はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

2009-10-05 22:13:05 | 京都・花街
10月の京都花街では、温習会をはじめとする舞や踊りのおさらい会があります。
祇園甲部の温習会は、以前は毎年のように行っていましたが、今年は諸事情で行けません。
上七軒の寿会や宮川町のみずゑ会も一度は行ってみたいですが、なかなかタイミングがあいません。

さてこの時期になると、祇園甲部の一部の舞妓さんには不思議なことがおこります。
祇園甲部の全ての舞妓さんがそうではないのですが、春に出たばかりの舞妓さんが、この時期だけ、小さい舞妓さんの象徴である割れしのぶ髷ではなく、大きい舞妓さんの象徴であるおふく髷を結ったり、襟替えも近い大きい舞妓さんが小さい舞妓さんの象徴である割れしのぶ髷を結ったり・・・
舞妓さん達は三組に分かれて舞台に出るので、大きい舞妓さん中心のメンバーの中に小さい舞妓さんが加わった場合は、大きい舞妓さんに合わせて全員おふく髷に肩に柄のない黒紋付、舞のイメージに合わせて、大きい舞妓さんばかりでも割れしのぶ髷に肩に柄のある若向きの黒紋付、という姿になったりします。

ですので、この時期にはまだ下唇のみのお紅、ぶらの付いた花簪の出たてさんが、大きい舞妓さんの髷でお座敷に出たりするなんてことがあり、もう何年も前ですが、半年前に出たばかりの舞妓さんが髷がもう替わってる???なんて知人間で話題に出たことのありましたが、そういう話で納得しました。
数年前、温習会の時期にお会いした舞妓さんは、その2ヵ月後には襟替えが決まっていたのに温習会の関係で割れしのぶ髷でした。
普段の髪飾りは、一輪の花簪に花櫛というスタイルだった彼女は、髷が小さい舞妓さんの割れしのぶということで、花櫛ではなく細勝山にして、花簪も小さい舞妓さんでも使えるタイプの物を挿していました。貴重な拵えの時にお会いできたと思います。

他の花街の会では、色々なキャリアの舞妓さんが一緒に出演されると思いますが、髷はどうなのでしょうね。
いつか、寿会やみずゑ会を観に行く機会があったら確認したいと思います。

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