ムラサキシメジは森の中の
細い小道から離れた木々の足もと
木の葉にうもれた土からそっと顔を出す
土は沢山の葉を重ね
何年も荒い雨風にもまれて
山の養分を孕むきのこたちのやさしい寝床
ムラサキシメジはほんに小さなちいさなきのこ
人知れずにひっそり生まれ
のんきに欠伸してしのび来る雨露に背伸びする
ムラサキシメジはまぼろしのきのこ
森の精が冬の衣を纏い始める頃
滲みわたる妖しい匂いを漂わせ
細い首はむらさき色に 傘は小さく健気に
誰にも気付かれない場所に起き上がってくる
葉を落とし始めた森の
たくさんの木々に護られ愛され
清涼の冷気の朝夕
また傾いた太陽の木漏れ日をちらちら浴び
秋色染む森の中で
木の実やリスやヤマネたちやと一緒に冬の到来を知らせる
鍋に入れ味噌うどんに入れ
食べたいきのこ
懐かしい森のちいさな友人
香りが恋しいムラサキシメジに
またきっと会おう
細い小道から離れた木々の足もと
木の葉にうもれた土からそっと顔を出す
土は沢山の葉を重ね
何年も荒い雨風にもまれて
山の養分を孕むきのこたちのやさしい寝床
ムラサキシメジはほんに小さなちいさなきのこ
人知れずにひっそり生まれ
のんきに欠伸してしのび来る雨露に背伸びする
ムラサキシメジはまぼろしのきのこ
森の精が冬の衣を纏い始める頃
滲みわたる妖しい匂いを漂わせ
細い首はむらさき色に 傘は小さく健気に
誰にも気付かれない場所に起き上がってくる
葉を落とし始めた森の
たくさんの木々に護られ愛され
清涼の冷気の朝夕
また傾いた太陽の木漏れ日をちらちら浴び
秋色染む森の中で
木の実やリスやヤマネたちやと一緒に冬の到来を知らせる
鍋に入れ味噌うどんに入れ
食べたいきのこ
懐かしい森のちいさな友人
香りが恋しいムラサキシメジに
またきっと会おう