はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

舞妓変身体験その二

2005-10-22 14:50:51 | 京都・舞妓さん変身体験

「舞妓変身体験」で私が舞妓変身のお店を決めるポイントを書きました。

逆に避けたいお店のポイントも書いてみます。

※私の拘りから見たポイントであり、全て私の独断と偏見です。

 ①やたらと派手な広告を出しているお店。

素敵な広告の写真と実際は違う・・・・結構ある話らしいです。古い観光ブックを見てみると、以前は広告に本物の舞妓さんの写真をサンプル写真のように掲載している業者も結構ありました。お金を掛けて作った広告は凄く素敵に見えるけど、よくよく見てみれば微妙なんですよね。突っ込みどころがたくさん出てくるというか。

 ②修学旅行生向けプランのあるお店。

こういうお店は「なんちゃって舞妓」的傾向が大きいです。大抵清水寺やメジャーな観光地の近くにあって、大量のお客を捌くのでサービスの質に多くを求められないと思います。 ただ、クラスメイト達と大人数でワイワイと楽しむには良いと思います。料金が割引されていますし。

③本格的ではない着物。

舞妓変身のお店の多くは一般向けの振袖を舞妓風に仕立てた物を着せています。本物の舞妓さんのお着物とは柄が違う。変身のお店で着せる舞妓の衣装は、柄が大袈裟で色も派手。柄があまり無いお着物を置いている所もあるけどやはり品格が違う。あと、舞妓さんの着付は衿を大きく抜くので、普通の仕立て方だと共衿が足りなくて共衿の先が目立ったりするのが嫌。本物の舞妓さんのお着物の場合は大きく衿を抜いても共衿の先は見えません。

あと、季節にあったお着物がないのは厳しいです。夏に冬物のお着物では暑し見た目も涼しくないです。なんといっても暑い!夏物の絽のお着物でも暑いのに・・・

帯は作り帯でも構わないけど、不自然で安っぽく見えるのは避けたいです。作り帯は長さの調節が出来ないので、小柄や大柄の人はバランスが悪くなるかも。

④着物・小物・簪・カツラが傷みすぎているところ

ある程度は痛むのは仕方ないですが、あんまりメンテナンスをしないのはちょっと・・・花簪のぶらの本数が足りないとか、びらかんの飾りの部分が足りないとか、おこぼ(履物)が磨り減って下駄のようだとか、カツラが傷みすぎているとか、カツラの髷に付けている鹿の子が黒ずんで絞りの部分が伸びきっているとか・・・・完璧な状態に保つのは大変だとは思いますが、せっかく憧れの舞妓さんの姿に変身させて貰っても、テンションが下がる事もありえる訳です。「形」になっていればいいという考えのお店は遠慮したいです。 半カツラの場合、茶髪の人だと地毛をカツラに撫で付けた後に黒いカラースプレーで染めたりするんですよ。髪の飾りを付けっぱなしにしている所が多いのか、飾り物まで黒くなってしまってたりするんですよね・・・・

⑤評判

とにかく悪い評判を頻繁に耳にするお店はまず自ら行く事は無いと思いますが、だからといってそのお店が自分にとって最悪なお店だとか、逆に評判の良いお店が必ずしも最高であるとは言えないのかもしれません。実はあるお店で、裏で交わされていたスタッフ同士の会話を偶然耳にしてしまってショックを受けてしまったという話を聞いた事があり、そのお店の評判は凄く良いですけど、私としては期待は萎みました。まだ一度も体験に行った事のないお店です。
私自身評判が良いと言われているお店で「えっ?」という事があったので、最近は評判の良し悪しだけでは判断出来ないかなぁと思っています。

以上、私の独断と偏見で書いてみました。


舞妓変身体験

2005-10-22 14:45:51 | 京都・舞妓さん変身体験

京都に行くと時々、舞妓変身体験をします。

変身をした観光客が引き起こした問題で話題になったり、快く思っていない人も多くいるようですが、女の子ならあの可愛らしい姿に憧れる人は沢山いると思います。私もその一人。

 京都市中には数多い舞妓変身業者がひしめき合っています。一定のガイドラインを引いた変身業者が加盟する協会などもあります。実際に加盟している業者は京都中の変身業者の内の半分位のようです。ですが、加盟してない業者さんだからといって質が悪いという事ではありません。

色々な特徴を持つ業者さんがいます。私がお店を決めるポイントについて書いてみます。

※私の拘りから見たポイントであり、全て私の独断と偏見です。

 ①着物・帯の質

出来れば本物の舞妓さんが着ていた着物。本物ではなくても、質と趣味が良く「本物」を意識した仕立ての着物。季節毎に綿が入っている物や入ってない物などがあり、季節のルールに合わせた着物があれば尚可。襟も本物の舞妓さんと同じ仕様の刺繍の襟をつける。ゴテゴテして派手な色や柄で成人式っぽいのは不可。着付の方法もルール通りに。変わった着付の所も多いです・・・髪型や簪が年少の舞妓さんなのに、帯揚げを結んで帯の中にいれるような、着付けが年長の舞妓さんになっているとか。

 ②髪結い

出来れば地毛で日本髪を結って貰える。変身店によってはお店での髪結い又は紹介の美容室で結える。カツラは完全にスッポリ被る全カツラと前髪・サイドの髪を撫で付けて地毛に結っているように見せる半カツラとありますが、カツラが頭に合わないと辛い事に。お金は掛かるけど地毛で結った方が頭が軽くて楽。でも鬢付け油を髪に付けるので洗髪が大変。

③簪の種類

舞妓さんの花簪は月ごとに種類が決められていて、同じ種類でもキャリアによってもデザインが変わります。ちゃんとその月の花簪が置いてあって、デザインも色々ある事。花簪以外の「橘」「平打ち」「びらかん」等がルールどおりに揃っていて、玉簪も季節によって珊瑚か翡翠のどちらかを挿してくれる。「割れしのぶ」という年少の舞妓さんの髪型の場合は「鹿の子留め」という飾りも必ず付けてくれる事。付けてくれない所もあるのよね・・・

 ④お化粧

本物の舞妓さんと同じように白粉を塗って品良く仕上げてもらえる。極端に凝り過ぎて派手な化粧は不可。噂では付け睫を付けてくれる所もあるって聞いたけど本当?

 

 私がお店を決めるポイントは上記の通り。他にもポイントはあるのですがきりが無いのでこの辺で。強いて挙げればスタッフの対応が良いとか写真を綺麗に撮って貰えるとか。これらのポイントを満たすお店はごく僅かです。どこのお店かはあえて挙げませんが・・・

 お店を決めるポイントは人それぞれみたいですね。値段で決める人、場所で決める人・・・・私の場合はどうせお金を出すのなら、出来るだけ本格的で「私の理想」に近くて満足が出来るサービスを提供してもらえる所に行きます。

今の所はお店選びで失敗と言う程の失敗は無いかな? 満足できた体験の写真を載せました。写真はお店の方と友人が撮った物が混じっています。

    
   

※画像は全て私が変身体験した時のものです。

 

「舞妓変身体験その二」へ続く。