仲田蛍&真壁巧の少年少女の関わる犯罪のせつない系ミステリィシリーズ第4弾ですね。
今回は短編集で、仲田蛍の過去にもかかわる話も。弁護士を目指す17歳の少年が、目撃した同級生の犯行を頑なに警察に言わない理由は? 蛍の小学校時代印象的だった男子学生が好きだった子は果たして? アイドル上がりの政治家の事務所に腐ったリンゴを投げつけた少年が、そうした理由と自分の罪は発覚しないと思った訳は? 警察でもいじめ?女性刑事な仲田は大変で後輩の聖澤真澄は憧れの先輩の仲田を何とか助けたくて奮闘するが・・・? 居酒屋で酔っ払い学生とトラブルを起こした女性=来栖楓は結婚を控えててテンション上がってついとやってきて仲田&聖澤に告げたが・・・仲田の同級生だった・・・それに気づいた来栖は「警察官になったのは、あの子の自殺に責任を感じてるから?」と仲田に言う・・・あの子とは中学時代来栖がいじめていて、仲田が救おうとして結果的に救えなかった少女だった?
家庭の問題、学校の問題に根差した事件と子供の発するSOSを軸にしたシリーズなので、やはりせつなく切実な物語が多くなりますね。そのなかで今回は比較的希望の見える話が多かったような・・・短編だったこともあってかイヤミス感はあまりなく。というかせつないミステリィという点でイヤミスとはもう別ジャンルなのか? 一方、仲田蛍の過去が少しづつ見えてきたことで、また協力者(?)達との心の距離も知事待った感じもあり、今後の作品もまた楽しみになりますね。
非常に面白かったです。
シリーズ過去作の感想↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓