コロナシリーズ3作目で完結。
コロナ禍終盤。田口先生が高階院長・・・もとい、学長に、今度押し付けられたのは新人?? この新人がなかなか独特で、それでも淡々受け入れながらなんとかかんとか。火食い鳥=白石につき合わせたりもして・・・そんな中、元首相が暗殺され、宗教団体と政治の関係が取りざたされる事に。そしたら今度は五輪汚職で検挙者が。元首相の威光が消えた後、焦る人物も。その隙をついて梁山泊は浪速の諸悪を葬り去るための行動を起こす。白石&彦根&別宮が暴れ、デジタルハウンドドッグ(+警部にな昇進した玉井)も手腕を振るい、その他いろいろオールキャストてんこ盛りでどうなる???と言う感じですか。
最後につじつま合わせな総括はあったり、まあ背景にはあるんだけどコロナ関連は今回薄めです(笑) で、まあいろいろ実際の出来事に対する強めの主義主張が反映された内容ではあって、それゆえすべてそれが真理と鵜呑みっつうのは危険な香りもしますが・・・それはそれとしてエンターテイメントとして楽しんだ方が吉です。終盤の怒涛の展開とかやはり爽快です。
面白かったです。
シリーズ前作までの感想↓↓↓↓↓↓
「コロナ黙示録」 海堂 尊
「コロナ狂騒録」 海堂 尊
神奈川県の県立高校の図書館。そこで司書を務める星川駒子。そこに持ち込まれるトラブル・・・と言うか謎?殺人現場かもしれないところで紛失した本? 司書仲間の務める高校で起こった密室展示荒らし事件? 真面目な若手教員の突然の欠勤申し出と要領を得ぬ説明に不安を感じた福教頭の悩み相談? 図書館から持ち出された本と同時に現れる失せ物連続事件? そして今は亡き祖母と会えなくなった友の思い出に作りたい春雨尽くし料理の乗った本の捜索を依頼してきた少女・・・そんな色々を目つきは悪いけどいい人で、結構名探偵な出入りの書店員=針谷敬斗と共に解決へ・・・って感じの連作短編ですか。
この人らしく、相変わらず優しく味わい深いです。そしてまた本です。で、やっぱポップで読みやすいので一気に行けますね。いつもながら、ガツっと来る系とはまた違って刺激は少ないですが癒されます。色々いい話です。
面白かったです。