祇園祭の期間になると、舞妓さんは勝山という特別の髪型を結います。
この髪型は舞妓さんなら誰でも結えるというわけではありません。普段おふくという髷を結っている大きい舞妓さんだけが結えます。
勝山髷は、元々は「勝山」という名の遊女が好んで武家風に結った髷から発展したものだと言われてます。
舞妓さんが結う勝山髷は京風ですし長い年月に間にアレンジされているでしょうから、元々の勝山髷とはちょっと雰囲気は違うと思います。
髷を輪にして左右から梵天という飾りを挿します。江戸時代のお姫様の吹輪という髪型と良く似ていて、とても豪華で可愛い髪形です。
勝山を結うのは、髪結いのタイミングにもよりますが、大体は鉾建が始まる7月10日頃から、花傘巡行(後祭)と還幸祭がある7月24日頃まで結うそうです。この時期は銀の祇園祭用の豪華な簪を挿します。
最近は本格的に舞妓さんの髪を結ってくれる変身のお店もいくつかあります。とても素敵な髪型なので結って戴いた事があります。
勝山髷は油をたっぷり塗ったかもじを使うのでとても重いです。
梵天には撫子の花が付いています。撫子の色はピンク色のが多いですが、好みによって赤にしたり、赤やピンクの中にちょっとだけ白を入れたり、襟替えの近い舞妓さんなどは水色などのちょっと地味な色にする事もあるそうです。
髷に付ける手絡の色も最初は赤で、キャリアによってピンク、水色、薄紫色と変わるそうです。
夏なので銀の箔押しした絽の布を使用して、より涼しげに見えます。
下の画像は、左が赤い手絡にピンクの撫子の梵天、右がピンクの手絡に水色の撫子の梵天です。右の方がよりキャリアのある舞妓さんの拵えという事になります。
お祭り用の簪も毎年デザインが変わるそうで、お花にトンボや露芝、団扇などがモチーフになります。
ある舞妓さんに聞いてみたところ、毎年デザインは変わるものの、祇園祭用の簪なら好きな物にして良いそうで、デザインが好きじゃないとか皆とは違う物を挿したいという場合は、過去に作られた簪で好みのデザインの物を挿してる舞妓さんもいるそうです。
髷の手前に挿す銀の飾りは、3段から7段までの段になっているのですが、大きい舞妓さんほど段の数が多くなるそうで、大きい舞妓さん用は5段から7段と聞いています。
小さい舞妓さん用は3段ですが、その分飾りが大きいです。
また、小さい舞妓さん用のはお花などの色が濃い目の色使い、大きい舞妓さん用のは色使いは地味になります。
下の画像はどちらも勝山髷ですが、簪は左が大きい舞妓さん用で5段、右が小さい舞妓さん用で3段です。
色が白っぽく飛んでいますが、実物はもう少し濃い色合いでした。
小さい舞妓さんは通常通り割れしのぶ髷に、この祇園祭の簪を挿します。
7月上旬、7月後半は、団扇や朝顔などの簪を挿します。
7月後半にあったイベントに来られた舞妓さんが、髷はすでに通常のおふく髷なのに、簪は祇園祭用のを挿してました。
7月後半に髷を変えたら、団扇などを挿すと聞いていたのですが、イベントだから派手な方が良いということなのか、豪華な祇園祭の簪を見ることが出来てお得でした。
※画像は全て私が変身体験した時のものです。
京都で五つある花街のうち、祇園甲部、先斗町、宮川町、祇園東は八坂神社の氏子で、上七軒は北野天満宮の氏子です。
北野天満宮の氏子である上七軒の舞妓さんは、勝山髷を結ったり祇園祭用の簪は挿したりはしないらしい?という話をどこかで聞いたことがあったのですが、数年前に祇園祭期間中の上七軒に行ったところ、勝山を結っている舞妓さんを見かけました。
所属する置屋さんの方針によって、結うところと結わないところがあるという話も後日どこかで聞きましたが、今は殆どの置屋で勝山を結わせているようです。
素敵な髪型ですものね、簪も豪華ですし(^^)
「勝山 簪」で検索して、こちらまでたどり着きました。
勝山の結い髪、とっても素敵ですね
私も、勝山を結いたいと思ってるのですが、とってもきれいに両鬢がはってる京都の舞妓さん特有の鬢になるには、肩下5センチで足りるんでしょうか???
今、髪の毛のばしてる最中です
それから、どちらで自髪結いされましたか?
良かったら、教えてください
東京風の日本髪だと、腰位までないと厳しいらしいですが、京風の結い方は確かに大体肩下5センチ以上とは言われていますね。でもカットの仕方は個人差があるので、あまりレイヤーが入っていると結うのが難しいかもしれませんね。私は現在は肩下25センチくらいですが少し長いようです。あまり長くでも髪の毛が多いのも結いにくいそうです。前髪は口とあごの先の間位までです。
本物の舞妓さんのように数日間持たせるのでなければ、多少短くても最低限の長さがあれば綺麗に結ってもらえると思いますよ。変身さんの髪をたくさん結っている髪結いさんなら短めの髪の毛で結うのは慣れていると思います。
この記事で使用している写真の殆どは紅先笄さんというお店で舞妓体験をした時のものです。左下の写真は別の美容室で結いました。髪結いさんによって癖があるので、同じ髪型でも鬢の形や髷の高さの位置とか結構違いがあります。髪結い、面白いですから是非体験されてみてください。(^^)
いろいろ検索していると、ある掲示板で「自髪結いで一番良いというのが、紅先笄さんだ」とおっしゃる方が多いものですから、お店選びに悩んでおりました・・・
あまり詳しい内容がHPにはないので、掲示板が頼りです。
確かに、お値段も良いですし、帰りに洗髪までしてくれるらしいし、踊りまで教えてくれてのお写真も楽しめるとあったので、普通に観光してお写真を撮るだけよりも、惹きつけられています。
また、鬢付け油がシャンプーで落ちにくいと書いてあるのを読んでいたので、シャンプーまでしてくれるところは親切でいいなぁって思っていました。
すぐに解くのはもったいないですけど、実際に何日も持たすのは、勝山の季節の夏場は厳しいですし・・・
冬なら、自分の着物を持って、結い髪のまま数日いたいと思います奴島田に黒紋付なんて、すてき
変身後、のんびりできるという体験者のコメントも、魅力です
萩野さまが体験されたときには、混んでいましたか
勝山の結える季節は限られてるし、特に、自髪で体験したい方は、多いのではないかと心配しております・・・
もちろん、髪結いの出来栄えも、お着物の質の良さも重要視していますが、あまりにも高すぎは京都までの新幹線代や宿泊費を考えると、どうしようものかと思っていました
めったに結えないわけですし、今は、ちょっとがんばってしまおうかと思っています
華陽さんでも、自髪結いをされてるので、気になっていましたが、髪結い代やオプションの着物代を合計すると、金額は同じくらいになってしまいそうですよね。
紅先笄さんのお着物は、とっても質が高いらしいし、お部屋の撮影も、雅でとってもいいとありましたので、たとえ一人でも、変身してみたいなぁって思うようになりました。お値段的にお友達を誘うのは厳しいかなというところで・・・。
お友達となら、観光もして、半かつらで、気軽に変身できるプランを一緒にするということになりそうなので、なかなか満足感を得るのは、難しいなぁって思います
いろいろ舞妓体験のHPを見ていると、欲が出てきてしまい、どうせなら、遊びの変身よりも、本物に近い変身をしたいと思うようになりました。
すっかり、舞妓の魅力に翻弄されてしまったようです
体験されてる方は、何回も体験されてるようで、すごいなぁって思いました
ほんとに、素敵ですねっ
勝山のお写真。
顔が見えなくて、残念です
最後に、とっても長くなってしまい、申し訳ないです
紅先笄さんは基本的には一日一組ですが、土日や観光シーズンだと時間差で一日二組になることはありますね。私がお邪魔したときは自分だけの貸切だった日とそうでない日があり、二組になるとちょっと忙しくはなりますね。でもお支度する時は別のお客様と一緒にはなりません。勝山を結える時期は限られるので、もし体験されるなら予約は早めにされた方がいいですよ。
紅先笄さんのお着物やぽっちり(帯留め)は置屋さんから譲られた物なので皆「本物」ですよ。それに技術の確かな結髪で限りなく本物に近づけると思います。シャンプーして貰えて髪も乾かして貰えて、お値段の面はありますが、本当にオススメできるお店です。(^^)
私も旅行代と変身体験のお金を捻出するのに、あれやこれやと節約をしています。京都までは毎回夜行バスです。宿泊は友人宅に泊めてもらっているので助かっていますが、本当にお金を捻出するのは大変ですよね~。
お互い頑張ってお金を貯めて、舞妓さんの体験をしましょう
すごいおもてなしを受けそうなイメージになりました
大体、何時に入って、何時に終わるんですか
一日一組か二組のおもてなしって、すごいですよね
午前中は髪をゆったりお化粧をして、13時ごろに外で撮影をして、戻ってきたら室内でも撮影して、髪を洗って貰い、お茶を飲んで一息ついたら、プランについている写真を選びます。午後からの予約になった場合は、帰りは夜だと思いますよ~。
リンクを貼っていただきましたが、リンク元のホームページの管理人さまにリンクの許可は取られていらっしゃいますでしょうか?こちら様のサイトはリンクについてはご連絡をするようになっているようですので、もし許可を取られていらっしゃらないとの事でしたら、申し訳ないですがコメントを編集させていただきますが。
私がよくいく日本髪のサイトに東京風
勝山 載っていましたよ。(URLの)
京都のより、幅が狭い感じ。
京都のは、あちらでは「吹輪」に近い髪型
らしいです。そう、お姫さまの・・。
先日いただきました琵琶さんのコメントに対して、2007-01-05 20:37:00 に下記のお返事を致しました。
「コメントありがとうございます。実はこちらのサイトは私も存じております。(^^)
リンクを貼っていただきましたが、リンク元のホームページの管理人さまにリンクの許可は取られていらっしゃいますでしょうか?こちら様のサイトはリンクについてはご連絡をするようになっているようですので、もし許可を取られていらっしゃらないとの事でしたら、申し訳ないですがコメントを編集させていただきますが。」
琵琶さんからのお返事をお待ちしておりましたが、管理人判断で私のコメントの通り、琵琶さんのコメントを編集させていただきました。
内容は一切変えていませんがリンクは外させていただきました。
大変申し訳ないですがご了承くださいませ。
双方にご迷惑をおかけすることに
なってしまいました。
ルールに反することをしてしまい、
あちらのホームページの方にも
恥ずかしいやら、申し訳ないやらです。
萩乃さん、お手数かけまして本当に
申しわけありませんでした。