母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

青い風

2014年05月04日 | Weblog
この風は

青春の日を光にはこび

白い肌の二の腕

さくらいろの張りのある頬を蘇らせ

黒髪の匂いを届けるかぐわしい青い風

木立を渡り 花たちを揺らぎに誘い

渡り来る五月のいきもの


それは青春の扉をあけ明るい真昼

わたしたちのそばに親しく寄り添いながら

夕暮れとともにしじまの中に消え

かくれんぼする風



 

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