今日は、母親の用事で休暇を取って西条へ。
それ自体は午前中に終わったので、東広島市役所の展望ロビー食堂でランチ。
こちらには、道の駅西条にも出店している「ビストロパパ」が入っています。
どれも美味しそうなものばかりでしたが、おそらくここでしか食べられない「美酒鍋カレー」をチョイス。
美酒鍋に使われる、塩と酒で味付けした肉や野菜をトッピングして食べるみたい。
ルーにもお酒が使われているのかな?
他にも、ジビエを使った料理や、最近流行りのサムライねぎを使った料理などがありました。
平日に西条に行ったら、また食べに行きたいです。
母を家まで送った後は、東広島美術館で開催中の「古代エジプト美術館展」へ。
今月のマツダモーニングの後、帰りに寄った母宅で見た東広島のタウン新聞で知りました。
こんな素晴らしい企画展が西条で観られるなんて、びっくりです。
企画展は、渋谷にある古代エジプト美術館のコレクションを紹介するもの。
古代エジプトの信仰、国家、衣食住、死生観を網羅する構成になっていました。
とりあえず、気になったものをバシバシと貼っていきます^^
2柱の神を描いたレリーフ。
鳥の顔をしているのはホルス神。
古代エジプト神にも、日本の神話のように親子関係の設定があります。
ホルス神は、オリシス神とイシス神の息子。
身内のいざこざもあって、オリシス神は弟のセト神に殺され、ホルス神がその仇を討ったのだとか。
色々あるのねぇ。
ハヤブサの頭をした棺に入っている、オリシス神を表している擬似ミイラ。
隣にあるのは本物のハヤブサのミイラ・・・って、ややこしい(笑)
攻撃力の高そうなトト神。
トキの頭をしている知恵の神様で、ヒエログリフを発明されたとされています。
あら、かわいい。
ワニのミイラの頭にか被せたマスクですって。
ワニにまつ毛なんてあったっけ?(笑)
サソリ王のパレットは、マラカイトなどの鉱物を粉状にするために使われたもの。
邪悪な力は目から入ると考えていて、目の周りに描くアイラインは結界のようなものだったのだとか。
こんな感じに。
ただのお化粧ではなかったんですね^^
ヒエログリフが刻まれたレリーフ。
色がついたレリーフというのは、あまり見たことがありません。
ローマ支配時代のパネル。
こんな絵のタッチを「王家の紋章」で見たことがあるー。
ずらっと並んだ小さな像は「シャブティ」と呼ばれる副葬品。
死者は冥界に行くと労働を課せられると考えられ、それを代行させるために一緒に埋葬されたそう。
そのうち、1体が1日ずつ働けばいんじゃね?ということで、365体に増えたのだとか。
面白いことを考えますね(笑)
カノポス容器。
ミイラ作りの過程で取り出された内臓を納める壺で、蓋には臓器を守る神様の顔が付いています。
保存するのは肝臓と肺と胃と腸だけで、心臓はミイラの中に残されました。
はやぶさの顔がついているので、これは腸を保存する容器です。
山犬は胃、ヒヒは肺、人の顔は肝臓。
何だか健康祈願グッズみたい(笑)
そして、この展示の見どころが、この人型木棺。
貴族の女性のミイラが納められていたそうで、装飾がとても美しいです。
棺には、エジプトの神々や「死者の書」のワンシーン、ヒエログリフなどが描かれています。
善人認定を受けて無事に来世へ導かれる、というハッピーエンドな内容になってる?(笑)
女性のミイラは撮影禁止でしたが、結構小柄な女性だったようです。
その女性とは別の女性のミイラマスク。
ミイラに施す装飾には意味があり、いずれも来世において再生を可能にするためのものなんだとか。
古代エジプトの死生観というのは、現世への未練と来世への期待が入り混じっている感じ。
生まれ変わって別の姿になるのではなく、同じ姿で生き続けてほしい。
つまり、もう一度会いたい、ってことなのかな。
そんなことを考えさせる展示でした。
1時間半ほどで展示を見終えて、ひと息ついて帰宅。
渋谷に古代エジプト美術館ができたのは2009年だそうですが、一度も訪問したことがありません。
土日しか開館していないので、東京に行っても見に行くチャンスがありませんでした。
母のために取った休暇でしたが、おかげで貴重な物が見られて良かったです^^
古代エジプト美術館展の会期は、2023年11月26日(日)まで。
(おまけ)
戦利品はこちら。
ヒエログリフが描けるテンプレートと、ホルス神のコースター。
そして、これも(笑)
印鑑入れにちょうどいいので、玄関に飾っておこう^^
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