休みの前日にテレビで紅葉の見頃を迎えた栗駒山を視た。翌日快晴の予報だったので、1年ぶりに栗駒山へ向かうことにした。まずは名残ヶ原から頂上を目指す。
いつもの須川コースで頂上まで90分コースと軽く考えていたら苔花台から別のコースへ迂回を強いられる。
何かの理由で昭和湖方向には進めない模様。
結局産沼コースを辿ることになり、昭和湖あたりで昼食を摂ってのんびり登ろうという思惑は外れ、結構な斜面を登る羽目となる。それでも山の上は紅葉が見頃で多くの登山客が訪れていた。
笊森山方面へ嫋やかに続く山脈。広葉樹と笹とのコントラストが見事。
3年前に訪れたキレイな笊森避難小屋も遠くに見える。産沼コースが主線となれば小屋を訪れる登山客も増えているかもしれない。笊森方面は静かで本当に魅力的な所で是非また行ってみたい。
昼食はお湯を沸かしてラーメンとおにぎり。普段まったく運動しない自分にとってこれらの装備の重量も侮れない。
自分の感覚では紅葉はまだ早いだろうと思っていたが、中腹から上は真っ盛り。
山麓はまだ全く紅葉していないので、標高で気温の差が相当あるのだろう。
登山客が多いとは言っても時期がまだ早いせいか、登山道が数珠繋ぎになる程ではなく、コロナの影響かバスツアーの人々が殆ど見られなかった。
登りも下りも昼食時以外は途中殆ど休憩しなかったので脚が大分ヘタっている。
途中関節痛も現れたけれど、無理を押して歩き続けたら知らない間に痛みが無くなっていた。
青い空と白い雲に紅葉の赤が見事に映える。
下山後の温泉はパスして途中、成瀬ダムの工事現場を展望台から望む。
撒きあがる土煙と重機の騒音が静かな山間に鳴り響いていた。
山頂はガスが出て強風が吹き荒んでいる。この後寒さを凌ぐためウインドブレーカーを羽織り手袋をつけた。
今年山行は3度目で、しかも楽な山ばかりという為体。山を登っている人々に自分のような出腹の人は殆ど居ない。なんとかせねば...(苦笑)
後で知ったことだが、須川コースの昭和湖付近は硫化水素の濃度が高く、現在通行止めとなっているそうだ。
そのためか秣岳からの縦走コースを経てきた人々も居たようだ。(羨望)