先週のリベンジを果たすべく「国民の森」までサイクリングロードに再チャレンジ。今回は昼食や軽登山装備などを携行した。ワカンとスノーシューを迷ったが、スノーシューを選択。
雪はモナカ状で案外歩きやすくワカンの方が良かった。
今日の日中の気温はおおよそ0℃。トップスはさすがにMAMMUTのゴブリンジャケットだと汗をかきそうなので、TERNUAの薄地のPolartecにした。ボトムスはMAMMUTのアドバンシッドというアルパインパンツ。旧ロゴなのでシルエットが今どきのタイトさは無く、出腹のオッチャンにはちょうどいい。
雪が固く締まっていて雪崩れる事は無さそうでも、やはり気味が悪い。恐る恐るデブリを乗り越える。
今の時期は積雪量もそれほど多くないし気温も低めなので雪崩は比較的安心でも、気温が上がる春先は危険かもしれない。
ビーニーはPatagoniaのニット製のもの。フリースよりウールの方が吸汗防臭効果があり、装着感もナチュラルで良い。
11時15分に植物園を出て、ここで2時間ちょっと。モナカ雪でもスノーシューだとペースが少し落ちてしまうのは仕方のないところ。
先週は目的地まであと500mのここで引き返したが、今日は時間もたっぷりあるので躊躇することなく先へ進む。
ミラー越しの写真を1枚。奥に目的地の東屋が見える。
13時50分にようやく「国民の森」に到着。予想通り軽井沢の分岐から30分程であった。
30分ほど昼食休憩をして14時20分に出発。スノーシュー、BC用ザック、ポールはスノーハイキングの三種の神器。バックカントリーだとビーコン、ショベル、プローブとなる。
ブーツはSOREL、ゲイターはMountainhardwareのもの。
16時20分駐車場に到着。途中除雪された園内を歩いたのでスノーシューはザックに括り付けた。
GPSデータでは総歩行距離10.8km。先週に引き続きザ・ブーンが休館日だったので木こりの宿で入浴後、帰路に就いた。
「秋田の冬は寒いし雪は嫌だ...」ウインタースポーツをしない娘を筆頭に、身辺で良く聞かれる言葉。しかし、私は四季折々の風情があるこの地が大好き。車で少し走れば登山、キャンプ、釣り、スキー、スノボなどいくらでも体験出来る。都会人が多くの時間を割かなければ享受出来ない大自然がそこらじゅうに溢れているのは、この田舎の最大のメリットと考える。
雪の中を独り黙々と歩いていることが、世間の雑事をリセット出来る精神の特効薬となる。
見上げる木々を揺らし猛烈に吹き荒れる風雪、身を刺すほどの凛とした冷気、真っ白な世界にどこまでも響き渡る清流の音、静寂の中で自然が奏でる音や景色が織りなすドラマがそこにある。
遠くへ行かずとも身近に「旅」があると私は考えている。だから何度同じ山へ登っても飽きることはないし、いつもワクワクするのはそれが理由なのかもしれない。
金山滝からの撤退で不完全燃焼だったので、午後からは植物園からサイクリングロードを歩いてみた。散策程度と思い、ザックを背負わずカメラだけ持って歩いた。
微かにある踏み跡を頼りに渓谷に沿った新雪の路を歩いていると気持ちがいい。
何箇所かの沢や橋、堰堤を越えてひたすら歩く。軽い散策のつもりが脚が自然に先へ先へと進む。
そういえば以前もこの場所で写真を撮った記憶がある。遠い昔ここをランチを背負って終点の「国民の森」迄、まだかまだかと延々と歩いたことが思い起こされる。
務沢の水位観測所は「国民の森」までのおおよそ中間くらいか?
雪崩で路が崩落している個所があり、ここまでか?と思ったが、デブリを恐る恐る超えて、さらに先へ進むことに。こうなるともう引き返すことは考えない。終点まで突き進むのみ。
13時30分に植物園の駐車場を出発してここで15時30分。写真を撮りながらのラッセルだったので、2時間も費やしてしまった。
目的地まであと500mの所で積雪はさらに深くなり、この先少なくても30分はかかると判断し、明るいうちに駐車場に戻るために残念ながらここで引き返すことにした。
軽井沢から前岳への登山口。現在は廃道になっているらしく通行止めとなっている。
以前この路を歩いた時は確か春先で、何とか「国民の森」にたどり着くことが出来た。ランチのはずの「すき焼き」を東屋で作り、慌てて掻っ込んで、帰りは途中で暗くなってしまった記憶がある。
光り輝いていたあの頃...出来ることならばキラキラと楽しい想い出が詰まったあの頃に戻ってみたい。
帰りは頑張って1時間30分で駐車場へ到着。ちょうど17時で暗くなる寸前ギリギリであった。次回は近々終点まで再チャレンジしたい。
冬型の気圧配置により真冬日となったこの日、再び前岳に向かった。道中は風雪が激しく時折視界不良になることも。
3日前と同じ金山滝より入山。ダメなら途中で諦めようと軽い気持ちで登り始める。樹林帯は快適でも気温がかなり低く、OUTDOORRESEARCHのミトンでも指先がジンジンと冷えて痛くなる。
樹林帯を抜けると先行者は引き返したらしくトレースが無くなる。
今回はゲイターを装着していたのでラッセルをしながら進むも、いよいよ風雪が激しくなり積雪も太腿までになったので、ワカンも無いことからここで断念。
途中で青空も顔を出すが、気温は低いままで風も収まらない。
麓では天気も穏やかになり、雪の川面がキラキラと輝いている。
3日前と同じアウター。DIAPLEXはストレッチが効いた完全防水のハードシェル。悪天候で威力を発揮するとても信頼のおけるジャケット。
ザックはニューロゴのバックカントリー用Gregory。荷物をミニマムにしているのでスタミナに余裕がある。
3日前と違うのはミッドレイヤーをMAMMUTのアコンカグアからPatagoniaのR2に替えたこと。気温が低かったので、より保温力のあるフリースを選択したが、樹林帯の登行では暑いくらいで少し汗をかいた。Polartecのフリースでも素材の違いにより保温性が結構異なることを知った。
今冬初めての登山、というか山登りそのものが10月以来となる。朝、慌ただしく準備をするも、すっかり感覚が鈍っていて、装備の選択に時間を費やす。登り始めは普段と変わらず10時。
上空にマイナス15度の寒気が入り、今日は真冬日の予報。
この土日でしっかりトレースがついているものと確信し、ゲイターも携行せずに登り始めた。この日は先行者が1人のようで既に下っている模様。
樹林帯は適度な風雪でヒートアップすることもなく順調に歩を進める。気温が低く、足元も締まってLOWAビブラムソールのグリップが心地良くとても歩きやすい。
この後案の定、吹き溜まりがひどくなり、所々でトレースを見失う。何よりゲイターを持ってきていないので、腰まである吹き溜まりではパンツに付属のゲイターではもたないと判断。残念ながらザ・ブーンの分岐まであと少しのところで敗退。先行者も途中で引き返したようだった。
金山滝の砂防ダム。この辺は霊場になっているらしく神社や祠などが散見され、一種独特の雰囲気がある。
アウタートップス、ボトムス共にMarvelPeak。ブーツLOWA、ザックGregory、ビーニーTERNUA。
トップスはDIAPLEX素材のハードシェルでパンツはSchoellerのソフトシェル。
今日は最初から前岳までと決めていたのでバーナー、ツェルトなどの装備は持たずミニマム装備。このルートは吹き溜まりが出来やすく、トレースもあっという間に消えてしまうため、過去に何度も敗退している。
ルート上の蛍光テープがほとんど撤去されていたような気がする。
本来この目印は自然界にあるべきものではないのは十分理解できる。
雪山を志すべき者、他人のトレースを頼ることなく己の技術を磨けという事か...
暫く寒さが続いたが今日は天気が好転、先週に続いて近場のキャンプ場に出かけた。娘は先回の寒さが堪えたようで、もう行くとは言わなかった。道具類も徐々に充実、ソリに積み込んだSNOWPEAKシェルフコンテナ25にはOregonian Camper の小物入れで統一感が出てきた。
アイアンテーブルを収納するOregonian Camper のトートバックは明るめのカモフラージュがお洒落。少し覗いているネギが愛嬌。
先日と同じ場所でも新雪がホドホド積もり、BlackDiamondのスノーショベルが今日も活躍してくれた。
先週と同じBlackDiamondのメガミッドをタープ代わりに設営。天候が目まぐるしく変わるので、風雪が激しくなると中に逃げ込める。
横長のアイアンテーブルは新規導入したもので、軽くて使いやすい。
今日のランチはラーメンとギョーザ。ただのラーメンでは芸が無いのでネギ、ホウレンソウ、チャーシューの代わりにベーコンを入れてみた。ビールはお約束のノンアル。
中華製の石油ストーブは風にはめっぽう弱く、風防が無ければ役立たず。先日整備したColemanのバーナーは快調に動作していて、冬期はやはりガソリンが一番。
食後にコーヒーを淹れる。CAPTAIN STAGのケトルはソロにはちょうどいい大きさ。値段の割に作りがしっかりしていて、お気に入りの逸品。コッヘルはEPIのチタン製で、炒め物はUNIFLAMEのちびパンとリッド、コーヒーカップはミゾーのチタン製のもの。
バトニングもだいぶ慣れてきて、小さな焚き木も手際よく作れるようになった。モーラナイフでフェザースティック作りにも挑戦。風があったので残念ながらスターターでの着火は出来なかった。
薪を雪上に置くと湿ってしまうので、小さなグリルを薪置台に代用。ディキャンで笑'Sの焚火台ならこの位のサイズでも何とかなりそう。
たとえ積雪期でも、焚火台の下にはステントレーとベニヤ板を敷いて地面へダメージが無いよう、配慮は必要。
火ばさみはSNOWPEAK。
鉈と鋸のセットはAmazonで入手した安価な物でも十分使える。
薪割り台はメルカリで購入した檜の生木。居間に置いて乾燥させても、極端な割れなどは生じていない。檜なので香りがとても良い。
コットンジャケットはGRIPSWANY。裏打ちがフリース素材で暖かい。カモフラのコットンパンツは無名メーカーで、やはりフリースの裏地がついている。1サイズオーバーで、下にタイツと普通のジーンズを履いている。軍幕など、ミリタリーティスト派ではないのだが、最近なんとなく身の回りにカモフラが多くなってきた。
バトニング後は暑くなるので上着を脱いでギョーザを食す。ネギがちょくちょく顔を出す。(笑)
パーカーはAmazonで購入した中国製の安価なもので、袖の肘当てが気に入って購入したもの。作りはフリースの裏地でとても暖かいけれど、値段なりですぐに毛玉になりそう。
ディキャンではすっかり定着したノンアル。こんな寒い日はホットワインでも飲みたいところなのだが...
食後のコーヒーも定番となった。特にコーヒーに拘りは無いけれど、職場では毎日、朝昼とインスタントを飲んでいる。
寒くなってきたのでインナーがダウンのコットンジャケットを羽織る。
20年以上前に街のアウトドアショップで購入したカナダのBird's Callというメーカーのジャケットで、冬の焚火用にタンスの奥から出してきた。ただヘビーデューティな作りだけあって嵩張るし重い。プラス気温だと暑過ぎて少し動いただけで汗ばんでくる。
ここは自宅から車で30分ほどで来られる、お気に入りの場所。普段は無料キャンプ場で、シーズンになると大勢のキャンパーで賑わうが、冬期は誰も居なくて静寂そのもの。今年は今のところ積雪量も少なく、ディキャンもやりやすい。
さすがに積雪期の泊まりのキャンプとなると防寒に膨大な装備を要すので、今一つ踏み込めない。
さらに帰宅後の濡れたテントや装備類の乾燥が大変で、かなりハードルが高い。
それでも、いつかはコットンテントと幕内での薪ストーブにチャレンジしたいと思っている。