はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

舞妓さんの髪型・奴島田

2007-01-30 21:17:20 | 京都・舞妓さん変身体験(髪型いろいろ)

年長の舞妓さんの髪型の一つで奴島田という髪型があります。
この髪型は本衣装(黒紋付)と替え衣装(色紋付)の時に結うそうです。
鬢付け油をたっぷりと塗ったかもじを使っているのでとても重い髷です。

今回、初めてこの髪型を結って正装の舞妓さんの格好をしました。
お正月らしく本衣装(黒紋付)です。
金糸などの刺繍が入った豪華な物で、襟もプラチナ糸です。髷には本物の翡翠と珊瑚の根掛けと、赤い手絡で飾って頂きました。
舞妓さんはこの髪型でお座敷に出る時は、お正月の花簪などの他に正装の時しか挿せない鼈甲の櫛と簪を挿します。
通常の衣装の時は襟足は二本足に塗りますが、本衣装の時は左下の画像のように三本足になります。一番右下の画像にある専用の金具を使って三本足に白粉を塗ります。

  

本衣装は祇園甲部では1月7日(一部の置屋では15日も)、替え衣装は1月14日まで着用し、祇園甲部の大きい舞妓さんは1月15日まで奴島田を結い続けます。
小さい舞妓さんは割れしのぶを結います。
でも最近聞いた話によると1月8日から1月14日まで、大きい舞妓さんは奴島田ではなく通常のおふく髷を結っていることもあるらしい、という情報を聞きました。
以前髪結いさんからは15日まで奴島田だから大変、という話を聞いていたのですが、置屋によるのかここ数年の話なのか?
祇園甲部以外の他の花街で、大きい舞妓さんがこの時期におふく髷を結っている姿も見かけたことはあります。
まぁ、奴島田を何日も結い続けるのはかなりしんどいので、特定の日だけにしているのかもしれません。

私は年末からお正月まで6日間この髪型で過ごしました。
舞妓さんは冬季は普通一週間から10日程度は日本髪を解かないで維持させるそうですが、この髪型は通常の髪型よりも髷が重く維持するのも大変なのだそうです。
私は結っている間は高枕で寝ましたが、寝ている時に髷の重みで根が緩んで下がって行くように感じました。
舞妓さんもそうですが、昔の人はよく重たい日本髪を結って寝られたと思います・・・・

お正月の舞妓変身体験」「お正月の舞妓変身体験その二」でも奴島田についての記事と写真があります。

 

※画像は全て私が変身体験した時のものです。 

 


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2 コメント

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ちょこっと (琵琶)
2007-02-15 09:33:20
つっこみさせていただいてよろしいですか?

本衣裳(黒紋付)は、15日の「小正月」の
日にも着用されるみたいです。
以前小正月の芸舞妓さんの黒紋付のお写真を
あるところで拝見しましたので。
祇園甲部の場合・・。他の街はちょっとわかりません。
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訂正致しました (管理人萩野)
2007-02-15 22:51:08
琵琶様

ご指摘ありがとうございます。そういえばそうでした。普段はブログに記事を書く時はなるだけ裏付けを取るようには気を付けているのですが、うっかりしていました。(^^;)

先ほど、以前甲部で舞妓をしていた知人に念の為確認をした所、7日に本衣装、14日まで替え衣装、15日に再び本衣装という回答でした。
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