2ヶ月ほど前に、「遠くへ行きたいぞ!」とばかりに新千歳行きバーゲン割引きの航空機チケットを申し込んでいたのだが、出発1週間前になるまでチケットを買っていたことさえ忘れてしまっていた。とは言え、はるばる徳島より行くからには、ただ行ってきましたでは済まない!
以下のミッションを完了させなければならない。
1.宗谷本線完乗…20年前の夏、羽幌線経由で南稚内まで乗車。翌日稚内から宗谷線 を南下する予定が、宿で落ち合った知人の自動車で塩狩まで行く事に!結局、稚内~南稚内、羽幌~名寄、塩狩~新旭川の各区間が残ってしまった。
2.鉄道写真…781系が秋で引退とのこと。できれば貨物も撮りたい
3.温泉…ずっしりした温泉に入りたい(源泉掛け流しで、疲れ切った体が生き返る!)
4.ラーメン…これぞラーメンというのを一杯いただきたい
以上のミッションを完了させる気構えを持って、渡道の日を迎えた!
第一日目(4月6日)その1
6時20分発高速鳴門から高速バスで三宮へ!三宮からポートライナーで神戸空港!そして新千歳行きJALに乗り込む。
飛行機は東に向かって離陸する。大阪市南港付近で南へ向きを変え、しばらくすると左に関空が見える、このまま和歌山方面に向うのかと思っていると、今度は西に向きを変え淡路島上空を飛んでいる。ひょっとして私は乗る便を間違えて九州に向かっているのではという心配が頭をよぎる。家島上空で突然向きを変え、およそ播但線のルートで日本海側に抜ける。まったく狭い大阪湾岸に3つも空港があるからなのか素人には解らないルートを飛行する。
天橋立を通過すると能登半島を通過する他は、ほとんど海上を飛行する。偏西風の関係だろうか?予定より10分ほど早着するとのアナウンスがあった。それを聞いて「しめた!」と心の中で叫ぶ。「北斗星3号が南千歳でキャッチできるぞ!これは幸先いいぞ!」と心は、<うきうき・わくわく>
やがて苫小牧港が見えてきてそのまま着陸態勢に入るのかと思っていたら、何故か内陸の方にどんどん入っていく。いつの間にか雪に覆われた新夕張駅上空へ。そのまま夕張線に沿って北上しやっと向きを変え新千歳の北側から着陸することとなった。
結局10分早着どころか10分遅延となってしまった。その時点で北斗星はあきらめ、この旅の前途が少し暗くなったような気がした。
さらに私の気持ちを萎えさせたのが、会社の別の営業所にいる女性が私の携帯に、業務の質問をかけてきた事。質問してきた事はいいのだが、最後に「今どこにいるんですか。千歳!北海道ですか!すごいじゃないですか!だれと、行っているんですか?」(Hiテンション)に対して、「ひとりです。」と答えると、その同僚曰く、悪いことを聞いてしまったかのように「すみません!それでは(消え入る声で)」(プチ)といきなり電話を切ってしまった。どうもいい歳した男一人で、仕事を休んでまで北海道を旅することは、世間的に後ろめたい事に思えてきた。ますます、前途が暗澹たる気持ちになった。
とりあえず、南千歳で来るものを片っ端から撮影。
来るもの、すべて珍しく気分もちょっぴり持ち直す・・・
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