風船になつてゐる間も目をつむり
まんなかが窪む遅日のひとだかり
石ながくのびてゐるなり秋の風
亀鳴くとビルのあひだに挟まれぬ
蟬の死にぱちんぱちんと星が出る
秋風の岬へ道のせり出せり
沢瀉の夢に三人来てをりぬ
常緑の夜のエンジンの透けてきぬ
サルビアは思ひ違ひをしてゐたか
円柱の蟬のきこえる側にゐる
風船になつてゐる間も目をつむり
まんなかが窪む遅日のひとだかり
石ながくのびてゐるなり秋の風
亀鳴くとビルのあひだに挟まれぬ
蟬の死にぱちんぱちんと星が出る
秋風の岬へ道のせり出せり
沢瀉の夢に三人来てをりぬ
常緑の夜のエンジンの透けてきぬ
サルビアは思ひ違ひをしてゐたか
円柱の蟬のきこえる側にゐる
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