刺身ともよく合い、ペロリと4合瓶を空けてしまった。
食後の蒸留酒はニッカのセッション。初めて飲んだが、特に特徴は無くそれなりの飲み心地は
味わえるものの、まあこんなもんか...と価格相応の感。
タクードの上部にはサーキュレーターとしてフアンを吊り下げる。暖気を室内循環させる
から幕内全体が温まる。IGT上のメッシュトレーに入れた洗った食器類もすぐに乾くので
便利。
土鍋で炊いた山形の「つや姫」1合。水が少々足りなかったのか、少し固めに炊きあがった。
土鍋特有のお焦げもしっかりついていた。
炊き立ての新米ご飯には魚卵が合う。筋子と明太子で存分に「新米」を堪能。
ただ、しょっぱすぎで暫く喉の渇きが収まらなかった。(笑)
羽鳥さんのモーニングショーを視ながら朝のコーヒーをククサでいただく。
撤収時に気づいたが、テントのポールが3本歪んでいた。風で煽られたときにヤラレたらしい。
翌日早速SNOWPEAKに修理の依頼をした。
コンパクトにしたつもりでもソロの割にはやはり荷物が多すぎる。
IGTやストーブを持ち出すとどうしても大掛かりになる。
普段シェルコンやバックに全て道具を仕舞い込んでいるので、どうしても不要のものも持ち
出してしまう。キャンプ道具専用の部屋があったらそこから使うものだけを積み込んで出か
けられるのに。なにせ道具の置き場所が無いのには参った。
母の旅立ちから約1ケ月。まだまだ悲しみは癒えるものではない。
四十九日までは未だ下界に居るとのことなので、それ迄は近くに母を感じていたい。