母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

さくらさくらさくら

2014年04月14日 | 花(春)
わたしの上に降るさくら
わたしの空を埋めるさくら
過去を覆い
言葉を奪い
未来を見るさくら
いつもの春の
あけぼのいろのさくら

息をひそめ
どこかで見ているのはどなた
慈愛のひとみで
みつめているのはだれ

さくらのはなのはなびらに
ひろがる小さな宇宙
ひろがりが胸を締め付け
この道をまた歩くと
数え切れぬ花の思い出が舞い散るのだ
過ぎし日よ さくらよ 
手を合わせ見上げてその空に吸われてゆく 

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